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SQL Anywhere 12.0.1 » SQL Anywhere 12 変更点とアップグレード » バージョン 10.0.1 の新機能 » Ultra Light

 

新機能

次に、バージョン 10.0.1 で導入された Ultra Light の追加機能を示します。

  • 新しいプラットフォームとデバイス   このリリースでは Windows Vista がサポートされています。

  • SQL パフォーマンスの改善   これまで Ultra Light では、クエリに既存のインデックスを使用することに利点がないと Ultra Light クエリオプティマイザーが判断した場合に、プライマリキーインデックスがデフォルトで使用されていました。

    このバージョンでは、プライマリキーを使用するのではなく、データベースページから直接ローにアクセスします。これによりローはプライマリキーインデックスの順でなくなるため、これまでのリリースとは異なる順序でクエリの結果が返されることがあります。データの順序が重要である場合、クエリで ORDER BY 句を使用してください。ダイレクトページスキャンインデックススキャンの使用を参照してください。

  • SQL によるデータベースプロパティとオプションのアクセシビリティ   以前のバージョンでは、各 Ultra Light API のメソッドを使用した場合だけ、データベースプロパティやオプションにアクセスすることが可能でした。今回のバージョンでは、Ultra Light SQL に次の文と関数が導入されたため、SQL (Interactive SQL を含む) を使用してプロパティやオプションを設定したり取得したりすることができるようになりました。

  • 同時接続数の増加   Ultra Light では、より多くの同時接続数をサポートするようになりました。データベース 1 つあたりの接続数は 14 のままです。しかし、全体の同時データベース接続数は次のように増えました。

    • Palm OS と Symbian OS の場合はデータベース数が 8、同時接続数が 16

    • その他のすべてのプラットフォームの場合はデータベース数が 32、同時接続数が 64

    注意

    エンジンへの接続に使用できる SQLCA の合計数は 31 です。データベースマネージャーあたり 1 つの SQLCA と接続あたり 1 つの SQLCA を使用するコンポーネントがあることをふまえて、この値を使用してください。つまり、Ultra Light.NET API を使用するアプリケーションでは、実際の接続制限は合計で 30 に減ってしまいます。

  • コミットフラッシュ操作   これまでは、COMMIT 文または API 呼び出しによって実行されたコミット操作は、Ultra Light がトランザクションを安全に記憶領域にフラッシュした後でのみ完了していました。このリリースでは、これらの動作を設定したり、独立した操作として論理的に分けたりすることができるようになりました。

    • 論理コミットでは、アプリケーションでトランザクションをロールバックできるようになりました。

    • チェックポイントでは、エラー後のリカバリポイントを使用できるようになりました。これにより、メモリにフラッシュ済みの、最後にコミットされたトランザクションまでリカバリすることができます。

    ただし、オートコミット機能を使用する Ultra Light アプリケーションのパフォーマンスを強化することもできます。特にグループコミットフラッシュを使用する場合に有効です。Ultra Light および Ultra Light Java Edition データベースのバックアップとリカバリ単一のトランザクションまたはグループ化されたトランザクションのフラッシュを参照してください。

    この新しい動作は、次の機能でサポートされます。