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SQL Anywhere 12.0.1 » SQL Anywhere サーバー SQL の使用法 » SQL のダイアレクトと互換性 » Adaptive Server Enterprise のアーキテクチャー

 

ユーザーとグループ

Adaptive Server Enterprise と SQL Anywhere では、ユーザーとグループのモデルに違いがあります。

Adaptive Server Enterprise では、ユーザーはサーバーに接続します。各ユーザーには、サーバーのログイン ID とパスワード、およびそのサーバー上でアクセスする各データベースのユーザー ID が必要になります。データベースの各ユーザーは、1 つのグループにしか属せません。

SQL Anywhere では、ユーザーは直接データベースに接続するため、データベースサーバーに対する別のログイン ID は必要ありません。代わりに、各ユーザーはデータベースを使用できるようにそのデータベースに対するユーザー ID とパスワードを付与されます。ユーザーは複数のグループに属することができ、グループの階層構造も許可されます。

いずれのサーバーもグループをサポートしているため、複数のユーザーに一度にパーミッションを付与できます。ただし、グループの詳細に関しては、サーバー間で違いがあります。たとえば、Adaptive Server Enterprise では各ユーザーは 1 つのグループにしか入れませんが、SQL Anywhere では制限はありません。特定の情報については、ユーザーとグループに関して両者のマニュアルを比較してください。

Adaptive Server Enterprise と SQL Anywhere のどちらにも、デフォルトのパーミッションを定義する public グループがあります。すべてのユーザーは、自動的に public グループのメンバーになります。

次に、SQL Anywhere がサポートする、Adaptive Server Enterprise のユーザーとグループ管理のシステムプロシージャーを示します。

システムプロシージャー 説明
sp_addlogin Adaptive Server Enterprise では、ユーザーをサーバーに追加する。SQL Anywhere では、ユーザーをデータベースに追加します。
sp_adduser Adaptive Server Enterprise と SQL Anywhere の両方で、ユーザーをデータベースに追加する。Adaptive Server Enterprise では、これは sp_addlogin とは異なるタスクですが、SQL Anywhere では同じです。
sp_addgroup グループをデータベースに追加する。
sp_changegroup ユーザーをグループに追加するか、ユーザーをあるグループから別のグループに移動する。
sp_droplogin Adaptive Server Enterprise では、ユーザーをサーバーから削除する。SQL Anywhere では、ユーザーをデータベースから削除します。
sp_dropuser ユーザーをデータベースから削除する。
sp_dropgroup グループをデータベースから削除する。

Adaptive Server Enterprise では、ログイン ID はサーバー全体に適用されます。SQL Anywhere では、ユーザーは個々のデータベースに属します。

 データベースオブジェクトパーミッション
 データベース全体に適用されるパーミッション
 参照