Relay Server ファームの各コンピューターに Relay Server ファイルを配備してから IIS 6.0 で Relay Server を実行する必要があります。
前提条件
Relay Server コンポーネントは、SQL Anywhere 12 のインストールの一部としてインストールされます。インストール処理では、Relay Server が実行されるコンピューターに、必要なすべてのファイルが自動的に配備されます。
デフォルトでは、すべてのファイルが %SQLANY12% にインストールされ、コンピューターのビット数に基づいています。
内容と備考
対話型クイック設定機能である rs-setup.bat は、この手順の代替手段として提供されます (クイック設定機能の詳細な説明については、readme ファイルを参照してください)。rs-setup.bat は、%SQLANY12%/RelayServer/IIS/quicksetup_iis6 ディレクトリに配置され、次のタスクを実行します。
デモアプリケーションを作成します
クイックリファレンスガイドを生成します
Windows 用の Relay Server は、次の実行プログラムから構成されます。
サポートされている IIS のバージョンについては、 http://www.ianywhere.jp/tech/1061806-os_components.html を参照してください。
IIS 上の Relay Server 用設定スクリプトは、%SQLANY12%\RelayServer\IIS ディレクトリにあります。
Microsoft IIS マネージャーで、既定の Web サイトの下に Relay Server に使用する rs という仮想ディレクトリを作成します。仮想ディレクトリの物理的なロケーションは %SQLANY12%\RelayServer\IIS\BinXX であり、ここで XX は IIS サーバーのビット数に従い、32 と 64 のいずれかになります。
次のガイドラインに従って、Relay Server 設定ファイル rs.config を作成します。
ファイルには、次の 4 つのセクションが必要です。
各セクションはセクションタグで開始します。セクションタグは、セクション名を識別するキーワードを角カッコで囲んだ形式になっています。
各セクションに適切なプロパティを追加します。プロパティは、等号の左側にプロパティ名、等号の右側にその値を指定することによって定義されます。たとえば、property name = value。
設定ファイルには、7 ビット ASCII 文字以外を含めることはできません。
アプリケーションプールを作成します。
Microsoft IIS マネージャーコンソールを起動します。
[アプリケーション プール] を右クリックし、RS_POOL などの新しいアプリケーションプールを作成します。
作成したアプリケーションプールのプロパティを編集します。
[リサイクル] タブをクリックし、すべてのリサイクルオプションをオフにします。
[パフォーマンス] タブをクリックし、次の操作を行います。
[アイドルなワーカー プロセスの解放までの待ち時間] をオフにします。
ワーカープロセスの数をプロセッサーコアの合計数に設定します。使用率やパフォーマンスの傾向に応じてこの値をさらに調整することができます。詳細については、Web ガーデンサイズに関する Microsoft IIS パフォーマンスの記述を参照してください。
デフォルト Web サイトの接続タイムアウトプロパティを最小の 60 秒に設定します。この値のデフォルト値は 120 秒であり、これで十分です。
IIS マネージャーコンソールを使用して rs のプロパティを編集し、Relay Server の Web 拡張機能を有効にします。
[ディレクトリ] タブをクリックし、次の操作を行います。
実行のアクセス許可を [スクリプトおよび実行可能ファイル] に設定します。
[アプリケーションの設定] の下の [作成] をクリックします。関連付けるアプリケーションプールとして手順 3 で作成したアプリケーションプールを選択します。
[ディレクトリ セキュリティ] タブをクリックし、次の操作を行います。
[認証とアクセス制御] で [編集] をクリックします。
匿名アクセスを有効にし、Administrators グループに属するユーザー名とパスワードを設定します。
または、設定を組み込みユーザー IUSR_%computername% のままにして、Microsoft IIS メタベースへのアクセスパーミッションを付与するために次のコマンドを実行する方法もあります。
C:\Windows\Microsoft.Net\Framework\<Version>\aspnet_regiis.exe -ga IUSR_%computername% |
Microsoft IIS マネージャーの [Web サーバー拡張] で、rs_server.dll、rs_client.dll、rs_monitor.dll を新しい Web サービス拡張機能として追加します。拡張名には ISAPI を指定し、DLL では拡張ステータスを Allowed に設定する必要があります。
Relay Server 設定ファイルを作成し、それを %SQLANY12%\RelayServer\IIS\BinXX\server ディレクトリにコピーすることによって Relay Server 設定ファイルを配備します。
パフォーマンスのヒントを参考にして、最適なパフォーマンスを得ることができるようにします。
次のようなコマンドラインを使用して、Relay Server ステイトマネージャーをサービスとして起動します。
dbsvc -as -s auto -t rshost -w RelayServer "%SQLANY12%\RelayServer\IIS\BinXX\Server\rshost.exe" -q -qc -f "%SQLANY12%\RelayServer\IIS\BinXX\Server\rs.config" -o "c:\temp\ias_relay_server.log" |
ステイトマネージャーをサービスとして起動することをおすすめします。ただし、Relay Server によって自動的に起動することもできます。
Windows 上で Microsoft IIS 6.0 用の Relay Server 設定を更新します。
更新中の Relay Server ファームに属するコンピューターごとに、更新した設定ファイルを Relay Server Web サイトのホームディレクトリにある %SQLANY12%\RelayServer\IIS\BinXX\Server ディレクトリにコピーします。自動起動を使用する場合は、設定ファイルを rs.config という名前にしてください。
%SQLANY12%\RelayServer\IIS\BinXX\Server ディレクトリから、次のコマンドを実行して設定の更新を適用します。
rshost -u -f rs.config |
更新中の Relay Server ファーム内のコンピューターごとに、前述の手順を繰り返します。
IIS で Relay Server を設定した後、IIS サーバーまたはコンピューターを再起動することをおすすめします。
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