バックアップによって、メディア障害からデータを保護できます。
データベースを作成するとき、トランザクションログのデフォルトのロケーションは、データベースファイルと同じデバイス上の同じディレクトリです。この方法ではメディア障害からデータを保護できないので、運用上、トランザクションログを別の場所に格納してください。
データベースファイルで発生したメディア障害 データベースファイルが使用できず、トランザクションログを使用できる場合、所定の手順どおりに正しくバックアップしているかぎり、データベースにコミットされた変更はすべてリカバリできます。データベースファイルのコピーを最後にバックアップしてからの情報は、すべてバックアップされたトランザクションログまたはオンラインのトランザクションログに格納されています。
トランザクションログファイルで発生したメディア障害 トランザクションログミラーを使用しないかぎり、データベースチェックポイントを最後に実行してからトランザクションログでメディア障害が発生するまでに入力された情報はリカバリできません。このため、SQL Remote 統合データベースなどのセットアップでは、トランザクションログミラーを使用することをおすすめします。これらのセットアップでは、トランザクションログを失うと、重要な情報の損失や、レプリケーションシステムの破損につながる可能性があります。
メディア障害からのリカバリに要する時間は、メディア障害の発生場所がデータベースファイルなのかトランザクションログファイルなのかによって異なります。
メディア障害から確実に保護するには、データベースファイルと異なるデバイスにトランザクションログを保存してください。複数のハードドライブがあるコンピューターの中には、実際には 1 つの物理ストレージドライブをいくつかの論理ドライブまたはパーティションに区切っただけのものがあります。メディア障害に確実に備えるには、最低 2 つの物理ストレージデバイスがあるコンピューターを使用します。
トランザクションログを別のデバイスに格納すると、ディスクのヘッドが、トランザクションログとメインデータベースファイルの間を移動しなくて済むことからも、パフォーマンスの改善が期待できます。
ネットワークディレクトリにトランザクションログを格納しないでください。ネットワークを介してページに対する読み取りと書き込みを行うと、パフォーマンスの低下やファイルの破損を招く可能性があります。
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