最初の 2 つの手順では、共有モジュールを認識するように Apache を設定します。Apache のコンパイル済みバージョンがすでにシステムにインストールされている場合は、手順 3 に進んでください。Mac OS X には Apache Web サーバーがプリインストールされています。
Apache を設定して共有モジュールを認識させます。
Apache ファイルが抽出されたディレクトリから、次のコマンドを実行します (すべてを 1 行に入力します)。
$ cd Apache-source-directory $ ./configure --enabled-shared=max --enable-module=most -- prefix=/Apache-installation-directory |
次の例は、Apache バージョン 2.2.9 用のコマンドです。apache_2.2.9 を、使用している Apache のバージョンに変更する必要があります。
$ cd ~/apache_2.2.9 $ ./configure --enabled-shared=max --enable-module=most -- prefix=/usr/local/web/apache |
関連するコンポーネントを再コンパイルしてインストールします。
$ make $ make install |
これで、Apache モジュールとして動作するように PHP をコンパイルできます。
SQL Anywhere の環境が設定されていることを確認します。
使用しているシェルに応じて、SQL Anywhere がインストールされているディレクトリ (デフォルトでは /opt/sqlanywhere12) から適切なコマンドを入力します。Mac OS X では、デフォルトディレクトリは /Applications/SQLAnywhere12/System です。
シェル | 使用するコマンド | ||
---|---|---|---|
sh, ksh, bash |
|
||
csh, tcsh |
|
PHP を Apache モジュールとして設定して、SQL Anywhere PHP 拡張を含めます。
次のコマンドを実行します。
$ cd PHP-source-directory $ ./configure --with-sqlanywhere --with- apxs=/Apache-installation-directory/bin/apxs |
次の例は、PHP バージョン 5.2.11 用のコマンドです。php-5.2.11 を、使用している PHP のバージョンに変更する必要があります。
$ cd ~/php-5.2.11 $ ./configure --with-sqlanywhere --with- apxs=/usr/local/web/apache/bin/apxs |
configure スクリプトによって、インストールされている SQL Anywhere のバージョンとロケーションの特定が試行されます。コマンドの出力に次のような行が表示されます。
checking for SQL Anywhere support... yes checking SQL Anywhere install dir... /opt/sqlanywhere12 checking SQL Anywhere version... 12 |
関連するコンポーネントを再コンパイルします。
$ make |
ライブラリが正常にリンクされていることを確認します。
Linux ユーザーの場合 (次の例は、PHP バージョン 5 を使用していると仮定)
ldd ./.libs/libphp5.so |
Mac OS X ユーザーの場合:
httpd.conf 設定ファイルを参照して、libphp5.so の場所を特定します。次のコマンドによりチェックを実行します。
otool -L $LIBPHP5_DIR/libphp5.so |
サーバー設定によると、libphp5.so は $LIBPHP5_DIR フォルダーにあります。
このコマンドは、libphp5.so が使用するライブラリのリストを出力します。libdblib12.so がリストにあることを確認してください。
PHP バイナリを Apache の lib ディレクトリにインストールします。
$ make install |
検証を実行します。検証は PHP により自動的に行われます。ユーザーによる確認が必要なのは、httpd.conf 設定ファイルが検証され、Apache が .php ファイルを PHP スクリプトとして認識されるかどうかの確認だけです。
httpd.conf は、Apache ディレクトリの conf サブフォルダーに格納されています。
$ cd Apache-installation-directory/conf |
次に例を示します。
$ cd /usr/local/web/apache/conf |
httpd.conf のバックアップコピーを作成してからファイルを編集します (pico を好みのテキストエディターと置き換えることができます)。
$ cp httpd.conf httpd.conf.backup $ pico httpd.conf |
次の行を httpd.conf に追加するか、コメント解除します (ファイル内の同じ場所にはありません)。
LoadModule php5_module libexec/libphp5.so AddModule mod_php5.c AddType application/x-httpd-php .php AddType application/x-httpd-php-source .phps |
Mac OS X の場合は、最後の 2 行を httpd_macosxserver.conf に追加するか、コメント解除する必要があります。
最初の 2 行により、PHP コードの解釈に使用されるファイルに Apache がポイントされます。残りの 2 行により、拡張子が .php または .phps のファイルのファイルタイプが宣言されます。これにより、Apache はファイルを適切に認識および処理できるようになります。
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