SQL Anywhere サービスの作成、変更、削除を行います。
dbsvc [ modifier-options ] -d svc
dbsvc [ modifier-options ] -g svc
dbsvc [ modifier-options ] -l
dbsvc [ modifier-options ] -u svc
dbsvc [ modifier-options ] creation-options -w svc details
dbsvc [ modifier-options ] -x svc
details:
<full-executable-path> [ options ]
主要オプション | 説明 |
---|---|
@data |
指定された環境変数または設定ファイルからオプションを読み込みます。設定ファイルを参照してください。 設定ファイル内のパスワードなどの情報を保護する場合は、ファイル非表示ユーティリティを使用して、設定ファイルの内容を読みにくくすることができます。ファイル非表示ユーティリティ (dbfhide)を参照してください。 |
-d service-name | サービスリストから指定のサービスを削除します。-y を指定すると、確認メッセージを表示せずにサービスを削除します。 |
-g service-name | パスワード以外のサービスの定義をリストします。 |
-l | 使用できる SQL Anywhere サービスをリストします。 |
-u service-name | service-name という名前のサービスを起動します。 |
-w executable parameters |
新しいサービスを作成するか、同名のサービスが存在する場合はそれを上書きします。-y を指定すると、確認メッセージを表示せずに既存のサービスを上書きします。実行中のサービスは削除できません。 サービスとして使用する実行プログラムのフルパスを指定します。これは、その下でサービスが実行されるアカウントのパスの中に適切な SQL Anywhere インストールディレクトリがない場合があるからです。 作成するサービスに適したパラメーターを指定します。 次の項を参照してください。
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-x service-name | service-name という名前のサービスを停止します。 |
作成オプション | 説明 | ||||
---|---|---|---|---|---|
-a acct |
Microsoft Windows アカウントを指定します。すべてのサービスは、Microsoft Windows アカウントの下で実行されます。作成したアカウントの下で実行する場合は、-a オプションでアカウントを指定し、-p オプションでパスワードを指定します。 サービスとしてログインする権限は、LocalSystem を除くすべてのアカウントに必要です。アカウントのサービスとしてログインする権限が有効でない場合は、有効にするよう要求されます。-y オプションも指定すると、dbsvc はプロンプトを表示することなくサービスとしてログインする権限を付与しようとします。-y オプションを指定しないで -q オプションだけを指定すると、サービスとしてログインする権限を有効にするよう要求するプロンプトは表示されず、dbsvc は失敗します。 |
||||
-as | Microsoft Windows LocalSystem アカウントの下でサービスを実行します。パスワードは必要ありません。-a または -as のいずれかを必ず使用してください。すべてのサービスは、Microsoft Windows アカウントの下で実行されます。 | ||||
-i | アイコンが表示され、これをダブルクリックするとデータベースサーバーメッセージウィンドウが表示されます。 | ||||
-p | サービスが実行されるときのアカウントのパスワードを指定します。このオプションは、-a オプションと一緒に使用します。 | ||||
-rg dependency,... | 作成するサービスが起動できるよう事前に起動しておく必要のある 1 つ以上の起動順序グループを指定します。 | ||||
-rs dependency,... |
リストに含まれるすべてのサービスが起動してから、作成したサービスの起動を許可するように指定します。 サービス名の表示名を指定できます。サービス名が検証され、すでに存在するかどうかが確認されます。指定されたサービス名が見つからない場合、表示名が一致するサービスが存在するかどうかがサービスユーティリティ (dbsvc) によってチェックされます。 接続が正しく開始することを確認するため、TCP/IP 用のトランスポートデータインターフェイス (TDI) で依存性を作成することをおすすめします。TDI の詳細については、 |
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-s startup | SQL Anywhere サービスの起動時の動作を設定します。起動時の動作は Automatic、Manual、または Disabled に設定できます。デフォルトは Manual です。 | ||||
-sd description | サービスの説明を示します。説明は、Windows のサービス マネージャーに表示されます。 | ||||
-sn name |
サービスの名前を示します。この名前は、Windows のサービス マネージャーに表示されます。-sn オプションを指定しない場合、デフォルトのサービス名は SQL Anywhere - svc です。たとえば、次のサービスにはデフォルトで SQL Anywhere - myserv という名前が付けられます。
サービス名 myserv が Windows のサービスマネージャーに表示されるようにするには、次のコマンド (全体を 1 行に入力) を実行する必要があります。
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-t type |
このサービスのタイプを指定します。次のタイプから選択できます (代替名はカッコ内に示します)。
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変更オプション | 説明 | ||
---|---|---|---|
-cm |
サービスの作成に使用するコマンドを表示します。このオプションを使用すると、作成コマンドをファイルに出力できます。このファイルを使用して、別のコンピューターにサービスを追加したり、変更が加えられたサービスを元の状態にリストアしたりすることができます。-cm とともに -g オプションまたは -l オプションを指定しないとコマンドは失敗します。-g を指定すると、指定のサービスの作成コマンドが表示されるのに対し、-l を指定するとすべてのサービスの作成コマンドが表示されます。 指定のサービスが存在しない場合は、サービスを削除するコマンドが生成されます。たとえば、コンピューターに service_1 が存在しない場合、
サービスが LocalSystem アカウントを使用しない場合は、パスワードを取り出すことはできないため、生成されるコマンドにはパスワードは含まれません。 |
||
-o log-file |
サービスユーティリティ (dbsvc) の出力を指定されたファイルに書き込みます。-o オプションは、-d、-g、-l、-u、-x の前に指定してください。dbsvc とサービスとして実行する実行ファイル (データベースサーバーなど) の両方に指定すると、それぞれについてログファイルが作成されます。次に例を示します。
この場合は、dbsvc の出力が out1.txt に書き込まれ、データベースサーバーの出力は c:\out2.txt に書き込まれます。 |
||
-q | データベースサーバーメッセージウィンドウにメッセージを表示しないようにします。-q を指定する場合は、-o オプションを使用してメッセージを書き込むファイルを指定するようおすすめします。既存のサービスの変更時または削除時にこのオプションを指定する場合、-y も指定しないと操作は失敗します。 | ||
-y | 確認メッセージを表示することなく、処理を実行します。このオプションは、-w または -d オプションと一緒に使用できます。既存のサービスの変更時または削除時に -q を指定する場合、-y も指定しないと操作は失敗します。 |
サービスは、一連のオプションを使ってデータベースサーバーやその他のアプリケーションを実行します。このユーティリティでは、Windows 上で動作している SQL Anywhere サービスを包括的な方法で管理できます。サービスユーティリティを使用するには、ローカルコンピューター上で Administrators グループのメンバーである必要があります (dbsvc)。
サービスユーティリティにアクセスするには、次の方法があります。
Sybase Central のサービス作成ウィザードを使用する。
コマンドプロンプトで、サービスユーティリティを使用する (dbsvc)。
終了コードは、0 (成功) または 0 以外の値 (失敗) です。
指定のサーバーを指定のパラメーターで起動する、myserv という名前のパーソナルサーバーサービスを作成します。このサーバーは LocalSystem ユーザーとして実行されます。
dbsvc -as -w myserv "C:\Program Files\SQL Anywhere 12\Bin32\dbeng12.exe" -n myeng -c 8m "c:\temp\mysample.db" |
mynetworkserv という名前のネットワークサーバーサービスを作成します。このサーバーはローカルアカウントで実行され、コンピューターを再起動すると自動的に起動します。
dbsvc -as -s auto -t network -w mynetworkserv "C:\Program Files\SQL Anywhere 12\Bin32\dbsrv12.exe" -x tcpip -c 8m "c:\temp\mysample.db" |
サービス myserv についての詳細をすべてリストします。
dbsvc -g myserv |
myserv という名前のサービスを、確認メッセージを表示せずに削除します。
dbsvc -y -d myserv |
Workstation サービスと TDI グループに依存するサービスを作成します。
dbsvc -rs lanmanworkstation -rg TDI -w ... |
mysyncservice という名前のサービスを作成します。
dbsvc -as -s manual -t dbmlsync -w mysyncservice "C:\Program Files\SQL Anywhere 12\Bin32\dbmlsync.exe" -c "SQL Anywhere 12 CustDB" |
service_1 サービスを作成するためのコマンドを生成し、それを restoreservice.bat というファイルに出力します。
dbsvc -cm -g service_1 > restoreservice.bat |
restoreservice.bat ファイルには以下が含まれています。
dbsvc -t Standalone -s Manual -as -y -w "service_1" "C:\Program Files\SQL Anywhere 12\Bin32\dbeng12.exe" |
手動で起動される Mobile Link Listener サービスを作成します。
dbsvc -as -i -w myListener "C:\Program Files\SQL Anywhere 12\Bin32\dblsn.exe" "@c:\temp\dblsn.opt" |
myListener サービスを起動します。
dbsvc -u myListener |
myListener サービスを停止します。
dbsvc -x myListener |
データベースサーバーの起動時に自動的に開始するボリュームシャドウコピーサービス (VSS) サービスを作成します。
dbsvc -as -s Automatic -t vss -w SAVSSWriter "C:\Program Files\SQL Anywhere 12\Bin32\dbvss12.exe" |
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