• global_database_id オプション
• Ultra Light global_database_id オプション

グローバルデータベース ID は、SQL Anywhere ではパブリックオプション global_database_id、Ultra Light では global_id オプションを使用して設定します。

各データベース内のグローバルデータベース ID オプションは、ユニークな正の整数に設定してください。特定のデータベースのデフォルト値の範囲は、pn + 1 ～ p(n + 1) です。ここで、p は分割サイズ、n はグローバルデータベース ID の値を表します。たとえば、分割サイズを 1000、グローバルデータベース ID を 3 に設定すると、範囲は 3001 ～ 4000 になります。

SQL Anywhere と Ultra Light では、次の規則を適用してデフォルト値を選択します。

グローバルデータベース ID がデフォルト値の 2147483647 に設定されると、カラムには NULL 値が挿入されます。NULL 値が許可されていない場合に、ローの挿入を試みるとエラーが発生します。たとえば、テーブルのプライマリキーにカラムが含まれている場合に、この状況が発生します。

グローバルデータベース ID には負の値は設定できないので、正の値が常に選択されます。ID 番号の最大値を制限するのは、カラムのデータ型と分割サイズだけです。

デフォルトの NULL 値は、分割で値が不足したときにも生成されます。この場合には、データベースに新しいユニークなグローバルデータベース ID 値を割り当てて、別の分割からデフォルト値を選択できるようにしてください。カラムで NULL が許可されていない場合、NULL 値を挿入しようとするとエラーが発生します。未使用の値が残り少ないことを検出し、SQL Anywhere データベースのこのような状態を処理するには、GlobalAutoincrement タイプのイベントを作成します。

特定の分割で値が不足する場合は、新しいグローバルデータベース ID をそのデータベースに割り当てることができます。方法が適切なものであれば、新しいデータベース ID 番号を割り当てることができます。未使用のデータベース ID 値のプールを管理する方法も、その 1 つです。このプールは、プライマリキープールと同じ方法で管理されます。 プライマリキープールを参照してください。

分割で値が不足しそうな場合に、自動的にデータベース管理者へ通知する (またはその他のアクションを実行する) ようにイベントハンドラーを設定できます。 SQL Anywhere データベースについては、イベントのトリガー条件を参照してください。

• グローバルデータベース ID の設定
• SQL Anywhere：global_database_id オプション
• Ultra Light：Ultra Light global_database_id オプション

SQL Anywhere データベースでは、次の文はデータベース ID 番号を 20 に設定します。

SET OPTION PUBLIC.global_database_id = 20

特定カラムの分割サイズが 5000 の場合、このデータベースのデフォルト値は 100001 ～ 105000 の範囲から選択されます。