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SQL Anywhere 12.0.1 » SQL Anywhere サーバー SQL の使用法 » パフォーマンスの向上、診断、モニタリング » パフォーマンス向上のヒント

 

マテリアライズドビューを使ったクエリのパフォーマンス改善

負荷の高い集約操作やジョイン操作などを含むクエリのように、頻繁に実行されるコストの高いクエリでは、マテリアライズドビューを使用することを検討してください。マテリアライズドビューには、集約されジョインされたデータを格納するクエリ可能な構造体があります。マテリアライズドビューは、データベースのサイズが大きく、頻繁にクエリが行われるために大量のデータで繰り返し集約やジョイン操作が発生するような環境において、パフォーマンスが向上するように設計されています。たとえば、マテリアライズドビューは、データウェアハウスアプリケーションでの使用に適しています。

最適化時に送信されるクエリを部分的または全体的に満たす候補として見なされるマテリアライズドビューについて、オプティマイザーはそのリストを管理します。オプティマイザーがクエリの全体または部分を満たす候補となるマテリアライズドビューを検出すると、最適化の列挙フェーズ (コストを基に最適なプランを判断する) で行われる推奨の対象にそのビューを含めます。マテリアライズドビューをクエリに一致させるためにオプティマイザーが使用する処理を「ビューマッチング」と呼びます。オプティマイザーがマテリアライズドビューを検討するには、そのビューが一定の条件を満たす必要があります。マテリアライズドビューの使用が許可されていることをオプティマイザーが判断すると、候補となるマテリアライズドビューのそれぞれが検査されます。つまり、マテリアライズドビューがクエリによって明示的に参照されないかぎり、オプティマイザーによって使用される保証はありません。ただし、検討されるビューが条件を満たすようにすることはできます。

 参照

マテリアライズドビューとビューマッチング
マテリアライズドビューの候補リストの取得
オプティマイザーによって検討されたマテリアライズドビューの判断