データベースのデータを操作するには、Ultra Light アプリケーションをデータベースに接続する必要があります。この項では、Ultra Light データベースに接続する方法について説明します。
ULConnection オブジェクトの次のプロパティは、アプリケーションのグローバルな動作を管理します。
コミット動作 デフォルトでは、Ultra Light.NET アプリケーションは AutoCommit モードに設定されています。Insert 文、Update 文、Delete 文はすべて、すぐにデータベースにコミットされます。アプリケーションでのトランザクションの開始を定義するには、ULConnection.BeginTransaction を使用します。トランザクションの管理を参照してください。
ユーザ認証 接続許可の付与と取り消しを行うメソッドを使用すると、アプリケーションのユーザ ID とパスワードをデフォルト値である DBA と sql から別の値に変更できます。各 Ultra Light データベースには、4 つまでのユーザ ID を定義できます。ユーザの認証を参照してください。
同期 Connection オブジェクトから、同期を管理するオブジェクトのセットにアクセスできます。Ultra Light アプリケーションの同期を参照してください。
テーブル Ultra Light テーブルには、Connection オブジェクトのメソッドを使用してアクセスします。テーブル API によるデータ・アクセスと操作を参照してください。
コマンド 動的 SQL 文の実行を処理し、結果セットをナビゲーションするために、オブジェクトのセットが提供されています。SQL を使用したデータへのアクセスと操作を参照してください。
ULConnection クラスを参照してください。
ULConnection オブジェクトと、このオブジェクトから作成されるすべてのオブジェクトは、それぞれ単一のスレッドで使用してください。アプリケーションが Ultra Light データベースにアクセスするのに複数のスレッドを必要とする場合は、スレッドごとに個別の接続が必要です。たとえば、独立したスレッドから同期を実行するアプリケーションを設計する場合、同期用に別の接続を使用し、その接続を独立したスレッドから開く必要があります。
ULConnection オブジェクトを宣言します。
ほとんどのアプリケーションは、Ultra Light データベースへの単一接続を使用し、接続を開いたままにしておきます。複数の接続が必要になるのは、マルチスレッド・データ・アクセスの場合だけです。そのため、ULConnection オブジェクトは、アプリケーションに対してグローバルに宣言するのが最も効果的です。
ULConnection conn; |
既存のデータベースへの接続を開きます。
Ultra Light アプリケーションには、初期データベース・ファイルが配備されているか、データベース・ファイルを作成するコードが含まれている必要があります。初期データベース・ファイルは、Sybase Central、または Ultra Light に付属のコマンド・ライン・ユーティリティを使用して作成できます。
接続パラメータは、接続文字列として指定するか、ULConnectionParms オブジェクトを使用して指定します。次の例では、ULConnectionParms オブジェクトを使用して、mydata.udb という名前の Ultra Light データベースに接続します。
ULConnectionParms parms = new ULConnectionParms(); parms.DatabaseOnDesktop = "mydata.udb"; conn = new ULConnection( parms.ToString() ); conn.Open(); |
この章のサンプル・コードは Microsoft C# で記述されています。サポートされている他の開発ツールを使用している場合は、このマニュアルの記述を適宜読み替えてください。
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