データベースを作成すると、SYS、PUBLIC、dbo の各グループも自動的に作成されます。どのグループもパスワードを持たないため、SYS、PUBLIC、dbo でデータベースに接続することはできません。しかし、これらのグループはデータベース中で重要な働きをします。システムビューに対するユーザーとパーミッションを参照してください。
SYS グループ SYS グループは、全データベースオブジェクトと全ユーザー ID を含む、完全なデータベーススキーマを記述するシステムテーブルとビューを所有します。
PUBLIC グループ PUBLIC グループは、システムテーブルに対する SELECT パーミッションを持ちます。また、PUBLIC グループは SYS グループのメンバーであり、システムテーブルとビューへの読み込みアクセス権を受け継いでいます。したがって、データベースのユーザーは誰でもデータベーススキーマについて知ることができます。このアクセスを制限するには、PUBLIC から SYS グループのメンバーシップを取り消します。
新しいユーザー ID は自動的に PUBLIC グループのメンバーとなり、DBA 権限を持つユーザーによってそのグループ明示的に付与されたパーミッションをすべて継承します。必要に応じてユーザーごとに PUBLIC グループのメンバーシップを取り消すこともできます。
DIAGNOSTICS グループ DIAGNOSTICS グループは、診断テーブルやビューを所有しています。このグループのメンバーは、パーミッションを継承して診断操作を実行します。パフォーマンスの向上、診断、モニタリングを参照してください。
dbo グループ dbo グループは、多数のシステムストアドプロシージャーやビューを所有しています。dbo グループは、SYS グループのメンバーです。PUBLIC グループは、dbo グループのメンバーです。dbo グループは、Ultra Light と Mobile Link に使用するテーブルも所有しています。
SA_DEBUG グループ SA_DEBUG グループのメンバーシップが与えられたユーザーは、SQL Anywhere デバッガーを使用できます。SQL Anywhere のデバッガーを参照してください。
SYS_SPATIAL_ADMIN_ROLE グループ このグループのメンバーシップが与えられたユーザーは、空間参照系と空間計測単位を作成、変更、または削除できます。空間データの概要を参照してください。
EXTENV_MAIN ユーザーと EXTENV_WORKER ユーザー EXTENV_MAIN と EXTENV_WORKER は、外部環境のサポートのために使用されます。これらのユーザーは内部でのみ使用され、パーミッションは制限されます。SQL Anywhere 外部環境のサポートを参照してください。
![]() |
DocCommentXchange で意見交換できます
|
Copyright © 2012, iAnywhere Solutions, Inc. - SQL Anywhere 12.0.1 |