句の値に使用する代入パラメーター

ストアドプロシージャーまたはファンクションの宣言済みパラメーターは、そのプロシージャーまたはファンクションが実行されるたびに、句の定義内のプレースホルダーを自動的に置き換えます。代入パラメーターを使用すると、実行時に動的に句を設定する一般的な Web サービスプロシージャーを作成できます。感嘆符 '!' の後に宣言されたパラメーターの 1 つの名前が続いている部分文字列はすべて、パラメーターの値で置換されます。こうして、実行時に 1 つ以上のパラメーター値が代入され、1 つ以上の句の値が抽出されます。

パラメーターの代入を行うには、次の規則を順守する必要があります。

代入に使用するパラメーターはすべて英数字にします。アンダースコアは使用できません。
代入パラメーターの直後は、英数字以外の文字が続くか終了である必要があります。たとえば、!sizeXL は、X が英数字であるため、size というパラメーターの値で置換されません。
パラメーター名に一致しない代入パラメーターは無視されます。
感嘆符 (!) は別の感嘆符でエスケープできます。

たとえば、次のプロシージャーは、代入パラメーターの使用方法を示します。URL と HTTP ヘッダーの定義は、パラメーターとして渡します。

CREATE PROCEDURE test(uid CHAR(128), pwd CHAR(128), headers LONG VARCHAR)
    URL 'HTTP://!uid:!pwd@localhost/myservice'
    HEADER '!headers';

次の文を使用して test プロシージャーを呼び出し、HTTP 要求を開始できます。

CALL test('dba', 'sql', 'NewHeader1:value1\nNewHeader2:value2');

このプロシージャーが呼び出されるたびに、異なる値を使用できます。

暗号化証明書の例

代入パラメーターを使用してファイルからストアドプロシージャーまたはストアド関数に暗号化証明書を渡すことができます。

次の例は、証明書を代入文字列として渡す方法を示します。

CREATE PROCEDURE secure(cert LONG VARCHAR)
URL 'https://localhost/secure'
TYPE 'HTTP:GET'
CERTIFICATE 'cert=!cert;company=test;unit=test;name=RSA Server';

証明書は次の呼び出しでファイルから読み込まれて secure に渡されます。

CALL secure( xp_read_file('C:\Program Files\SQL Anywhere 12\bin32\rsaserver.id') );

この例は説明でのみ使用されます。CERTIFICATE 句の file= キーワードを使用して、証明書をファイルから直接読み込むことができます。

一致するパラメーター名がない場合の例

一致するパラメーター名のないプレースホルダーは、自動的に削除されます。

たとえば、次のプロシージャーでは、パラメーター size はプレースホルダーを置換しません。

CREATE PROCEDURE orderitem (size CHAR(18))
    URL 'HTTP://localhost/salesserver/order?size=!sizeXL'
    TYPE 'SOAP:RPC';

この例では、!sizeXL は一致するパラメーターがないプレースホルダーであるため、常に削除されます。

パラメーターはストアド関数またはストアドプロシージャーの呼び出し時に、それらの本文内のプレースホルダーを置換するためにも使用できます。特定の変数のプレースホルダーが存在しない場合、パラメーターとその値が要求の一部として渡されます。このようにして代入に使用されるパラメーターは、要求の一部として渡されません。

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