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SQL Anywhere 12.0.1 » SQL Anywhere サーバー データベース管理 » データベースのメンテナンス » SQL Anywhere の高可用性 » データベースミラーリングシステムの設定

 

データベースミラーリングとパフォーマンス

プライマリサーバーとミラーサーバーを実行する各コンピューターは、ハードウェア構成 (プロセッサー、ディスク、メモリなど) を同じにしておくのが理想的です。どちらかのコンピューターで実行されているデータベースサーバーは、常にミラーリング対象のデータベースのプライマリサーバーとして動作する可能性があります。プライマリでの更新アクティビティによっては、ミラーサーバーの使用率か低くなるのが一般的です。

データベースを更新するトランザクションのパフォーマンスは、トランザクションのサイズとコミットの頻度の影響を受けます。トランザクションのサイズまたはコミットの頻度のいずれかを増やすと、プライマリサーバーがミラーサーバーとやり取りをする回数が多くなり、それによってプライマリサーバーが遅延し、ユーザーにそれらの遅延を通知する可能性が高くなります。

プライマリサーバーに対するクエリのパフォーマンスは、通常はミラーリングの影響を受けません。アプリケーションが更新よりも多くの読み込みを行い、かつ監査が有効になっていない場合は、プライマリサーバーのパフォーマンスでの変化を経験することはほとんどありません。しかし、データベース監査が有効になっている場合、監査がトランザクションログに追加の情報を書き込むため、パフォーマンスの変化を経験する可能性があります。

非同期モードまたは非同期フルページモードのいずれかで実行しているミラーリングシステムは、プライマリサーバーに対して同期モードで動作しているときよりも待機する機会をより少なくするように要求します。しかし、非同期モードまたは非同期フルページモードであっても、プライマリサーバーからミラーサーバーに送信されるメッセージのうちのいくつかは、ミラーからの受信確認を待機するので、これが遅延を引き起こすこともあります。さらに、パケットをミラーに送信するときには少量のオーバーヘッドも存在します。

クライアントアプリケーションのパフォーマンスは、ミラーリングシステムのサーバー間でのネットワーク接続によって、特に、サーバーが地理的に異なる場所にあるときに、影響を受ける可能性があります。サーバー間の低速のネットワーク接続は、クライアントアプリケーションのパフォーマンスを低下させる可能性があります。

 参照