多くの開発ツールは依存モデルを使用しています。これは makefile として表現されることもあり、ソース・ファイルのタイムスタンプが、ターゲット・ファイル (ほとんどの場合、オブジェクト・ファイル) のタイムスタンプと比較され、ターゲット・ファイルを再生成すべきかどうかが決定されます。
Ultra Light の開発では、開発プロジェクトで SQL 文が変更されると、生成コードを再生成する必要があります。SQL 文はリファレンス・データベースに保存されるため、個々のソース・ファイルのタイムスタンプには変更が反映されません。
この項では、Ultra Light アプリケーション開発、特に SQL プリプロセッサを依存ベースの構築環境に追加する方法について説明します。Visual C++ に関する特殊な指示もあります。また、これらを開発ツールとして使用するには修正する必要もあります。
ここで説明するテクニックは、CodeWarrior 用の Ultra Light プラグインによって自動的に提供され、Palm Computing Platform の開発者が利用できます。このプラグインの詳細については、Palm OS 用 Ultra Light アプリケーションの開発を参照してください。
まず、SQL プリプロセッサを実行する命令を開発ツールに追加する手順について説明します。
.sqc ファイルを開発プロジェクトに追加します。
開発プロジェクトは、開発ツールで定義されています。
各 .sqc ファイルのカスタム構築規則を追加します。
カスタム構築規則により SQL プリプロセッサを実行してください。Visual C++ の場合、構築規則には次のコマンドを含めてください (すべて 1 行に入力)。
"%SQLANY11%\Bin32\sqlpp.exe" -q -u $(InputPath) $(InputName).cpp |
SQLANY11 は SQL Anywhere インストール・ディレクトリを指す環境変数です。
SQL プリプロセッサのコマンド・ラインの詳細については、Ultra Light SQL プリプロセッサ・ユーティリティ (sqlpp)を参照してください。
コマンドの出力を $(InputName).cpp に設定します。
.sqc ファイルをコンパイルし、生成された .cpp ファイルを開発プロジェクトに追加します。
生成されたファイルはソース・ファイルではありませんが、プロジェクトに追加する必要があります。これは、依存性と構築のオプションを設定できるようにするためです。
生成された .cpp ファイルごとに、プリプロセッサの定義を設定します。
[全般] または [プリプロセッサ] で、[プリプロセッサ] の定義に UL_USE_DLL を追加します。
[プリプロセッサ] に、$(SQLANY11)\SDK\Include と、インクルード・パスに必要なインクルード・フォルダを、カンマ区切りのリストとして追加します。
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