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SQL Anywhere 12.0.1 » Mobile Link クイックスタート » Mobile Link チュートリアル » チュートリアル:SQL Anywhere 統合データベースでの Mobile Link の使用

 

レッスン 6:同期

このレッスンは、受講者がこれまでのすべてのレッスンを終了していることを前提としています。 レッスン 1:スキーマの設計を参照してください。

このレッスンでは、ulsync ユーティリティで同期を開始することによって、Mobile Link クライアントを Mobile Link サーバーと同期します。

 ♦ 同期クライアントの起動
  1. 次のコマンドを実行して、sync_mlsqla_remote データベースを同期します。

    ulsync -c "DBF=c:\mlsqla\mlsqla_project\sync_mlsqla\remote\sync_mlsqla_remote.udb" "Publications=sync_mlsqla_publication;MobiLinkUid=mlsqla_remote;MobiLinkPwd=mlsqla_pass;ScriptVersion=sync_mlsqla_scriptversion;Stream=tcpip{port=2439}"
    • DBF   実行していないデータベースを起動したときにロードして接続するデータベースファイルを指定します。

    • Publications   同期の実行時に使用するリモートデバイスのパブリケーション。(このパブリケーションは[同期モデル作成ウィザード] で作成されています。)

    • MobiLinkUid   Mobile Link サーバーによる認証に使用するユーザー名。

    • MobiLinkPwd   Mobile Link サーバーによる認証に使用するパスワード。

    • ScriptVersion   同期の実行時に使用するリモートデバイスのスクリプトバージョン。(このパブリケーションは[同期モデル作成ウィザード] で作成されています。)

    • Stream   ネットワークプロトコルを設定するオプションを設定します。

    Mobile Link サーバーのメッセージウィンドウに同期の進行状況が表示されます。このコマンドが正常に実行されると、ulsync アプリケーションによりリモートデータベースに統合データベースの情報のサブセットが格納されます。

    同期が失敗した場合は、ulsync アプリケーションに渡した接続情報、および Mobile Link ユーザー名とパスワードを確認します。それでも失敗する場合は、使用したパブリケーション名を確認し、統合データベースと Mobile Link サーバーが実行中であることを確認します。また、同期ログ (サーバー、クライアントとも) の内容を確認することもできます。

    注意

    別のコンピューターにある ulsync アプリケーションを Mobile Link サーバーから実行している場合、Mobile Link サーバーのロケーションを指定する引数を渡す必要があります。

    Mobile Link サーバーを使用してリモートクライアントを正常に統合データベースに同期すると、リモートデータベースには 1 件の地域に関する情報が格納されます。SQL Anywhere 12 プラグインを使用すると、Sybase Central でデータベースにデータが移植されているかどうかを確認できます。

  2. Sybase Central を開きます。

  3. 次の手順でリモートデータベースに接続します。

    1. 左ウィンドウ枠で [Ultra Light 12] を右クリックし、[接続] をクリックします。

    2. [ユーザー ID]DBA と入力し、[パスワード]sql と入力します。

    3. [データベースファイル] フィールドに C:\mlsqla\mlsqla_project\sync_mlsqla\remote\sync_mlsqla_remote.udb と入力します。

    4. [接続] をクリックします。

  4. 左ウィンドウ枠で、[Ultra Light 12]sync_mlsqla_remote[テーブル][Customers] の順に展開します。

  5. 右ウィンドウ枠で、[データ] タブをクリックします。

    Customers テーブルで、すべてのレコードは東部地域に関係する顧客のレコードです。この地域は、他の地域の顧客情報とは関係がありません。このため、地域を基準にしてローをフィルター処理で除外するよう同期スクリプトを設定し、このデータベースのリモート ID を特定の地域識別子の値に設定します。この地域のデータベースの容量は小さくなり、同期に必要な時間も短くなります。リモートデータベースのサイズは最小限に抑えられているため、新しい顧客の入力やモバイルデバイスの変更の処理などの頻繁に行われる処理が迅速かつ効率的に実行されます。

  6. クリーンアップに進みます。

 参照