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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » Ultra Light データベース管理とリファレンス » Ultra Light の概要

 

Ultra Light の機能比較

C/C++ バージョンでは、Ultra Light データベースおよび管理システムによるアプリケーション・サイズの追加分は 400 ~ 500 KB です。一方、SQL Anywhere のデータベース、データベース・サーバ、および同期クライアントによる追加分は 6 MB ほどになります。

機能 SQL Anywhere Ultra Light 考慮事項
トランザクション処理、参照整合性、マルチテーブル・ジョイン X X
トリガ、ストアド・プロシージャ、ビュー X
外部ストアド・プロシージャ (呼び出し可能な外部 DLL) X
組み込みの参照整合性とエンティティ整合性 X X 削除と更新がカスケードされる宣言参照整合性は、Ultra Light データベースではサポートされていない機能です。ただし、同期中はこの目的で削除が自動的にカスケードされます。外部キー循環に関連する同期の問題の防止を参照してください。
カスケード更新および削除 X 制限あり
動的な複数データベースのサポート X X Ultra Light エンジンと組み合わせた場合のみ
マルチスレッド・アプリケーションのサポート X X
ローレベルのロック X X
XML のアンロードとロードのユーティリティ X Ultra Light では、XML のロードとアンロードを行うために別々の管理ツールを使用します。ランタイムには組み込まれていません。Ultra Light データベースへの XML のロード・ユーティリティ (ulload)Ultra Light データベースのアンロード・ユーティリティ (ulunload)を参照してください。
XML のエクスポートとインポートのユーティリティ X SQL Anywhere では、SQL 文を使用して XML にデータをエクスポートまたはインポートします。また、dbunload を使用して、データをエクスポートすることもできます。データのインポートとエクスポートを参照してください。
SQLX 機能 X
SQL 関数 X X

Ultra Light アプリケーションでは、すべての SQL 関数を使用できるわけではありません。サポートされていない関数を使用した場合は、「Ultra Light では使用できない機能です。」というエラーが発生します。Ultra Light SQL 関数を参照してください。

SQL 文 X 制限あり SQL Anywhere と比較すると、Ultra Light では SQL 文のスコープに制限があります。Ultra Light SQL 文を参照してください。
統合 HTTP サーバ X
データベース・ファイルとネットワーク通信の強力な暗号化 X X
イベントのスケジュールと処理 X
高パフォーマンス、セルフチューニング、コストベースのクエリ・オプティマイザ X Ultra Light にはクエリ・オプティマイザがありますが、SQL Anywhere のオプティマイザほど機能が豊富ではありません。したがって、Ultra Light のオプティマイザでは、複雑なクエリでは、SQL Anywhere オプティマイザほどパフォーマンスが上がらない可能性があります。
複数のスレッド対応 API X X Ultra Light には独特の柔軟なアーキテクチャがあるので、アプリケーション開発者は、変化する配備環境や複数の異なる配備環境を対象としたアプリケーションを作成できます。Ultra Light プログラミング・インタフェースの選択を参照してください。
カーソルのサポート X X Ultra Light の制限事項を参照してください。
高度なキャッシュ管理システムによる動的なキャッシュのサイズ設定 X Ultra Light ではキャッシュのサイズ設定は静的です。それでも、Ultra Light ではデータベースの起動時にキャッシュ・サイズを設定できるという拡張性があります。Ultra Light CACHE_SIZE 接続パラメータを参照してください。
システムまたはアプリケーションの障害後のデータベースのリカバリ X X
バイナリ・ラージ・オブジェクト (BLOB) のサポート X X Ultra Light では、BLOB のインデックス付けまたは比較を実行できません。
Windows パフォーマンス モニタの統合 X
オンラインのテーブルとインデックスの断片化解除 X
オンライン・バックアップ X
500 KB 程度の小さい占有容量 X 小型デバイスでは、比較的低速のプロセッサを使用していることがあります。Ultra Light では、これらのデバイスを対象としたアルゴリズムとデータ構造が使用されているので、Ultra Light はパフォーマンスが高く、メモリ使用量が少なくなっています。
Palm OS をサポート X
デスクトップから Windows Mobile デバイスへの直接デバイス接続 X SQL Anywhere データベースでは、Windows Mobile デバイスに配備するデータベースにデスクトップ接続できるようになるには、データベース・サーバが必要です。Ultra Light では、接続文字列のプレフィクスとして WCE:\ を使用するだけで済みます。Windows Mobileを参照してください。
インデックスの使用による高パフォーマンスの更新と検索 X X

Ultra Light には、テーブルの検索時にインデックスを使用するか、ローを直接スキャンするかを決定するメカニズムがあります。

また、インデックスをハッシュしてデータ検索を高速化することもできます。Ultra Light max_hash_size 作成パラメータを参照してください。

Oracle、DB2、Sybase Adaptive Server Enterprise、または SQL Anywhere との同期 X X
組み込みの同期 X SQL Anywhere とは異なり、Ultra Light では、クライアント・エージェントによる同期を必要としません。同期は Ultra Light ランタイムに組み込まれているので、配備する必要があるコンポーネントが最小限に抑えられます。Ultra Light クライアントを参照してください。
プロセス内実行 X
計算カラム X
宣言されたテンポラリ・テーブル/グローバル・テンポラリ・テーブル X
システム関数 X Ultra Light では、プロパティ関数を含む SQL Anywhere のシステム関数はサポートされていません。Ultra Light アプリケーションにこれらの関数を含めることはできません。
timestamp カラム X X

SQL Anywhere の Transact-SQL のタイムスタンプ・カラムは DEFAULT TIMESTAMP がデフォルトで作成されます。

Ultra Light のタイムスタンプ・カラムは DEFAULT CURRENT TIMESTAMP がデフォルトで作成されます。したがって、Ultra Light では、ローの更新時にタイムスタンプが自動的に更新されません。

ユーザベースのパーミッションのスキームによるオブジェクトベースの所有権とアクセスの決定 X Ultra Light は、認証システムの必要がない、単一ユーザのデータベース向けに設計されています。ただし、最大 4 つのユーザ ID とパスワードを設定し、認証のためだけに使用できます。これらのユーザは、すべてのデータベース・オブジェクトにアクセスできます。Ultra Light ユーザ認証を参照してください。