PASSTHROUGH 文 [SQL Remote]

SQL Remote 管理のパススルーモードを起動または停止します。構文 1 と 2 はパススルーモードを起動し、構文 3 はパススルーモードを停止します。

構文 1

PASSTHROUGH [ ONLY ] FOR userid, ...

構文 2

PASSTHROUGH [ ONLY ] FOR SUBSCRIPTION
TO [ owner. ]publication-name [ ( constant ) ]

構文 3

PASSTHROUGH STOP

パススルーモードでは、SQL 文はすべてデータベースサーバーで実行されます。また、トランザクションログに保存され、メッセージに含めてサブスクライバーに送信されます。パススルーモードの起動に ONLY キーワードを使用した場合、この文はサブスクライバーに送られるだけで、サーバーでは実行されません。パススルーセクションにストアドプロシージャーへの呼び出しが含まれている場合、そのストアドプロシージャーは、パススルーコマンドを発行するサーバー上に存在していなければなりません (これらのストアドプロシージャーの中には、サーバー上では実行されないものもあります)。パススルー SQL 文の受信者は、ユーザー ID リスト (構文 1)、または指定されたパブリケーションのすべてのサブスクライバーです。パススルーモードは、統合データベースからリモートデータベースへの変更を適用したり、リモートデータベースから統合データベースへ文を送信するのにも使用できます。

構文 2 は、サブスクリプションを起動したリモートデータベースに文を送信します。サブスクリプションを作成しても、起動していないリモートデータベースには送信しません。

構文 3 は、現在の接続のパススルーモードを停止します。PASSTHROUGH STOP 文は、パススルーモードを開始した接続で実行してください。構文 1 または 2 を使用して接続のパススルーモードを起動し、その接続が PASSTHROUGH STOP 文の実行前に切断されると、切断によって PASSTHROUGH STOP 文が暗黙的に実行されます。