データベースサーバーは SQL Anywhere のインストーラーをエンドユーザーが使用できるようにすることによって配備できます。適切なオプションを選択することによって、各エンドユーザーが必要とするファイルを取得できます。
パーソナルデータベースサーバーやネットワークデータベースサーバーを配備する最も簡単な方法は、Deployment ウィザードを使用することです。詳細については、Deployment ウィザードを参照してください。
データベースサーバーを稼働するには、一連のファイルをインストールする必要があります。これらのファイルを次の表に示します。これらのファイルの再配布はすべてライセンス契約の条項に従う必要があります。データベースサーバーファイルを再配布する権利があるかどうかを事前に確認する必要があります。
| Windows | Linux/UNIX | Mac OS X |
|---|---|---|
| dbeng12.exe | dbeng12 | dbeng12 |
| dbeng12.lic | dbeng12.lic | dbeng12.lic |
| dbsrv12.exe | dbsrv12 | dbsrv12 |
| dbsrv12.lic | dbsrv12.lic | dbsrv12.lic |
| dbserv12.dll | libdbserv12_r.so、libdbtasks12_r.so | libdbserv12_r.dylib、libdbtasks12_r.dylib |
| dbscript12.dll | libdbscript12_r.so | libdbscript12_r.dylib |
| dblg[LL]12.dll | dblg[LL]12.res | dblgen12.res |
| dbghelp.dll | なし | なし |
| dbctrs12.dll | なし | なし |
| dbextf.dll1 | libdbextf.so1 | libdbextf.dylib1 |
| dbicu12.dll2 | libdbicu12_r.so2 | libdbicu12_r.dylib2 |
| dbicudt12.dll2、3 | libdbicudt12.so2 | libdbicudt12.dylib2 |
| sqlany.cvf | sqlany.cvf | sqlany.cvf |
| dbrsakp12.dll4 | libdbrsakp12_r.so4 | libdbrsakp12_r.dylib4 |
| dbodbc12.dll5 | libdbodbc12.so5 | libdbodbc12.dylib5 |
| dbjodbc12.dll5 | libdbjodbc12.so5 | libdbjodbc12.dylib5 |
| なし | libdbodbc12_n.so5 | libdbodbc12_n.dylib5 |
| なし | libdbodbc12_r.so5 | libdbodbc12_r.dylib5 |
| dbjdbc12.dll6 | libdbjdbc12.so6 | libdbjdbc12.dylib6 |
| java\jconn3.jar6 | java/jconn3.jar6 | java/jconn3.jar6 |
| java\sajdbc.jar6、10 | java/sajdbc.jar6、10 | java/sajdbc.jar6、10 |
| java\sajdbc4.jar6 | java/sajdbc4.jar6 | java/sajdbc4.jar6 |
| java\sajvm.jar6 | java/sajvm.jar6 | java/sajvm.jar6 |
| java\cis.zip7 | java/cis.zip7 | java/cis.zip7 |
| dbcis12.dll8 | libdbcis12.so8 | libdbcis12.dylib8 |
| libsybbr.dll9 | libsybbr.so9 | libsybbr.dylib9 |
1 システム拡張ストアドプロシージャーとファンクション (xp_*) を使用する場合のみ必要です。
2 データベースの文字セットがマルチバイトの場合、または UCA 照合順が使用される場合のみ必要です。
3 Windows Mobile の場合、配備するファイル名は dbicudt12.dat です。
4 暗号化された TDS 接続にのみ必要です。
5 バージョン 10 のデータベースで Java を使用する場合のみ必要です。
6 データベースで Java を使用する場合のみ必要です。
7 データベースとリモートデータアクセスで Java を使用する場合のみ必要です。
8 リモートデータアクセスを使用する場合のみ必要です。
9 アーカイブバックアップにのみ必要です。
10 JDBC 3.0 にのみ必要です。
説明 Windows レジストリエントリ特定の Intel ストレージドライバーを使用するシステムの停電に対する堅牢性を高めるには、特定のレジストリエントリを設定します。この手順が必要かどうかを判断するには、まず親キーが存在することを確認し、次にキーにパラメーター値を追加します (次に手順を示します)。このパラメーターを設定しないと、停電発生時にデータが失われたり、データベースが破損したりする可能性があります。
♦ Intel ストレージドライバーの堅牢性の向上次のレジストリエントリが存在するかどうかを確認してください。
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\iastor\Parameters\ |
存在する場合は、このキー内で、EnableFlush という REG_DWORD 値を追加し、データ値 1 を割り当てます。サンプルのレジストリ変更ファイルを次に示します。
REGEDIT4 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\iastor\Parameters] "EnableFlush"=dword:00000001 |
次のレジストリエントリが存在するかどうかを確認してください。
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\iastorv\Parameters\ |
存在する場合は、このキー内で、EnableFlush という REG_DWORD 値を追加し、データ値 1 を割り当てます。サンプルのレジストリ変更ファイルを次に示します。
REGEDIT4 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\iastorv\Parameters] "EnableFlush"=dword:00000001 |
サーバーによって Windows のイベントログに書き込まれたメッセージの形式が正しいことを確認するには、レジストリキーを作成します。
♦ イベントログメッセージの正しいフォーマットの設定次のレジストリキーを作成します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Eventlog\Application\SQLANY 12.0 |
このキー内で、EventMessageFile という REG_SZ 値を追加し、dblgen12.dll の完全に修飾されたロケーションのデータ値を割り当てます (例：C:\Program Files\SQL Anywhere 12\Bin32\dblgen12.dll)。英語の DLL である dblgen12.dll は、配備の言語にかかわらず指定できます。サンプルのレジストリ変更ファイルを以下に示します。
REGEDIT4 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Eventlog\Application\SQLANY 12.0] "EventMessageFile"="c:\\sa12\\bin32\\dblgen12.dll" |
64 ビットバージョンのサーバーの場合、レジストリキーは SQLANY64 12.0 です。
MESSAGE...TO EVENT LOG 文によって Windows のイベントログに書き込まれるメッセージのフォーマットが正しくなるようにするには、次のレジストリキーを作成します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Eventlog\Application\SQLANY 12.0 Admin |
このキー内で、EventMessageFile という REG_SZ 値を追加し、dblgen12.dll の完全に修飾されたロケーションのデータ値を割り当てます (例：C:\Program Files\SQL Anywhere 12\Bin32\dblgen12.dll)。英語の DLL である dblgen12.dll は、配備の言語にかかわらず指定できます。サンプルのレジストリ変更ファイルを以下に示します。
REGEDIT4 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Eventlog\Application\SQLANY 12.0 Admin] "EventMessageFile"="c:\\sa12\\bin32\\dblgen12.dll" |
64 ビットバージョンのサーバーの場合、レジストリキーは SQLANY64 12.0 Admin です。
レジストリキーを設定することによって、Windows イベントログのエントリを抑制できます。レジストリキーは、次のとおりです。
Software\Sybase\SQL Anywhere\12.0\EventLogMask |
これは、HKEY_CURRENT_USER または HKEY_LOCAL_MACHINE ハイブのいずれかに配置できます。イベントログのエントリを制御するには、EventLogMask という名前の REG_DWORD 値を作成し、Windows の別のイベントタイプの内部ビット値が含まれたビットマスクに割り当てます。SQL Anywhere データベースサーバーでは、次の 3 つのタイプがサポートされています。
EVENTLOG_ERROR_TYPE 0x0001 EVENTLOG_WARNING_TYPE 0x0002 EVENTLOG_INFORMATION_TYPE 0x0004 |
たとえば、EventLogMask キーを 0 に設定すると、メッセージはまったく出力されなくなります。推奨される設定は 1 です。情報メッセージと警告メッセージは出力されませんが、エラーメッセージは出力されます。デフォルト設定 (エントリが存在しない場合) では、すべてのメッセージタイプが出力されます。サンプルのレジストリ変更ファイルを以下に示します。
REGEDIT4 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Sybase\SQL Anywhere\12.0] "EventLogMask"=dword:00000007 |
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