sp_forward_to_remote_server システムプロシージャー

sp_forward_to_remote_server (
  server_name,
  sql
)

server_name SQL 文が実行されるリモートサーバーの名前を指定する CHAR(128) パラメーター。
sql リモートサーバーで実行する SQL 文を指定する LONG VARCHAR パラメーター。

このプロシージャーでは、アプリケーションがリモートサーバー上で SQL 文を実行し、その文によって生成される結果セットを取得できます。SQL 文はリモートサーバーにそのまま送信されるため、SQL Anywhere が文を解析する必要はありません。

このシステムプロシージャーを使用するには、CREATE SERVER 文でリモートサーバーを定義する必要があります。

FORWARD TO 文とは異なり、sp_forward_to_remote_server はプロシージャー内で使用できます。ただし、このストアドプロシージャーは、リモート結果セットのスキーマが任意なので、SELECT 文の FROM 句の中では使用できません。リモート結果セットのフェッチは、sp_forward_to_remote_server プロシージャーで呼び出されるストアドプロシージャーでカーソルを宣言することで実行できます。

注意

SQL 文が複数の結果セットを返す場合、sp_forward_to_remote_server ストアドプロシージャーは順に各リモート結果セットを返します。

なし。

このストアドプロシージャーの実行に、ローカルで関連する動作はありません。しかし、リモートサーバー上で実行される SQL 文は任意なので、リモートサーバーでは関連する動作がある可能性があります。

次の例は sp_forward_to_remote_server ストアドプロシージャーとローカル関数を使用して、リモートの SQL Anywhere 12 データベースが所有しているテーブル数を判断します。

次のコマンドを実行して、testdb1 と testdb2 という名前の 2 つのデータベースを作成します。
dbinit testdb1 dbinit testdb2
両方のデータベースを同じ SQL Anywhere サーバーで起動します。
dbeng12 -n mytest testdb1 testdb2

Interactive SQL から testdb1 に接続します。

dbisql -c "uid=DBA;pwd=sql;server=mytest;dbn=testdb1;links=SharedMemory"

testdb2 にリモートデータアクセスサーバーを作成します。

CREATE SERVER rem CLASS 'saodbc' USING 'driver=SQL Anywhere 12 ; 
   eng = mytest ; dbn = testdb2 ; links = SharedMemory'

外部ログインは必要ないことを前提とします。sp_forward_to_remote_server を呼び出すローカル関数を作成します。

CREATE FUNCTION fetch_num_remote_tables ( IN server char(128) ) RETURNS int
     BEGIN
          DECLARE num_tables int;
          DECLARE curs CURSOR FOR CALL sp_forward_to_remote_server 
             ( server, 'SELECT COUNT(*) FROM sys.systable' );
          OPEN curs;
          FETCH next curs INTO num_tables;
          CLOSE curs;
          RETURN num_tables;
     END

リモートサーバーからテーブルの数をフェッチします。
SELECT fetch_num_remote_tables( 'rem' )

sp_forward_to_remote_server システムプロシージャー

構文

引数

備考

注意

パーミッション

関連する動作

参照

例