ST_Geometry 値の XML 表現を返します。
geometry-expression.ST_AsXML([ format])
名前 | 型 | 説明 |
---|---|---|
format |
VARCHAR(128) |
geometry-expression を XML 表現に変換するときに使用する出力テキストフォーマットを定義する文字列。指定しない場合は、st_geometry_asxml_format オプションを使用して XML 表現を選択します。st_geometry_asxml_format オプションを参照してください。 |
LONG VARCHAR geometry-expression の XML 表現を返します。
ST_AsXML メソッドは、ジオメトリを表す XML 文字列を返します。サポートされている XML フォーマットは、GML、KML、SVG です。format パラメーターでは、XML への変換を制御するパラメーターを指定します。format を指定しない場合は、st_geometry_asxml_format オプションの値を使用して、出力フォーマットを選択します。st_geometry_asxml_format オプションを参照してください。
フォーマット文字列では、出力フォーマットとそのフォーマットに対するパラメーターを定義します。フォーマット文字列のフォーマットは次のいずれかです。
format-name |
format-name(parameter1=value1;parameter2=value2;...) |
parameter1=value1;parameter2=value2;... |
最初のフォーマットでは、フォーマット名を指定し、パラメーターは指定しません。すべてのフォーマットパラメーターでデフォルト値が使用されます。2 番目のフォーマットでは、フォーマット名と名前付きパラメーター値のリストを指定します。指定しないパラメーターでは、デフォルト値が使用されます。最後のフォーマットでは、パラメーター値のみを指定し、フォーマット名にはデフォルトの 'GML' を使用します。
次のフォーマット名を使用できます。
GML ISO 19136 と OGC で定義された Geography Markup Language フォーマット。
KML OGC で定義された Keyhole Markup Language フォーマット。
SVG World Wide Web Consortium (W3C) で定義された Scalable Vector Graphics (SVG) 1.1 フォーマット。
次のフォーマットパラメーターを指定できます。
フォーマット名 | パラメーター名 | デフォルト値 | 指定可能な値 | 説明 |
---|---|---|---|---|
GML | Version | 3 |
|
version パラメーターでは、使用される GML 仕様のバージョンを制御します。 |
GML | Namespace | none |
|
namespace パラメーターでは、ネームスペースの出力フォーマット変換を指定します。 |
GML | SRSNameFormat | short |
|
SRSNameFormat パラメーターでは、srsName 属性のフォーマットを指定します。 |
GML | SRSDimension | No | 「Yes」 または 「No」 | SRSDimension パラメーターでは、指定したジオメトリの座標値の数を指定します。これは GML(version=3) にのみ適用されます。 |
GML | SRSFillAll | No | 「Yes」 または 「No」 | SRSFillAll パラメーターでは、SRS 属性を子ジオメトリ要素に伝達するかどうかを指定します。例を挙げると、複数ジオメトリまたは複数多角形では属性を子ジオメトリに伝達します。 |
GML | UseDeprecated | No | 「Yes」 または 「No」 | UseDeprecated パラメーターは GML(version=3) にのみ適用されます。このパラメーターは、可能な場合は古い GML 表現を出力するために使用します。例を挙げると、ジオメトリに円ストリングが含まれていない場合、面を多角形として出力できます。 |
GML | Attribute | 自動的に生成されるオプション属性 | 最上位レベルのジオメトリ要素に対してのみ、1 つ以上の属性を指定できます。 | 任意の有効な XML 属性を指定できます。 |
GML | SubElement | 自動的に生成される GML サブ要素 | 最上位レベルのジオメトリ要素に対してのみ、1 つ以上のサブ要素を指定できます。 | 任意の有効な XML 要素を指定できます。 |
KML | Version | 2 | 2 | KML バージョン 2.2 がサポートされています。 |
KML | Attribute | 自動的に生成されるオプション属性 | 最上位レベルのジオメトリ要素に対してのみ、1 つ以上の属性を指定できます。 | 任意の有効な XML 属性を指定できます。 |
KML | Namespace | none |
|
namespace パラメーターでは、ネームスペースの出力フォーマット変換を指定します。 |
KML | SubElement | 自動的に生成される KML サブ要素 | 最上位レベルのジオメトリ要素に対してのみ、1 つ以上のサブ要素を指定できます。 | 任意の有効な XML 要素を指定できます。例を挙げると、extrude、tessellate、altitudeMode 要素を指定できます。 |
SVG | Approximate | Yes | 「Yes」 または 「No」 | Approximate パラメーターでは、表示する詳細を若干減らして、出力 SVG ドキュメントのサイズを縮小するかどうかを指定します。SVG データは、最後のポイントの線の幅内にあるポイントを除外することで近似されます。複数のメガバイトジオメトリが存在する場合、これにより圧縮率が 80 % 以上になることがあります。 |
SVG | Attribute | 自動的に生成されるオプション属性 | SVG シェイプ要素に適用できる 1 つ以上の SVG 属性 | デフォルトでは、fill、stroke、stroke-width などのオプションの SVG シェイプ属性が生成されます。Attributes パラメーターを指定すると、オプションの SVG シェイプ属性は生成されず、代わりに Attribute 値が使用されます。PathDataOnly=Yes を指定している場合は無視されます。Attribute 値の最大長は 1000 バイトです。 |
SVG | DecimalDigits | 空間参照系の「グリッドにスナップ」のグリッドサイズの小数点以下の桁数に基づく (デフォルトの最大値は 5、最小値は 0) | 整数 | DecimalDigits パラメーターでは、SVG 出力に生成される座標の小数点以下の桁数を制限します。負の桁数を指定すると、SVG 出力での座標の精度が完全なものになります。 |
SVG | PathDataOnly | No (完全な SVG ドキュメントが生成される) | 「Yes」 または 「No」 | PathDataOnly パラメーターでは、SVG パス要素のデータのみを生成するかどうかを指定します。後述の PathDataOnly の例は、PathDataOnly=Yes を使用して、表示可能な完全な SVG ドキュメントを作成する方法を示します。デフォルトでは、完全な SVG ドキュメントが生成されます。PathDataOnly=Yes によって返されるパスデータを使用すると、テキストなどの他の要素を含む、より柔軟な SVG ドキュメントを作成できます。 |
SVG | RandomFill | Yes | 「Yes」 または 「No」 | RandomFill パラメーターでは、ランダムに生成される色で多角形を塗りつぶすかどうかを指定します。使用される色の順序は、明確に定義された順序には従わず、通常、SVG 出力を生成するたびに変わります。「No」 は、各多角形のアウトラインのみを描画することを示します。Attribute または PathDataOnly=Yes パラメーターを指定している場合、RandomFill パラメーターは無視されます。 |
SVG | Relative | Yes | 「Yes」 または 「No」 | Relative パラメーターでは、座標を相対 (オフセット) フォーマットで出力するか、絶対フォーマットで出力するかを指定します。相対座標データは、一般に絶対座標データよりもコンパクトになります。 |
サーバーでは、ジオメトリ値を XML に変換するときに ST_AsXML メソッドが使用されます。st_geometry_asxml_format オプションでは、変換に使用するフォーマットを定義します。st_geometry_asxml_format オプションを参照してください。
ST_AsXML では、デフォルトで、使用可能な場合はジオメトリの元のフォーマットが使用されます。それ以外の場合は、内部フォーマットが使用されます。内部フォーマットと元のフォーマットの詳細については、STORAGE FORMAT 句、CREATE SPATIAL REFERENCE SYSTEM 文を参照してください。
SQL/MM (ISO/IEC 13249-3: 2006) ベンダー拡張
st_geometry_asxml_format オプションでデフォルト値の 'GML' が使用される場合、次の例では結果として <Point srsName="EPSG:4326"><pos>1 2 3 4</pos></Point>
を返します。
SELECT NEW ST_Point( 1.0, 2.0, 3.0, 4.0, 4326 ).ST_AsXML() |
st_geometry_asxml_format オプションでデフォルト値の 'GML' が使用される場合、次の例では結果として <Point srsName="EPSG:4326"><pos>1 2 3 4</pos></Point>
を返します。
SELECT CAST( NEW ST_Point( 1.0, 2.0, 3.0, 4.0, 4326 ) AS XML) |
次の例では、結果として <Point srsName="EPSG:4326"><coordinates>1,2</coordinates></Point>
を返します。
SELECT NEW ST_Point( 1.0, 2.0, 3.0, 4.0, 4326 ).ST_AsXML('GML(Version=2)') |
次の例では、ランダムな色で塗りつぶされた多角形を含む完全な SVG ドキュメントを返します。
SELECT NEW ST_Polygon( 'Polygon(( 0 0, 0 20, 60 10, 0 0 ))' ) .ST_AsXML( 'SVG' ) |
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