Adaptive Server Enterprise と SQL Anywhere では、ユーザーとグループのモデルに違いがあります。
Adaptive Server Enterprise では、ユーザーはサーバーに接続します。各ユーザーには、サーバーのログイン ID とパスワード、およびそのサーバー上でアクセスする各データベースのユーザー ID が必要になります。データベースの各ユーザーは、1 つのグループにしか属せません。
SQL Anywhere では、ユーザーは直接データベースに接続するため、データベースサーバーに対する別のログイン ID は必要ありません。代わりに、各ユーザーはデータベースを使用できるようにそのデータベースに対するユーザー ID とパスワードを付与されます。ユーザーは複数のグループに属することができ、グループの階層構造も許可されます。
いずれのサーバーもグループをサポートしているため、複数のユーザーに一度にパーミッションを付与できます。ただし、グループの詳細に関しては、サーバー間で違いがあります。たとえば、Adaptive Server Enterprise では各ユーザーは 1 つのグループにしか入れませんが、SQL Anywhere では制限はありません。特定の情報については、ユーザーとグループに関して両者のマニュアルを比較してください。
Adaptive Server Enterprise と SQL Anywhere のどちらにも、デフォルトのパーミッションを定義する public グループがあります。すべてのユーザーは、自動的に public グループのメンバーになります。
次に、SQL Anywhere がサポートする、Adaptive Server Enterprise のユーザーとグループ管理のシステムプロシージャーを示します。
システムプロシージャー | 説明 |
---|---|
sp_addlogin | Adaptive Server Enterprise では、ユーザーをサーバーに追加する。SQL Anywhere では、ユーザーをデータベースに追加します。 |
sp_adduser | Adaptive Server Enterprise と SQL Anywhere の両方で、ユーザーをデータベースに追加する。Adaptive Server Enterprise では、これは sp_addlogin とは異なるタスクですが、SQL Anywhere では同じです。 |
sp_addgroup | グループをデータベースに追加する。 |
sp_changegroup | ユーザーをグループに追加するか、ユーザーをあるグループから別のグループに移動する。 |
sp_droplogin | Adaptive Server Enterprise では、ユーザーをサーバーから削除する。SQL Anywhere では、ユーザーをデータベースから削除します。 |
sp_dropuser | ユーザーをデータベースから削除する。 |
sp_dropgroup | グループをデータベースから削除する。 |
Adaptive Server Enterprise では、ログイン ID はサーバー全体に適用されます。SQL Anywhere では、ユーザーは個々のデータベースに属します。
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