geometry-expression.ST_Equals(geo2)

ST_Geometry 値が別の ST_Geometry 値と等しいかどうかをテストします。

空間的に等しいかどうかのテストでは、まず 2 つのジオメトリの外接矩形が比較されます。それらの等価性が許容範囲外の場合、2 つのジオメトリは等しくないと見なされ、0 が返されます。それ以外の場合、geometry-expression.ST_SymDifference( geo2 ) が空のセットであれば 1 が返され、そうでなければ 0 が返されます。

SQL/MM 標準では、ST_SymDifference の観点でのみ ST_Equals が定義され、その他のバウンディングボックス比較は考慮されないことに注意してください。ジオメトリの中には、バウンディングボックスが等しくないのに、ST_SymDifference について空の結果を生成するものもあります。これらのジオメトリは SQL/MM 標準では等しいと見なされますが、SQL Anywhere では等しくないと見なされます。このような違いは、一方または両方のジオメトリに突起や陥没が含まれている場合に生じることがあります。

2 つのジオメトリ値は、それぞれの表現が異なっていても、等しいと見なされることがあります。たとえば、2 つの線ストリングの方向が反対でも、これらの線ストリングには空間内の同じポイントセットが含まれている場合があります。これら 2 つの線ストリングは ST_Equals では等しいと見なされますが、ST_OrderingEquals では等しくないと見なされます。空間の比較操作を参照してください。

ST_Equals は、空間参照系の精度またはデータの精度によって制限される場合があります。

• ST_Geometry タイプの ST_OrderingEquals メソッド
• ST_Geometry タイプの ST_EqualsFilter メソッド

次の例では、結果として 16 を返します。結果の ShapeID 16 に対応する Shape には、指定した多角形と同じポイントが含まれていますが、それらの順序は異なります。

SELECT ShapeID FROM SpatialShapes
WHERE Shape.ST_Equals( NEW ST_Polygon( 'Polygon ((2 0, 1 2, 0 0, 2 0))' ) ) = 1

次の例では、結果として 1 を返します。この結果は、ポイント数も順序の指定も異なり、中間ポイントも線上に正確にあるわけではないのに、2 つの線ストリングが等しいことを示しています。中間ポイントは、2 つのポイントだけで構成される線から約 3.33e-7 離れていますが、その距離は「デフォルト」空間参照系 (SRID 0) の許容範囲 (1e-6) に収まっています。

SELECT NEW ST_LineString( 'LineString( 0 0, 0.333333 1, 1 3 )' )
        .ST_Equals( NEW ST_LineString( 'LineString( 1 3, 0 0 )' ) )