通信ストリームの暗号化

qaagent -x オプションを使用すると、QAnywhere Agent が Mobile Link サーバーと通信するときに使用するセキュリティ保護された通信ストリームを指定できます。また、サーバー側証明書を使用したサーバー認証を実装し、高度な暗号を使用して通信ストリームを暗号化できます。

Mobile Link サーバーのトランスポートレイヤーセキュリティの設定も行う必要があります。

別途ライセンスが必要な必須コンポーネント

ECC 暗号化と FIPS 認定の暗号化には、別途ライセンスが必要です。強力な暗号化テクノロジはすべて、輸出規制対象品目です。

次の例では、QAnywhere Agent と Mobile Link サーバーとの間でセキュリティ保護された通信ストリームを確立する方法を示します。この例では、SQL Anywhere セキュリティオプションと一緒にインストールされるサンプルの ID ファイルを使用しています。

RSA を使用してセキュリティ保護された TCP/IP：

mlsrv12 -x tls(tls_type=rsa;identity=rsaserver.id;identity_password=test)
qaagent -x tls(tls_type=rsa;trusted_certificate=rsaroot.crt)

ECC を使用してセキュリティ保護された TCP/IP：

mlsrv12 -x tls(tls_type=ecc;identity=eccserver.id;identity_password=test)
qaagent -x tls(tls_type=ecc;trusted_certificate=eccroot.crt)

HTTPS を使用してセキュリティ保護された HTTP (HTTPS では RSA 証明書のみをサポート)：

mlsrv12 -x https(identity=rsaserver.id;identity_password=test)
qaagent -x https(trusted_certificate=rsaroot.crt)