ミラーリングシステムに参加するデータベースサーバーを起動する場合は、-xp on を指定します。-su オプションも使用して、ユーティリティデータベースのパスワードを指定することをおすすめします。これにより、ユーティリティデータベースを使用してデータベースサーバーをシャットダウンしたり、必要に応じてミラーサーバーを強制的にプライマリサーバーにしたりできるようになります。ミラーリングシステムのデータベースサーバーの停止とデータベースサーバーの強制プライマリサーバー化を参照してください。
SQL Anywhere のアップグレード、またはデータベースのミラーリングに使用しているデータベースの再構築については、データベースミラーリングシステムでの SQL Anywhere ソフトウェアとデータベースのアップグレードを参照してください。
データベースミラーリングシステムを設定する場合は、次のすべての例で、localhost とポート番号を対応するデータベースサーバーが実行されるコンピューター名とポートに変更する必要があります。
-su オプションと -xp on オプションを使用して、データベースサーバーでミラーリングするデータベースを起動します。次に例を示します。
dbsrv12 -n mirror_server1 -x tcpip(PORT=6871;DOBROAD=no) -su sql "c:\server1\mymirrordb.db" -xp on |
-su dbeng12/dbsrv12 サーバーオプションと-xp dbsrv12データベースオプションを参照してください。
CREATE MIRROR SERVER 文を使用して、データベースのパートナーサーバーと監視サーバーを定義します。プライマリサーバーとして 1 台のデータベースサーバー、ミラーサーバーとして 1 台のデータベースサーバー、さらに 1 台の監視サーバーを定義します。プライマリサーバーとミラーサーバーは、データベースシステムのパートナーとしても定義します。
最初の文は、データベースミラーリングシステムのプライマリサーバーとして動作するデータベースサーバーに接続するためにクライアントで使用する名前を定義します。2 つ目の文は、mirror_server1 をデータベースミラーリングシステムのパートナーサーバーとして定義します。
CREATE MIRROR SERVER myprimary AS PRIMARY connection_string='SERVER=myprimary;HOST=localhost:6871,localhost:6872'; CREATE MIRROR SERVER mirror_server1 AS PARTNER connection_string='SERVER=mirror_server1;host=localhost:6871' state_file='c:\\server1\\server1.state'; |
次の SQL 文は、データベースサーバーでミラーサーバーとして動作するデータベースサーバーの名前を定義し、データベースミラーリングシステムの 2 つ目のパートナーサーバーも定義します。
CREATE MIRROR SERVER mymirror AS MIRROR connection_string='SERVER=mymirror;HOST=localhost:6871,localhost:6872'; CREATE MIRROR SERVER mirror_server2 AS PARTNER connection_string='SERVER=mirror_server2;host=localhost:6872' state_file='c:\\server2\\server2.state'; |
システムのデータベースサーバーを設定するには、プライマリとミラーのロールが必要です。これらのサーバーに付けた名前は、クライアントからデータベースサーバーに接続するときに代替サーバー名として使用されます。どちらか一方のパートナーサーバーは、プライマリサーバーまたはミラーサーバーとして動作できます。
次の SQL 文は、データベースミラーリングシステムの監視サーバーを定義します。
CREATE MIRROR SERVER myarbiter AS ARBITER connection_string ='SERVER=myarbiter;HOST=localhost:6870'; |
CREATE MIRROR SERVER 文を参照してください。
ミラーリングシステムのミラーリングオプションを設定します。認証文字列の指定は必須です。次に例を示します。
SET MIRROR OPTION authentication_string='abc'; |
SET MIRROR OPTION 文を参照してください。
2 つ目のデータベースサーバーが実行されるコンピューター上のデータベース、現在のトランザクションログ、および他のトランザクションログのコピーを作成します。
プライマリサーバーコンピューターとミラーサーバーコンピューター上のトランザクションログファイルは、現在のトランザクションログファイルの開始オフセットを含め、同一である必要があります。
ミラーリングするデータベースが実行されているデータベースサーバーを停止した場合は、ファイルのコピーを作成できます。そうでない場合は、BACKUP DATABASE 文またはバックアップユーティリティ (dbbackup) を使用します。BACKUP 文とバックアップユーティリティ (dbbackup)を参照してください。
データベースミラーリングシステムの 2 つ目のデータベースサーバーを起動します。
dbsrv12 -n mirror_server2 -x tcpip(PORT=6872;DOBROAD=no) -su sql "c:\server2\mymirrordb.db" -xp on |
監視サーバーを起動します。
dbsrv12 -n myarbiter -su sql -x "TCPIP(PORT=6870;DOBROAD=no)" -xf "c:\arbiter\arbiter.state" -xa "AUTH=abc;DBN=mymirrordb" |
これで、クライアントはミラーリングされたデータベースに接続できるようになりました。
システムを SQL Anywhere モニターのリソースリストに追加することによって、データベースミラーリングシステムをモニターできます。 レッスン 3:データベースミラーリングシステムのモニタリングを参照してください。
Sybase Central からプライマリデータベースに接続して、データベースミラーリングシステムのデータベースサーバーのステータスを確認できます。[正常性と統計情報] ウィンドウ枠にデータベースミラーリング情報が表示されます。データベースの正常性と統計情報を参照してください。
初期プライマリサーバー
優先データベースサーバー
ミラーサーバーで実行されているデータベースへの読み込み専用アクセスの設定
データベースサーバーの強制プライマリサーバー化
監視サーバーとしてコピーノードを使用する
プライマリサーバーのフェールオーバー
ミラーリングシステムのデータベースサーバーの停止
ミラーサーバーの削除
プライマリサーバー障害
データベースミラーリングと Mobile Link
データベースミラーリングとトランザクションログファイル
データベースミラーリングにおけるシステムイベント
データベースミラーリングとパフォーマンス
データベースミラーリングとバックアップ
データベースミラーリングのシナリオ
データベースミラーリングの切断された接続のシナリオ
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