Click here to view and discuss this page in DocCommentXchange. In the future, you will be sent there automatically.

SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » Ultra Light データベース管理とリファレンス » Ultra Light SQL リファレンス » Ultra Light SQL 文

 

Ultra Light CREATE SYNCHRONIZATION PROFILE 文

この文は、Ultra Light 同期プロファイルを作成するために使用します。同期プロファイルによって、Ultra Light データベースが Mobile Link サーバと同期する方法を定義します。

構文
CREATE SYNCHRONIZATION PROFILE sync-profile-name sync-option  [;...]
sync-option :
sync-option-name = sync-option-value
sync-option-name : string
sync-option-value : string
パラメータ
  • sync-profile-name   同期プロファイルの名前。

  • sync-option   1 つ以上の同期オプションの値ペアがセミコロンで区切られた文字列です。たとえば、'option1=value1;option2=value2' のように記述します。

  • sync-option-name   同期プロファイル・オプションの名前。

  • sync-option-value   同期プロファイル・オプションの値。

備考

既存の同期プロファイルを変更する方法は 2 通りあります。最初の方法では、REPLACE 句を使用します。この場合、同期プロファイルの内容は、新しい sync-option 文字列に含まれている内容に置換されます。この方法は、同期プロファイルを削除してから、同じ名前のプロファイルを作成する方法と同じであり、新しい文字列を使用する点が異なっています。ただし、同期の実行時にパラメータをマージ (または上書き) できるため、同期プロファイルに同期定義が完全に含まれている必要はないことに注意してください。

同期プロファイルを変更するための 2 番目の方法では、MERGE 句を使用します。この句を使用すると、MERGE 句で指定した sync オプションのみが変更されます。同期プロファイルから sync オプションを削除するには、'option1=;' のような sync-option 文字列を作成します (オプションの値を空に設定します)。

同期プロファイル・オプション STREAM は、その値にサブリストが含まれているため他のオプションとは異なっています (例:'STREAM=TCPIP{host=192.168.1.1;port=1234}')。この場合、'host=192.168.1.1;port=1234' がサブリストになります。サブリストの値を追加または削除するには、STREAM の sync-option-name と sub-option-name の間にピリオドを使用します。たとえば、MERGE 'stream.port=5678;stream.host=;compression=zlib' のようにすると、同期プロファイルは stream=TCPIP{port=5678;compression=zlib} になります。新しい値にストリームを設定しようとすると、ストリームの値全体が置換されます。たとえば、MERGE 'stream=HTTPS' のようにすると、同期プロファイルは stream=HTTPS{} になります。

次の表に、Ultra Light でサポートされる同期プロファイル・オプションを示します。

同期プロファイル・オプション 有効な値 説明
AllowDownloadDupRows ブール式 このオプションを指定すると、プライマリ・キーの同じローが複数ダウンロードされたときにエラーが発生しません。このオプションによって、同期を失敗させることなく、不整合なデータを同期できます。デフォルト値は "no" です。Additional Parameters 同期パラメータを参照してください。
AuthParms 文字列 (カンマ区切り) Mobile Link サーバに送信される認証パラメータのリストを指定します。認証パラメータを使用すると、Mobile Link スクリプトでカスタム認証を実行できます。Authentication Parameters 同期パラメータを参照してください。
CheckpointStore ブール式 同期中にデータベースのチェックポイントを追加して、同期プロセス中のデータベースの拡張を制限します。Additional Parameters 同期パラメータを参照してください。
ContinueDownload ブール式 以前に失敗したダウンロードを再起動します。ダウンロードを続行すると、失敗した同期でダウンロードするように選択されていた変更のみを受信します。デフォルトでは、Ultra Light はダウンロードを続行しません。失敗したダウンロードの再開を参照してください。
DisableConcurrency ブール式 この同期中は他のスレッドからデータベースへのアクセスを禁止します。Additional Parameters 同期パラメータを参照してください。
DownloadOnly ブール式 ダウンロード専用同期を実行します。Download Only 同期パラメータを参照してください。
KeepPartialDownload ブール式 接続エラーが発生した場合に、部分的なダウンロードを維持するかどうかを制御します。デフォルトでは、Ultra Light は、部分的にダウンロードされた変更をロールバックしません。Keep Partial Download 同期パラメータを参照してください。
MobiLinkPwd 文字列 ユーザ名に対する既存の Mobile Link パスワードを指定します。MobiLinkPwd (mp) 拡張オプションを参照してください。
MobiLinkUid 文字列 Mobile Link ユーザ名を指定します。-u オプションを参照してください。-mn オプションを参照してください。
NewMobiLinkPwd 文字列 Mobile Link ユーザの新しいパスワードを指定します。このオプションは、既存のパスワードを変更する場合に使用します。-mn オプションを参照してください。
Ping ブール式 サーバとの通信の確認のみを行います。同期は実行しません。Ping 同期パラメータを参照してください。
Publications 文字列 (カンマ区切り) 同期させるパブリケーションを指定します。パブリケーションによって、同期に関与するリモート上のテーブルが決定されます。このパラメータが空白 (デフォルト) の場合は、すべてのテーブルが同期されます。このパラメータがアスタリスク (*) の場合は、すべてのパブリケーションが同期されます。Ultra Light のパブリケーションを参照してください。
ScriptVersion 文字列 Mobile Link スクリプトのバージョンを指定します。スクリプト・バージョンは、同期中に統合データベースの Mobile Link によって実行されるスクリプトを決定します。スクリプト・バージョンを指定しない場合、「デフォルト」が使用されます。ScriptVersion (sv) 拡張オプションを参照してください。
SendColumnNames 文字列 同期時にカラム名がアップロード・ファイルの一部として Mobile Link サーバに送信されるように指定します。デフォルトでは、カラム名は送信されません。Send Column Names 同期パラメータを参照してください。
SendDownloadACK ブール式 クライアントからサーバにダウンロード確認が送信されるように指定します。デフォルトでは、Mobile Link サーバはダウンロード確認を提供しません。Send Download Acknowledgement 同期パラメータを参照してください。
Stream 文字列 (サブリスト付き) Mobile Link のネットワーク同期プロトコルを指定します。Stream Type 同期パラメータを参照してください。
TableOrder 文字列 (カンマ区切り) アップロードでのテーブルの順序を指定します。デフォルトでは、Ultra Light は、外部キーの関係に基づいて順序を選択します。Additional Parameters 同期パラメータを参照してください。
UploadOnly 文字列 同期にはアップロードのみが含まれ、ダウンロードは発生されないよう指定します。Upload Only 同期パラメータを参照してください。

ブール値に指定できるのは、Yes/No、1/0、True/False、On/Off です。いずれのブールでも、デフォルトは "No" です。他のすべての値では、デフォルトは単純に未指定です。

関連する動作

なし

参照

次の文は、Test1 という同期プロファイルを作成します。

CREATE SYNCHRONIZATION PROFILE Test1 'MobiLinkUid=mary;Stream=TCPIP{host=192.168.1.1;port=1234}'

次の例は、別のオプションで一連の ALTER SYNCHRONIZATION PROFILE コマンドを実行した後に発生する変更を示します。

myProfile1='MobiLinkUID=mary;ScriptVersion=default' とします。

ALTER SYNCHRONIZATION PROFILE myProfile1 REPLACE 'MobiLinkPwd=sql;ScriptVersion=1' を実行した後、myProfile1 は 'MobiLinkPwd=sql;ScriptVersion=1' になります。

ALTER SYNCHRONIZATION PROFILE myProfile1 MERGE 'MobiLinkUID=mary;STREAM=tcpip' を実行した後、myProfile1 は 'MobiLinkPwd=sql;ScriptVersion=1;MobiLinkUID=mary;STREAM=tcpip' になります。

ALTER SYNCHRONIZATION PROFILE myProfile1 MERGE 'MobiLinkUID=;STREAM.host=192.168.1.1;STREAM.port=1234;ScriptVersion=;' を実行した後、myProfile1 は 'MobiLinkPwd=sql;STREAM=tcpip{192.168.1.1;port=1234}' になります。

ALTER SYNCHRONIZATION PROFILE myProfile1 MERGE 'MobiLinkPwd=;Ping=yes;STREAM =HTTP' を実行した後、myProfile1 は 'Ping=yes;STREAM=HTTP' になります。

ALTER SYNCHRONIZATION PROFILE myProfile1 MERGE 'STREAM=HTTP{host=192.168.1.1}' を実行した後、myProfile1 は 'Ping=yes;STREAM=HTTP{host=192.168.1.1}' になります。