Mobile Link 同期システムでリモートデータベースを正しく管理するには、いくつかの技術的なポイントについて考慮する必要があります。

Mobile Link エージェントを使用して Windows Mobile デバイスで Ultra Light を展開するためのさまざまなメカニズムがあります。

SQL Anywhere Deployment ウィザードを使用して、Windows Mobile デバイスでの SQL Anywhere の展開に使用できる .CAB キャビネットファイルを構築できます。ただし、Deployment ウィザードでは、ユーザーアプリケーションとデータベースの展開の作成がサポートされていません。

Deployment ウィザードを完了すると、.INF ファイルが作成されます。.INF ファイルは、ファイルのターゲットロケーション、ショートカット、.CAB ファイルに含まれるレジストリ設定を記述するいくつかのセクションで構成されます。エージェントでユーザーアプリケーションとデータベースをインストールするロジックが含まれるように、この .INF ファイルを変更できます。

SQL Anywhere for Windows Mobile Deployment ウィザードを使用して、リモートデータベースの集中管理に必要なファイルを展開できます。

SQL Anywhere for Windows Mobile Deployment ウィザードには、[SQL Anywhere のリモートデータベースの管理] または [Ultra Light のリモートデータベースの管理] のオプションがあります。

Windows コンピューターにエージェントを構成するには、インストールプログラム (アプリケーションをインストールするのと同じプログラム) からエージェントをインストールし、エージェントを構成、検証、起動するコマンドを実行する方法があります。インストールプログラムでは、Mobile Link アプリケーションの識別や認証パラメーターを要求するプロンプトが表示されることがあります。これらのパラメーターを使用し、コマンドラインで mlagent -cr を使用して、エージェントを構成できます。

エージェントが構成された後、インストールプログラムで mlagent -pi ... を実行して、認証パラメーターが有効であることを検証できます。このコマンドを実行して認証を正しく検証するには、Mobile Link サーバーへの接続が必要です。

最後に、インストールプロセスの最終ステップとしてエージェントを起動します。これで、エージェントの受信準備が整い、ターゲットデバイスでタスクを実行できるようになります。エージェントのプロセスのリターンコードは、エージェントの実行に関する情報を提供するために使用できます。たとえば、mlagent で Mobile Link サーバーの ping に失敗すると、mlagent.exe から返されるリターンコードは、構成済み mlagent オプションを使用したエージェントデータベースの同期結果である SQLCODE になります。

Windows Mobile での Mobile Link エージェントの構成方法は、ユーザーのアプリケーションがデバイスにどのようにインストールされているかによって異なります。

Mobile Link エージェントを構成して実行する 1 つの方法として、Mobile Link の識別や認証パラメーターを要求するプロンプトをユーザーアプリケーションから表示し、その起動プロセスの一環として Mobile Link エージェントの構成と起動を行う方法があります。