デフォルトでは、Ultra Light データベースは暗号化されていません。適切なデータベース作成パラメータを指定することで、データベースを作成するときに強力に暗号化したり簡単な難読化を適用したりできます。難読化とは、非常に弱い形態の、キーを使用しない暗号化のことで、(低レベル・ファイル検証ユーティリティが使用された場合など) データベース内のデータが偶発的に見られることを防ぐことだけを目的としています。
強力な暗号化を使用してデータベースを作成するには、Sybase Central を使用してデータベースを作成するときに暗号化キーを指定します。データベースの作成に ULCreateDatabase を呼び出すか ulcreate ユーティリティを使用する場合は、該当するパラメータに暗号化キーを指定します。高い効果を得るために、文字、数字、特殊記号を組み合わせて暗号化キーを作成してください。暗号化キーは、長くするほど推測されにくくなります。
データベースが暗号化されると、暗号化キーは復元できなくなります。正しい暗号化キーを指定しないと、データベースにはまったくアクセスできません。暗号化キーは機密情報として扱い、適切に保管してください。
Ultra Light DBKEY 接続パラメータを参照してください。
既存の Ultra Light データベースの暗号化キーを変更するには、Connection.ChangeEncryptionKey メソッドを使用して新しい暗号化キーを適用します。
ULConnection クラスとULConnectionParms クラスを参照してください。
データベースが暗号化された後は、データベースへの接続で正しい暗号化キーを指定する必要があります。指定しないと、接続は失敗します。
データベースを難読化するには、データベース作成パラメータとして obfuscate=y を指定します。データベースの暗号化と難読化のパラメータの詳細については、Ultra Light で使用するデータベース作成パラメータの選択を参照してください。
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