ULjDbT ユーティリティは、Ultra Light J データベースを BlackBerry スマートフォンから、デスクトップ、ラップトップ、サーバなどの外部デバイスに転送する機能を提供します。また、データベースを削除したり、データベース情報を表示したり、データベース転送ログを表示または電子メールで送信したりすることができます。このユーティリティは、Ultra Light J データベース転送デスクトップ・アプリケーション (ULjDbT) と BlackBerry スマートフォン・クライアント・アプリケーション (ULjDatabaseTransfer.cod) の 2 つのアプリケーションから構成され、これらのアプリケーションは同時に実行される必要があります。
デスクトップ・アプリケーションは USB 接続または HTTP 接続を使用して Ultra Light J データベースを受信します。サーバ・アプリケーションを起動すると、サーバ・アプリケーションは、クライアント・アプリケーションとの指定された接続を通じて BlackBerry スマートフォンからデータベースが転送されるのを待機します。接続は、アプリケーションがタイムアウトになったときにアプリケーション・インタフェースを使用して手動で切断されるか、または転送が完了したときに切断されます。
BlackBerry スマートフォン・クライアント・アプリケーションは、USB ケーブル、またはデスクトップ・アプリケーションに対して指定された TCP ポートを使用して Ultra Light J データベースを送信します。
また、データベースを削除したり、データベース情報を表示したり、データベース転送ログを表示または電子メールで送信したりすることができます。
クライアント・アプリケーションは、SQL Anywhere インストール・ディレクトリの UltraLite\UltraLiteJ\J2meRim11 ディレクトリにある署名付きファイルです。
SQL Anywhere インストール・ディレクトリの UltraLite\UltraLiteJ\J2meRim11 ディレクトリから ULjDatabaseTransfer.cod をロードします。
クライアント・アプリケーションのアイコンがアプリケーションのリストに表示されます。
アプリケーションを起動し、トラックホイールを押します。
[データベース接続] 画面で、次のフィールドを完成させます。
[データベース名] 外部デバイスに転送するデータベースの名前。
[データベースのパスワード] データ転送を許可するデータベース・パスワード。
[次へ] をクリックします。[アクション] 画面が表示されます。この画面からすべてのクライアント・アプリケーション機能にアクセスできます。
[アクション] 画面で、希望の接続方法 (USB または HTTP) を選択します。
USB 転送の場合は、[USB を使用してデータベースをサーバに転送します] を選択します。HTTP 転送の場合は、手順 4 に進みます。
手順に従って、データベース転送デスクトップ・アプリケーションを起動します (後述の「Ultra Light J データベース転送アプリケーションを使用してデータベースを受信するには、次の手順に従います。」を参照)。
データベースが正常に転送されるためには、デバイスまたはシミュレータが BlackBerry Device Manager に接続されていることを確認してください。シミュレータの場合は、[USB Cable Connected] を使用して USB 接続がシミュレートされていることを確認してください。
デスクトップ・アプリケーションで、[USB] が選択されていることを確認して [開始] をクリックします。
クライアント・アプリケーションで [次へ] をクリックします。
BlackBerry スマートフォンで、外部デバイスへのデータベースの転送が開始されます。進行状況はデスクトップ・アプリケーションに表示されます。
クライアント・アプリケーションとデスクトップ・アプリケーションの両方で [OK] をクリックして閉じます。
HTTP 転送の場合は、[HTTP を使用してデータベースをサーバに転送します] を選択します。
[HTTP 転送] 画面で、[次へ] をクリックします。
次の値を指定します。
[ホスト] デスクトップの IP アドレス。
[ポート] デスクトップ・アプリケーションの [接続プロパティ] で指定されたポート。
[URL サフィックス] 転送を受信するサーバのホスト名で、http:// サフィックスを含む (このサフィックスは必須)。
[次へ] をクリックします。
個人特定不可デバイス上の BES を介して転送する場合、[URL サフィックス] は空のままにします。個人特定可能デバイスでは、サフィックス ;deviceside=false を使用します。
ダイレクト TCP 経由で転送する場合、サフィックス ;deviceside=true を使用します。これをサポートしない通信事業者もあります。
通信事業者の WAP ゲートウェイについて APN 情報がわかっている場合は、その WAP ゲートウェイを使用できることがあります。その情報もサフィックスに付加する必要があります。BES 経由の場合であっても、Ultra Light J データベース転送ユーティリティを実行しているコンピュータと BES との間にファイアウォールがある可能性があります。その場合は、SSL トンネルを使用する必要があります。[HTTP Transfer Parms] 画面で、ファイアウォールの BES 側で実行している SSL サーバのポートと名前または IP アドレスを指定します。また、転送アプリケーションに SSL クライアントがマッピングされているポートを指定する必要もあります。
データベースを BlackBerry シミュレータから転送する場合は、BlackBerry MDS シミュレータが実行されているか、または BlackBerry シミュレータで実行されている Ultra Light J データベース転送ユーティリティに対して URL サフィックス ;deviceside=true を指定する必要があります。
デスクトップ・アプリケーションで、[HTTP] が選択されていることを確認して [開始] をクリックします。
クライアント・アプリケーションで [次へ] をクリックします。
BlackBerry スマートフォンで、外部デバイスへのデータベースの転送が開始されます。進行状況はデスクトップ・アプリケーションに表示されます。
クライアント・アプリケーションとデスクトップ・アプリケーションの両方で [OK] をクリックして閉じます。
SQL Anywhere のインストール・ディレクトリの Bin32 ディレクトリから ULjDbTServ.cmd を実行します。
Ultra Light J データベース転送アプリケーションがロードされます。
[接続] タブで、[接続方法] を選択します。
[接続プロパティ] の下で次の値を指定します。
[ポート] このフィールドは、HTTP 接続にだけ適用されます。BlackBerry スマートフォンが接続する TCP ポート番号を入力します。通常、このポート番号は BlackBerry デバイス上で動作する Ultra Light J データベース転送ユーティリティに指定されているポート番号と一致します。ただし、SSL を使用している場合、ポート番号は異なる場合があります。
[Blackberry のパスワード] このフィールドは、USB 接続にだけ適用されます。接続されている BlackBerry スマートフォンがロックされているときにアクセスするためのパスワードを入力します。パスワードがない場合はこのフィールドを空白のままにします。
[タイムアウト] サーバ・アプリケーションがタイムアウトし、接続を切断するまでの分単位のアイドル時間。
[出力] 転送されたデータベースを保存するファイル名とロケーションを指定します。
[開始] をクリックして BlackBerry スマートフォンへの接続を開きます。サーバ・アプリケーションは、タイムアウトするか、接続が確立するまで待機します。既存のファイルを指定した場合は、そのファイルを上書きするかどうか尋ねられます。
[ログ] タブには、エラー・メッセージを含む、サーバの状態と転送の進行状況に関する詳細が表示されます。
[アクション] 画面で、[データベースを削除します] を選択します。
確認のダイアログで、[削除] をクリックしてデータベースを削除します。
[データベースは削除されました。] ダイアログで、[OK] をクリックしてクライアントを閉じます。
[アクション] 画面で、[データベース情報を表示します] を選択します。スクロールしてすべてのデータベース情報を確認します。
[前へ] をクリックして [アクション] 画面に戻ります。
[データベース接続] 画面で、メニューを表示します。
[ログ] をクリックします。ログ画面が表示されます。
ログ・ファイルを電子メールで送信するには、ログの送信先の電子メール・アドレスを入力して、[電子メールを送信します] をクリックします。前の画面に戻るには、リターン・キーを押します。
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