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SQL Anywhere 12.0.1 » QAnywhere » QAnywhere メッセージングの設定

 

フェールオーバーメカニズムの設定

QAnywhere アプリケーションは、フェールオーバーメカニズムを使用するように設定できます。フェールオーバーメカニズムを使用すると、Mobile Link サーバーで障害が発生しても代替サーバーを使用できます。フェールオーバーをサポートするには、各 QAnywhere Agent を起動するときに、Mobile Link サーバーのリストを指定する必要があります。リストの先頭に指定された Mobile Link サーバーがプライマリサーバーになります。残りのサーバーは代替サーバーになります。

たとえば、リモートデバイス上で次のコマンドを実行すると、1 台のプライマリサーバーと 1 台の代替サーバーが存在する QAnywhere Agent が起動されます。

qaagent -x tcpip(host=ml1.ianywhere.com)
        -x tcpip(host=ml2.ianywhere.com)

QAnywhere Agent ごとに異なるプライマリサーバーを指定できます。

次の図に、複数の Mobile Link サーバーと複数の QAnywhere Agent を使用したフェールオーバー構成を示します。複数のクライアントメッセージストアが存在する一方で、Mobile Link サーバーはいずれも同一のサーバー側メッセージストアに接続されています。

サーバーメッセージストアは、Mobile Link サーバーとリモートの Agent を介してクライアントメッセージストアと通信します。

この構成には次のような特徴があります。

  • メッセージ転送が発生すると、QAnywhere Agent が接続されているサーバーに関係なく、サーバーメッセージストア内のすべてのメッセージがクライアントメッセージストアに配信される。

  • Push 通知は、QAnywhere Agent がプライマリサーバーに接続されているときだけ、その QAnywhere Agent に送信される。

  • 単一障害点 (Single-Point-of-Failure) が存在する。サーバーメッセージストアが存在するコンピューターが使用できなくなると、メッセージを転送できない。

フェールオーバー Mobile Link サーバーが設定されている場合、デフォルトでは、プライマリサーバーへの接続で障害が発生するとすぐに QAnywhere Agent は代替サーバーへの接続を試行します。このデフォルト動作を変更するには、QAnywhere Agent の -fr オプションを使用します。-fr オプションを指定すると、QAnywhere Agent は代替サーバーに接続する前に、プライマリサーバーへの接続を再試行します。再試行の回数も指定できます。-fd オプションを併せて使用することで、プライマリサーバーへの接続試行の間隔も指定できます。

-fr オプションと -fd オプションが適用されるのは、プライマリサーバーだけです。指定された回数だけ再試行してもプライマリサーバーに接続できない場合、QAnywhere Agent は代替サーバーへの接続を試行します。各代替サーバーへの接続は 1 回のみ試行されます。代替サーバーへの接続が確立できない場合は、エラーが発行されます。

 参照