SELECT 文は、クライアントアプリケーションで使用する情報をデータベースから取り出します。SELECT 文は「クエリ」とも呼ばれます。情報は、結果セットとしてクライアントアプリケーションに配信されます。クライアントは、配信された結果セットを処理できます。たとえば、Interactive SQL では、結果セットが [結果] ウィンドウ枠に表示されます。結果セットは、データベースのテーブルと同様に一連のローで構成されます。
SELECT 文には、返される結果のスコープを定義する「句」が含まれます。次の SELECT 構文では、各行が別々の句です。ここではごく一般的な句を示します。
SELECT select-list [ FROM table-expression ] [ WHERE search-condition ] [ GROUP BY column-name ] [ HAVING search-condition ] [ ORDER BY { expression | integer } ]
次に、SELECT 文の各句について説明します。
SELECT 句は、どのカラムを取得するかを指定します。この句は、SELECT 文で必須の句です。
FROM 句は、どのテーブルからカラムを検索するかを指定します。この句は、テーブルからデータを取り出すすべてのクエリに必要です。FROM 句を持たない SELECT 文には別の意味がありますが、それについてはこの項では説明しません。
ほとんどのクエリはテーブルを操作しますが、クエリを使用して、ビュー、他のクエリ (派生テーブル)、ストアドプロシージャーの結果セットなど、カラムとローを持つ他のオブジェクトからデータを取り出せます。
WHERE 句は、参照するテーブルのローを指定します。
GROUP BY 句を使用するとデータを集約できます。
HAVING 句は、集合データが収集されるローを指定します。
ORDER BY 句は、結果セット内のローをソートします。(デフォルトでは、リレーショナルデータベースから返されるローの順序に意味はありません)。
これらの句の大半は省略可能ですが、SELECT 文に記述するときは、正しい順序で記述してください。
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