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SQL Anywhere 12.0.1 » SQL Anywhere サーバー データベース管理 » データベースのメンテナンス » SQL Anywhere の高可用性

 

データベースミラーリングシステムの設定

ミラーリングシステムに参加するデータベースサーバーを起動する場合は、-xp on を指定します。-su オプションも使用して、ユーティリティデータベースのパスワードを指定することをおすすめします。これにより、ユーティリティデータベースを使用してデータベースサーバーをシャットダウンしたり、必要に応じてミラーサーバーを強制的にプライマリサーバーにしたりできるようになります。ミラーリングシステムのデータベースサーバーの停止データベースサーバーの強制プライマリサーバー化を参照してください。

SQL Anywhere のアップグレード、またはデータベースのミラーリングに使用しているデータベースの再構築については、データベースミラーリングシステムでの SQL Anywhere ソフトウェアとデータベースのアップグレードを参照してください。

注意

データベースミラーリングシステムを設定する場合は、次のすべての例で、localhost とポート番号を対応するデータベースサーバーが実行されるコンピューター名とポートに変更する必要があります。

 ♦ ミラーリングシステムの設定
  1. -su オプションと -xp on オプションを使用して、データベースサーバーでミラーリングするデータベースを起動します。次に例を示します。

    dbsrv12 -n mirror_server1 -x tcpip(PORT=6871;DOBROAD=no) -su sql 
    "c:\server1\mymirrordb.db" -xp on

    -su dbeng12/dbsrv12 サーバーオプション-xp dbsrv12データベースオプションを参照してください。

  2. CREATE MIRROR SERVER 文を使用して、データベースのパートナーサーバーと監視サーバーを定義します。プライマリサーバーとして 1 台のデータベースサーバー、ミラーサーバーとして 1 台のデータベースサーバー、さらに 1 台の監視サーバーを定義します。プライマリサーバーとミラーサーバーは、データベースシステムのパートナーとしても定義します。

    最初の文は、データベースミラーリングシステムのプライマリサーバーとして動作するデータベースサーバーに接続するためにクライアントで使用する名前を定義します。2 つ目の文は、mirror_server1 をデータベースミラーリングシステムのパートナーサーバーとして定義します。

    CREATE MIRROR SERVER myprimary
    AS PRIMARY
    connection_string='SERVER=myprimary;HOST=localhost:6871,localhost:6872';
    
    CREATE MIRROR SERVER mirror_server1
    AS PARTNER
    connection_string='SERVER=mirror_server1;host=localhost:6871'
    state_file='c:\\server1\\server1.state';

    次の SQL 文は、データベースサーバーでミラーサーバーとして動作するデータベースサーバーの名前を定義し、データベースミラーリングシステムの 2 つ目のパートナーサーバーも定義します。

    CREATE MIRROR SERVER mymirror
    AS MIRROR
    connection_string='SERVER=mymirror;HOST=localhost:6871,localhost:6872';
    
    CREATE MIRROR SERVER mirror_server2
    AS PARTNER
    connection_string='SERVER=mirror_server2;host=localhost:6872'
    state_file='c:\\server2\\server2.state';
    注意

    システムのデータベースサーバーを設定するには、プライマリとミラーのロールが必要です。これらのサーバーに付けた名前は、クライアントからデータベースサーバーに接続するときに代替サーバー名として使用されます。どちらか一方のパートナーサーバーは、プライマリサーバーまたはミラーサーバーとして動作できます。

    次の SQL 文は、データベースミラーリングシステムの監視サーバーを定義します。

    CREATE MIRROR SERVER myarbiter
    AS ARBITER
    connection_string ='SERVER=myarbiter;HOST=localhost:6870';

    CREATE MIRROR SERVER 文を参照してください。

  3. ミラーリングシステムのミラーリングオプションを設定します。認証文字列の指定は必須です。次に例を示します。

    SET MIRROR OPTION authentication_string='abc';

    SET MIRROR OPTION 文を参照してください。

  4. 2 つ目のデータベースサーバーが実行されるコンピューター上のデータベース、現在のトランザクションログ、および他のトランザクションログのコピーを作成します。

    プライマリサーバーコンピューターとミラーサーバーコンピューター上のトランザクションログファイルは、現在のトランザクションログファイルの開始オフセットを含め、同一である必要があります。

    ミラーリングするデータベースが実行されているデータベースサーバーを停止した場合は、ファイルのコピーを作成できます。そうでない場合は、BACKUP DATABASE 文またはバックアップユーティリティ (dbbackup) を使用します。BACKUP 文バックアップユーティリティ (dbbackup)を参照してください。

  5. データベースミラーリングシステムの 2 つ目のデータベースサーバーを起動します。

    dbsrv12 -n mirror_server2 -x tcpip(PORT=6872;DOBROAD=no) -su sql 
    "c:\server2\mymirrordb.db" -xp on
  6. 監視サーバーを起動します。

    dbsrv12 -n myarbiter -su sql  
    -x "TCPIP(PORT=6870;DOBROAD=no)" -xf "c:\arbiter\arbiter.state" 
    -xa "AUTH=abc;DBN=mymirrordb"

    これで、クライアントはミラーリングされたデータベースに接続できるようになりました。

    ヒント

    システムを SQL Anywhere モニターのリソースリストに追加することによって、データベースミラーリングシステムをモニターできます。 レッスン 3:データベースミラーリングシステムのモニタリングを参照してください。

    Sybase Central からプライマリデータベースに接続して、データベースミラーリングシステムのデータベースサーバーのステータスを確認できます。[正常性と統計情報] ウィンドウ枠にデータベースミラーリング情報が表示されます。データベースの正常性と統計情報を参照してください。

 ミラーサーバー間の接続文字列の設定
 参照
 ミラーリングされたデータベースサーバーへの接続

初期プライマリサーバー
優先データベースサーバー
ミラーサーバーで実行されているデータベースへの読み込み専用アクセスの設定
データベースサーバーの強制プライマリサーバー化
監視サーバーとしてコピーノードを使用する
プライマリサーバーのフェールオーバー
ミラーリングシステムのデータベースサーバーの停止
ミラーサーバーの削除
プライマリサーバー障害
データベースミラーリングと Mobile Link
データベースミラーリングとトランザクションログファイル
データベースミラーリングにおけるシステムイベント
データベースミラーリングとパフォーマンス
データベースミラーリングとバックアップ
データベースミラーリングのシナリオ
データベースミラーリングの切断された接続のシナリオ