このレッスンは、受講者がこれまでのすべてのレッスンを終了していることを前提としています。 レッスン 1:統合データベースの作成を参照してください。
このレッスンでは、Mobile Link エージェントを実行します。Mobile Link エージェントは、集中管理の対象となる、それぞれのリモートデバイス上で実行されている必要があります。このチュートリアルでは、Mobile Link サーバーと同じコンピューターでエージェントを実行します。
通常はリモートデバイス上にあるファイルを含むディレクトリを作成します。
md c:\cadmin_demo\remote cd c:\cadmin_demo\remote |
Mobile Link エージェントを設定モードで次のように実行します。
mlagent -cr -db . -x tcpip{host=localhost;port=2439} -a AID_JOHN -u JOHN -p sql |
この手順では、エージェントデータベースを作成し、一部の設定情報をそこに保存します。指定されたオプションがデータベースに保存されると、エージェントが停止します。次に、使用するオプションの概要を示します。
-cr エージェントを設定モードで実行し、設定モードの前の実行で保存された設定内容を破棄することを指定します。
-db エージェントがアプリケーションデータベースを作成する場所を指定します。この場所は、{db_location} マクロの値になります。
-x エージェントデータベースを同期する (新しいタスクを受け取り、実行済みのタスクの結果をアップロードする) ために、エージェントを Mobile Link サーバーに接続する方法を指定します。集中管理を既存の同期システムに追加している場合は、このオプションで指定した値を、Mobile Link サーバーへの接続に適した文字列に変更する必要があります。
-a このエージェントのエージェント ID を指定します。Sybase Central を使用して統合データベースで前に作成したエージェント ID と同じ値が指定されています。
-u エージェントデータベースの同期時にエージェントが使用する Mobile Link ユーザーを指定します。この値は、主にエージェントを認証するために Mobile Link サーバーで使用されます。
-p -u オプションで指定された Mobile Link ユーザーのパスワードを指定します。
リモートデバイスで Mobile Link エージェントを実行します。このチュートリアルでは、エージェントの実行を次のように明示的に開始します。
start mlagent -v9 -ot agent.txt |
次に、エージェントを実行するためにこのレッスンで使用するオプションの概要を示します。
-v9 最大冗長を使用します。このロギングオプションは、開発環境での使用に適しています。パフォーマンス上の理由から、一般的に -v9 は運用環境では使用しません。
-ot エージェントログの出力ファイルを指定します。
これで、Mobile Link エージェントが稼働し、正常に同期されます。確認するには、Sybase Central に戻ります。[フォルダー] ビューの [Mobile Link 12] で、[Central Admin Tutorial]、[統合データベース]、Tutorial、[エージェント] の順に展開します。AID_JOHN を選択し、右ウィンドウ枠で [イベント] タブを確認します。エージェントの最初の同期を示すエントリが表示されています。
エージェント設定に関する運用時の考慮事項 集中管理を運用環境で使用する場合は、次の考慮事項に注意してください。
-u オプションと -p オプションに指定した値を、同期システムに適した Mobile Link ユーザーとパスワードの組み合わせに変更する必要があります。
-on オプションを使用すると、エージェントが生成するログファイルのサイズを制限できます。
Mobile Link エージェントがリモートデバイスで稼働している場合、リモートデバイスにはリモート管理のみが可能です。エージェントが常に稼働していることを確認する措置を取ってください。このことを行うには、たとえば、エージェントをサービスとして実行したり、エージェントをレジストリで Run 起動グループに追加したりします。
レッスン 8:同期モデルの作成に進みます。
![]() |
DocCommentXchange で意見交換できます
|
Copyright © 2012, iAnywhere Solutions, Inc. - SQL Anywhere 12.0.1 |