Ultra Light では、データ管理レイヤに Mobile Link 同期テクノロジが含まれます。SQL Anywhere リモートとは異なり、同期機能を追加するために Ultra Light の占有容量を増やす必要がありません。
Ultra Light のランタイムに組み込まれている重要な同期機能には、ローのステータスを追跡するメカニズムと、進行状況のカウンタがあります。
テーブルとローのステータスの追跡は、データ同期時に特に重要です。Ultra Light データベースの各ローには、ローのステータスを記録する 1 バイトのマーカがあります。Ultra Light では、ローのステータスは、同期だけでなく、トランザクション処理とデータ・リカバリの制御にも使用されます。Ultra Light でのローのステータスを参照してください。
Ultra Light は、進行状況カウンタを使用して堅牢な同期を行います。各アップロードには、識別のためのユニークな ID が付けられます。この ID により、通信エラーが発生した場合にアップロードが正常に行われたかどうかを判別できます。
新しいデータベースを作成したときは、同期進行状況カウンタは必ず 0 に設定されます。進行状況のカウンタの値 0 は、データベースが新しい Ultra Light データベースなので、Mobile Link サーバでこのクライアントのステータス情報をリセットする必要があることを示します。
Ultra Light は、同期が発生すると進行状況カウンタを 1 つずつ増やすので、Ultra Light データベースを別の統合データベースに同期することはできません。進行状況カウンタの値が 0 ではなく、統合データベースに格納されているシーケンス番号と一致しない場合は、Mobile Link 同期はオフセット不一致をレポートし、同期は失敗します。
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