SQL Anywhere クライアントは、UDP ブロードキャストは通常到達しないような、別のサブネット上やファイアウォールを介して実行している SQL Anywhere データベースサーバーを検索できます。
dbns12 [ options ] [ address ... ]
オプション | 説明 |
---|---|
@data |
指定された環境変数または設定ファイルからオプションを読み込みます。設定ファイルを参照してください。 設定ファイル内のパスワードなどの情報を保護する場合は、ファイル非表示ユーティリティを使用して、設定ファイルの内容を読みにくくすることができます。 ファイル非表示ユーティリティ (dbfhide)を参照してください。 |
-ap port | データベースサーバーで使用されるポート番号を指定します。デフォルトのポート番号は 2638 です。 |
-m ip | DBNS プロセスが実行されているコンピューターの IP アドレスを指定します。このパラメーターは、複数の IP アドレスがあるコンピューターでは必須です。このアドレスは IPv4 アドレスであることが必要です。 |
-o filename | Broadcast Repeater のメッセージウィンドウに表示される出力を指定されたファイルに書き込みます。 |
-p port | DBNS Broadcast Repeater で使用されるポート番号を指定します。デフォルトは 3968 です。サブネット間にファイアウォールがある場合は、標準のクライアント/サーバー通信用のポート 2638 に加え、Broadcast Repeater ユーティリティが DBNS プロセス間の TCP 接続に使用するポートも開く必要があります。 |
-q | クワイエットモードで実行します (メッセージを表示しません)。 |
-s | 新しい DBNS プロセスは別の DBNS プロセスが同じサブネット上で実行されていないかどうかをチェックし、既存の DBNS プロセスが見つかった場合は、エラーを返してから停止します。 |
-ud |
UNIX オペレーティングシステムで、DBNS Broadcast Repeater をデーモンとして実行します。DBNS Broadcast Repeater をデーモンとして実行する場合は、-o オプションを指定して、出力情報のログを取ってください。 DBNS Broadcast Repeater をデーモンとして起動すると、現在のユーザーの umask 設定によってパーミッションが制御されます。DBNS Broadcast Repeater に適切なパーミッションを付与するため、DBNS Broadcast Repeater を起動する前に umask 値を設定することをおすすめします。 |
-ui | X Window サーバーがサポートされている Linux で、使用可能な表示がない場合にシェルモードで DBNS Broadcast Repeater を起動します。 |
-ux | Linux で [SQL Anywhere Broadcast Repeater] ウィンドウを開きます (X-Window Server を使用)。 |
-x host | 指定するホストで実行中の DBNS プロセスを停止します。IP アドレスとホスト名のどちらでも指定できます。 |
-z | DBNS Broadcast Repeater をデバッグモードで起動します。デバッグモードで実行すると、受信または送信される各 SQL Anywhere ブロードキャストパケットに対応する行が Broadcast Repeater のメッセージウィンドウに表示されます。デバッグ出力が冗長であるため、接続上の問題がある場合のみデバッグモードを使用してください。 |
address | DBNS プロセスを実行中または将来実行する他のコンピューターの IP アドレスまたはホスト名を指定します。これによって、DBNS プロセスが互いを検出し、既知のデータベースサーバーや他の DBNS プロセスの情報を交換できます。 |
Broadcast Repeater を使用すると、UDP ブロードキャストは通常到達しない、別のサブネット上やファイアウォール越しの SQL Anywhere データベースサーバーであっても、SQL Anywhere クライアントは HOST 接続パラメーターや LDAP を使用することなく検索できます。
address には、IP アドレスとコンピューター名のどちらでも指定できます。複数のアドレスを指定する場合は、スペースで区切ります。
このユーティリティは、サポートされている UNIX プラットフォームと、32 ビットおよび 64 ビットのすべての Windows プラットフォームで使用できます。
Broadcast Repeater を使用するためには、クライアントとデータベースサーバーで SQL Anywhere 9.0.2 以降が実行されている必要があります。
dbns12 ユーティリティを SQL Anywhere データベースサーバーと同じコンピューター上で実行しないようおすすめします。dbns12 またはデータベースサーバーが UDP ブロードキャストを受信しなくなる可能性があります。
サブネット 10.50.83.255 と 10.50.125.255 のコンピューターがブロードキャストを使用して接続できるようにする場合を想定します。10.50.83.255 サブネット上のコンピューター (10.50.83.114 のコンピューター A) と 10.50.125.255 サブネット上のコンピューター (10.50.125.103 のコンピューター B) が必要です。
両方のコンピューターで dbns12 を実行し、それぞれ他方のコンピューターの IP アドレスを渡します。コンピューター A では次のコマンドを実行します。
dbns12 10.50.125.103 |
コンピューター B では次のコマンドを実行します。
dbns12 10.50.83.114 |
いずれかのコンピューターに複数の IP アドレスがある場合は、-m オプションを使用してローカル IP アドレスを指定する必要があります。
コンピューター A では次のコマンドを実行します。
dbns12 -m 10.50.83.114 10.50.125.103 |
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