SQL Anywhere は、3 つの異なるネームスペースを使用して Microsoft .NET Framework バージョン 2.0、3.0、3.5、4.0 をサポートしています。
iAnywhere.Data.SQLAnywhere ADO.NET オブジェクトモデルは、万能型のデータアクセスオブジェクトモデルです。ADO.NET コンポーネントは、データ操作によるデータアクセスを要素として組み込むよう設計されました。そのため、ADO.NET には DataSet と .NET Framework データプロバイダーという 2 つの中心的なコンポーネントがあります。.NET Framework データプロバイダーは、Connection、Command、DataReader、DataAdapter オブジェクトからなるコンポーネントのセットです。SQL Anywhere には、OLE DB または ODBC のオーバーヘッドを加えずに SQL Anywhere データベースサーバーと直接通信する .NET Entity Framework データプロバイダーが含まれています。SQL Anywhere .NET データプロバイダーは、.NET ネームスペースでは iAnywhere.Data.SQLAnywhere として表現されます。
Microsoft .NET Compact Framework は、Microsoft .NET 用のスマートデバイス開発フレームワークです。SQL Anywhere .NET Compact Framework データプロバイダーは、Windows Mobile が稼働しているデバイスをサポートしています。
SQL Anywhere .NET データプロバイダーのネームスペースについては、このマニュアルで説明します。
ADO.NET オブジェクトモデルを使用して、特に、エンティティ手法への統合言語クエリ (LINQ) を介して、SQL Anywhere データベースの内部に格納されたデータにアクセスする方法の詳細については、 www.sybase.com/detail?id=1060541 の「SQL Anywhere ADO.NET Entity Framework のチュートリアル」を参照してください。
System.Data.Oledb このネームスペースは、OLE DB データソースをサポートしています。これは、Microsoft .NET Framework 固有の部分です。System.Data.Oledb を SQL Anywhere OLE DB プロバイダーの SAOLEDB とともに使用して、SQL Anywhere データベースにアクセスできます。
System.Data.Odbc このネームスペースは、ODBC データソースをサポートしています。これは、Microsoft .NET Framework 固有の部分です。System.Data.Odbc を SQL Anywhere ODBC ドライバーとともに使用して、SQL Anywhere データベースにアクセスできます。
Windows Mobile では、SQL Anywhere .NET データプロバイダーのみがサポートされています。
SQL Anywhere .NET データプロバイダーを使用する場合、次のような主な利点がいくつかあります。
.NET 環境では、SQL Anywhere .NET データプロバイダーは、SQL Anywhere データベースに対するネイティブアクセスを提供します。サポートされている他のプロバイダーとは異なり、このデータプロバイダーは SQL Anywhere サーバーと直接通信を行うため、ブリッジテクノロジを必要としません。
そのため、SQL Anywhere .NET データプロバイダーは、OLE DB や ODBC のデータプロバイダーより処理速度が高速です。SQL Anywhere データベースへのアクセスには SQL Anywhere .NET データプロバイダーを使用することをおすすめします。
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