Relay Server ファームの各コンピューターに Relay Server ファイルを配備してから Apache で Relay Server を実行する必要があります。
前提条件
Relay Server コンポーネントは、SQL Anywhere インストールを使用してインストールされます。Linux では、Relay Server ファイルは、SQL Anywhere インストール環境の一部として /opt/sqlanywhere12 ディレクトリにインストールされます。
内容と備考
対話型クイック設定機能は、この手順の代替手段として提供されます。クイック設定機能:
クイック設定機能の詳細な説明については readme ファイルを参照してください。クイック設定は 2 つの主要手順から構成されます。
Relay Server 用の Apache Web サーバーを設定します。この手順は、install-dir/RelayServer/Apache/quicksetup_apache ディレクトリの ap-setup.sh スクリプトを実行することにより実施できます。
Relay Servert テストサービスを作成します。この手順は、install-dir/RelayServer/Apache/quicksetup_apache ディレクトリの rs-test-setup.sh スクリプトを実行することにより実施できます。
Apache 用の Relay Server は、次の実行ファイルから構成されます。
Relay Server 設定ファイル rs.config を作成します。
rs.config を install-dir/relayserver/apache/bin?? ディレクトリにコピーします。サーバーモジュールは、rshost 実行プログラムが rs.config ファイルをコピーしたディレクトリと同じディレクトリにあることを想定します。
次のガイドラインに従って、Relay Server 設定ファイル rs.config を編集します。
ファイルには、次の 4 つのセクションが必要です。
各セクションはセクションタグで開始します。セクションタグは、セクション名を識別するキーワードを角カッコで囲んだ形式になっています。
各セクションに適切なプロパティを追加します。プロパティは、等号の左側にプロパティ名、等号の右側にその値を指定することによって定義されます。たとえば、property name = value。
設定ファイルには、7 ビット ASCII 文字以外を含めることはできません。
LD_LIBRARY_PATH 環境変数には、Apache install-dir/lib?? と install-dir/relayserver/apache/bin?? ディレクトリが含まれている必要があります。設定する /<apache-dir>/bin/envvars ファイルを編集してから LD_LIBRARY_PATH をエクスポートします。
Apache の conf/httpd.conf ファイルを編集します。
Relay Server のクライアントモジュールとサーバーモジュールをロードするための、次の行を追加します。
LoadModule iarelayserver_client_module install-dir/relayserver/apache/bin??/mod_rs_ap_client.so |
LoadModule iarelayserver_server_module install-dir/relayserver/apache/bin??/mod_rs_ap_server.so |
異なる URL を使用するすべてのモジュールが関係し、すべてのモジュールは、URL パスで iarelayserver 文字列を明示的に指定して検索します。URL のその部分を変更する必要はありません。
SQL Anywhere モニターのサポートモジュールをロードするための、次の行を追加します。
LoadModule iarelayserver_monitor_module install-dir/relayserver/apache/bin??/mod_rs_ap_monitor.so |
Remote 管理のサポートモジュールをロードするための、次の行を追加します。
LoadModule iarelayserver_admin_module install-dir/relayserver/apache/bin??/mod_rs_ap_admin.so |
クライアントモジュールの <locationMatch> セクションを作成するための、次の行を追加します。
<LocationMatch /cli/iarelayserver/* > SetHandler iarelayserver-client-handler </LocationMatch> |
サーバーモジュールの <location> セクションを作成するための、次の行を追加します。
<Location /srv/iarelayserver/* > SetHandler iarelayserver-server-handler RSConfigFile "/install-dir/relayserver/apache/bin??/rs.config" </Location> |
Relay Server 設定ファイル rs.config の場所を指定する RSConfigFile
ディレクティブを指定してください。rs.config ファイルは、rshost
実行プログラムが配備されているディレクトリと同じディレクトリに存在している必要があります。
SQL Anywhere モニターモジュールの <location> セクションを作成するための、次の行を追加します。
<Location /mon/iarelayserver/* > SetHandler iarelayserver-monitor-handler </Location> |
Remote 管理モジュールの <location> セクションを作成するための、次の行を追加します。
<Location /admin/iarelayserver* > SetHandler iarelayserver-admin-handler </Location> |
TimeOut ディレクティブが設定されている場合は、60 秒以上に設定されていることを確認します。
Linux の場合、Apache がプロセスを生成するときに $TMP、$TMPDIR、$TEMP のいずれかの環境変数がグローバルに設定されている場合、Apache をこれ以上設定する必要はありません。
これらの環境変数のいずれもグローバルに設定されていない場合、または既定の Relay Server ログファイルを特定のテンポラリディレクトリに保存する場合は (たとえばカスタマイズしないでステイトマネージャーを自動的に起動する場合)、ファイル /<apache-dir>/bin/envvars を編集して TMP を設定し、エクスポートします。
たとえば、envvars ファイルで $TMP を編集する場合は、次のようにします。
set TMP="/tmp" export TMP |
これにより、Apache がプロセスを作成する前に、Apache が作成するシェル内で環境変数が設定されます。
Apache ユーザープロセスには、指定された tmp ディレクトリへの書き込みパーミッションが必要です。
Relay Server の起動中に Relay Server 設定を更新する場合は、次の手順に従います。
更新された設定ファイルを install-dir/relayserver/apache/bin?? ディレクトリにコピーします。自動起動を使用する場合は、設定ファイルを rs.config という名前にしてください。
install-dir/relayserver/apache/bin?? ディレクトリから、次のコマンドラインを実行して設定の更新を適用します。
rshost -u -f rs.config |
複数のサーバーを含むファームとして Relay Server を設定する場合は、Relay Server ファーム内のコンピューターごとに前述の手順を繰り返します。
Linux でサポートされている Apache のバージョンについては、 http://www.ianywhere.jp/tech/1061806-os_components.html を参照してください。
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