レッスン 1：データベースミラーリングシステムの作成

ディレクトリ c:\server1、c:\server2、c:\arbiter を作成します。

次のコマンドを実行して、サンプルデータベースのデータが格納された mirror_demo.db という名前のデータベースを作成します。

newdemo c:\server1\mirror_demo.db

次のコマンドを実行して、第 1 データベースサーバーを起動します。

dbsrv12 -n mirror_server1 -x "tcpip(PORT=6871;DOBROAD=no)" -su sql "c:\server1\mirror_demo.db" -xp on

-n データベースサーバーに mirror_server1 という名前を付けます。
-x データベースサーバーの実行で使用するポート番号を指定します。
-su ユーティリティデータベースのパスワードを指定します。-su オプションを使用して、ユーティリティデータベースのパスワードを指定することをおすすめします。これにより、ユーティリティデータベースに接続してデータベースサーバーをシャットダウンしたり、必要に応じてミラーサーバーを強制的にプライマリサーバーにしたりできるようになります。ミラーリングシステムのデータベースサーバーの停止とデータベースサーバーの強制プライマリサーバー化を参照してください。
-xp on データベースサーバーがデータベースミラーリングシステムに参加可能であることを示します。

Interactive SQL からデータベースに接続します。

dbisql -c "UID=DBA;PWD=sql;SERVER=mirror_server1"

次の文を実行して、プライマリサーバーとミラーサーバーを定義します。

CREATE MIRROR SERVER mirror_demo_primary
AS PRIMARY
connection_string='SERVER=mirror_demo_primary;HOST=localhost:6871,localhost:6872';

CREATE MIRROR SERVER mirror_demo_mirror
AS MIRROR
connection_string='SERVER=mirror_demo_mirror;HOST=localhost:6871,localhost:6872';

次の文を実行して、mirror_server1 と mirror_server2 をミラーリングシステムにおけるパートナーとして定義します。

CREATE MIRROR SERVER mirror_server1
AS PARTNER
connection_string='SERVER=mirror_server1;host=localhost:6871'
state_file='c:\\server1\\server1.state';

CREATE MIRROR SERVER mirror_server2
AS PARTNER
connection_string='SERVER=mirror_server2;host=localhost:6872'
state_file='c:\\server2\\server2.state';

次の文を実行して、監視サーバーを定義します。

CREATE MIRROR SERVER demo_arbiter
AS ARBITER
connection_string ='SERVER=demo_arbiter;HOST=localhost:6870';

次の文を実行して、データベースの認証文字列を設定します。

SET MIRROR OPTION authentication_string='abc';

Interactive SQL との接続を切断します。

次のコマンドを実行して、c:\server1 にあるデータベースファイルとトランザクションログのコピーを作成し、c:\server2 に追加します。

dbbackup -c "UID=DBA;PWD=sql;SERVER=mirror_server1;DBN=mirror_demo" c:\server2

次のコマンドを実行して、第 2 データベースサーバーを起動します。

dbsrv12 -n mirror_server2 -x "tcpip(PORT=6872;DOBROAD=no)" -su sql "c:\server2\mirror_demo.db" -xp on

このコマンドラインは、以下に示す dbsrv12 のオプションを指定します。

-n データベースサーバーに mirror_server2 という名前を付けます。
-x データベースサーバーの実行で使用するポート番号を指定します。
-su ユーティリティデータベースのパスワードを指定します。-su オプションを使用して、ユーティリティデータベースのパスワードを指定することをおすすめします。これにより、ユーティリティデータベースに接続してデータベースサーバーをシャットダウンしたり、必要に応じてミラーサーバーを強制的にプライマリサーバーにしたりできるようになります。ミラーリングシステムのデータベースサーバーの停止とデータベースサーバーの強制プライマリサーバー化を参照してください。
-xp on データベースサーバーがデータベースミラーリングシステムに参加可能であることを示します。

次のコマンドを実行して、監視データベースサーバーを起動します。

dbsrv12 -n demo_arbiter -su sql -x "tcpip(PORT=6870;DOBROAD=no)" -xf "c:\arbiter\arbiter.state" -xa "AUTH=abc;DBN=mirror_demo"

-n データベースサーバーに demo_arbiter という名前を付けます。
-su ユーティリティデータベースのパスワードを指定します。-su オプションを使用して、ユーティリティデータベースのパスワードを指定することをおすすめします。これにより、ユーティリティデータベースに接続してデータベースサーバーをシャットダウンしたり、必要に応じてミラーサーバーを強制的にプライマリサーバーにしたりできるようになります。ミラーリングシステムのデータベースサーバーの停止とデータベースサーバーの強制プライマリサーバー化を参照してください。
-x データベースサーバーに対し、TCP/IP 通信にポート 6870 を使用するよう指示します。他のサーバーも TCP/IP を使用しますが、通信には別のポートを使用します。
-xf arbiter のステータス情報ファイルのロケーションを指定します。
-xa ミラーリング対象のデータベースの名前と、監視サーバーに対する認証文字列 (ここでは abc) を指定します。この認証文字列を、データベースミラーリングシステムのすべてのサーバー (監視サーバー、プライマリサーバー、ミラーサーバー) で使用する必要があります。

次のコマンドを実行して、Interactive SQL を起動し、プライマリサーバー用の代替サーバー名を使用してプライマリサーバーに接続します。

dbisql -c "UID=DBA;PWD=sql;SERVER=mirror_demo_primary;HOST=localhost:6871,localhost:6872"

次の文を実行して、接続したデータベースサーバーを確認します。

SELECT PROPERTY( 'ServerName' );

プライマリサーバーとして機能しているサーバーの名前が表示されます。

例：mirror_server1

次の文を実行して、データをデータベースに追加します。

CREATE TABLE test (col1 INTEGER, col2 CHAR(32));
INSERT INTO test VALUES(1, 'Hello from server1');
COMMIT;

レッスン 2：データベースミラーリングシステムでのフェールオーバーの開始に進みます。

レッスン 1：データベースミラーリングシステムの作成

♦ データベースミラーリングシステムを設定する

参照