データベースのパフォーマンスを改善するためには、既存のデータベースが最適レベルで稼働しているかどうかを確認する必要があります。この項では、SQL Anywhere 分析ツールを使用したデータベースパフォーマンスの分析および調整について説明します。
SQL Anywhere には、運用データベースのパフォーマンス上の問題を検出するための診断ツールがいくつかあります。これらのツールのほとんどは「診断トレーシング」インフラストラクチャに依存します。このインフラストラクチャは、診断データを取得、格納するテーブル、ファイルなどのコンポーネントから構成されるシステムです。診断トレーシングのデータを使用して、「アプリケーションプロファイリング」などの診断やモニタリングのタスクを行うことができます。
SQL Anywhere のパフォーマンスデータを分析するには、次のような方法があります。
アプリケーションプロファイリングウィザード Sybase Central のアプリケーションプロファイリングモードからこのウィザードを使用すると、パフォーマンスを完全に自動的に確認できます。ウィザードの終了時に、パフォーマンスを向上させるための推奨内容が表示されます。
データベーストレーシングウィザード Sybase Central のアプリケーションプロファイリングモードからこのウィザードを使用すると、収集するパフォーマンスデータのタイプをカスタマイズできます。これにより、特定のユーザーやアクティビティのパフォーマンスをモニタリングできます。
要求トレースの分析 この機能を使用すると、特定のユーザーまたは接続から実行された要求 (文) の診断データだけを収集できます。
インデックスコンサルタント この機能では、データベース内のインデックスが分析され、改善のための推奨内容が表示されます。このツールはアプリケーションプロファイリングモードからアクセスするか、スタンドアロンのツールとしてアクセスできます。
プロシージャープロファイリング この機能を使用すると、プロシージャー、ユーザー定義の関数、イベント、システムトリガー、トリガーの実行所要時間を確認できます。プロシージャープロファイリングは、Sybase Central の機能として使用できます。
システムプロシージャーを使用してプロシージャープロファイリングを実装することもできます。
実行プラン この機能では、実行プランを使用して、文に関連するデータベース内の情報にアクセスできます。Interactive SQL または SQL 関数を使用すると、実行プランを表示できます。実行プランは、さまざまなフォーマットで取り出すことができます。また、プランを保存することもできます。
このマニュアルでは、「アプリケーションプロファイリング」と「診断トレーシング」の各用語を同じ意味で使うことがあります。診断トレーシングは、詳細なアプリケーションプロファイリングです。
Sybase Central を使用してバージョン 9 のデータベースサーバーに接続できます。ただし、Sybase Central のウィンドウのレイアウトが、アプリケーションプロファイリングモードを含まないバージョン 9 のレイアウトに戻ります。Sybase Central のインデックスコンサルタントの場所や使用方法に関する詳細については、バージョン 9 のマニュアルを参照してください。
アプリケーションプロファイリング
インデックスコンサルタント
診断トレーシング
その他の診断ツールと方法の使用
データベースのパフォーマンスのモニター
パフォーマンスモニターの統計値
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