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SQL Anywhere 12.0.1 » SQL Anywhere 12 変更点とアップグレード » バージョン 10.0.0 の新機能 » SQL Anywhere » 新機能

 

システムプロシージャーとファンクション

次に、新しいシステムプロシージャーとファンクション、および既存のシステムプロシージャーとファンクションへの新しい拡張機能を示します。

  • DEFAULT 句をサポートするためのすべてのプロシージャーと関数の強化   プロシージャーとユーザー定義の関数では、値 DEFAULT に対応するパラメーターがデフォルト値として定義されている場合、DEFAULT を引数として使用できます。プロシージャーに複数のパラメーターがあり、デフォルトに設定されていないパラメーターがある場合は、名前付きのパラメーターを使用するよりも、引数リストで DEFAULT を指定する方が簡単な場合があります。また、名前付きのパラメーターは、関数呼び出しで使用できません。

  • 新しいシステムプロシージャー   次のシステムプロシージャーが追加されました。

    • sa_clean_database システムプロシージャー   指定した時間中、データベースクリーナーを実行します。sa_clean_database システムプロシージャーを参照してください。

    • sa_column_stats システムプロシージャー   sa_column_stats システムプロシージャーは、指定されたカラムについて文字列に関連する統計値を返します。sa_column_stats システムプロシージャーを参照してください。

    • sa_conn_list システムプロシージャー   sa_conn_list システムプロシージャーは、接続 ID を返します。sa_conn_list システムプロシージャーを参照してください。

    • sa_conn_options システムプロシージャー   sa_conn_options システムプロシージャーは、データベースオプションに対応する接続プロパティのプロパティ情報を返します。sa_conn_options システムプロシージャーを参照してください。

    • sa_db_list システムプロシージャー   sa_db_list システムプロシージャーは、データベース ID を返します。sa_db_list システムプロシージャーを参照してください。

    • sa_describe_query システムプロシージャー   sa_describe_query システムプロシージャーは、カラムごとに 1 つのローを返し、結果の式とその NULL 入力属性のドメインを記述します。このプロシージャーは、各カラムで EXPRTYPE 関数を実行することと同じです。sa_describe_query システムプロシージャーを参照してください。

    • sa_get_bits システムプロシージャー   sa_get_bits システムプロシージャーは、ビット文字列を復号化し、ビットの値を示すビット文字列の各ビットについて 1 つのローを返します。sa_get_bits システムプロシージャーを参照してください。

    • sa_make_object システムプロシージャー   sa_make_object システムプロシージャーで、イベントをオブジェクトタイプとして指定できるようになりました。sa_make_object システムプロシージャーを参照してください。

    • sa_materialized_view_info システムプロシージャー   sa_materialized_view_info システムプロシージャーは、指定したマテリアライズドビューの情報 (ステータス、ビューの所有者など) を返します。sa_materialized_view_info システムプロシージャーを参照してください。

    • sa_refresh_materialized_views システムプロシージャー   sa_refresh_materialized_views システムプロシージャーは、データベース内で現在初期化されていないすべてのマテリアライズドビューをリフレッシュします。sa_refresh_materialized_views システムプロシージャーを参照してください。

    • sa_remove_tracing_data システムプロシージャー   このプロシージャーは、診断トレーシングテーブルから指定したロギングセッションのすべてのレコードを永続的に削除します。sa_remove_tracing_data システムプロシージャーを参照してください。

    • sa_save_trace_data システムプロシージャー   このプロシージャーは、テンポラリトレーシングテーブルからベーステーブルにデータを保存します。sa_save_trace_data システムプロシージャーを参照してください。

    • sa_set_tracing_level システムプロシージャー   プロファイルされるデータベースに対して生成されるトレーシングデータのレベルを設定します。sa_set_tracing_level システムプロシージャーを参照してください。

    • sa_snapshots システムプロシージャー   データベースで現在アクティブなスナップショットのリストを返します。sa_snapshots システムプロシージャーを参照してください。

    • sa_split_list システムプロシージャー   値のリストを表す文字列を引数に取り、そのリストを含む結果セットを返します。sa_split_list システムプロシージャーを参照してください。

    • sa_table_stats システムプロシージャー   各テーブルから読み込まれたページ数に関する情報を返します。sa_table_stats システムプロシージャーを参照してください。

    • sa_transactions   データベースに対して現在実行しているトランザクションのリストを返します。sa_transactions システムプロシージャーを参照してください。

    • sa_unload_cost_model と sa_load_cost_model システムプロシージャー   新しいシステムプロシージャー sa_unload_cost_model と sa_load_cost_model を使用して、コストモデルをデータベースからアンロードし、別のデータベースにロードできるようになりました。これによって、同じようなハードウェアインストールが大量にある場合に、繰り返し行われる時間のかかる再調整作業がなくなりました。sa_unload_cost_model システムプロシージャーsa_load_cost_model システムプロシージャーを参照してください。

  • 新しい関数   次の関数が追加されました。

    • BIT_LENGTH 関数   配列内に格納されたビット数を返します。BIT_LENGTH 関数 [ビット配列]を参照してください。

    • BIT_SUBSTR 関数   ビット配列のサブ配列を返します。BIT_SUBSTR 関数 [ビット配列]を参照してください。

    • BIT_AND 関数   2 つのビット配列を引数に取り、引数のビット処理 AND の結果を返します。比較する各ビットで両方のビットが 1 の場合は 1 を、それ以外の場合は 0 を返すというロジックが使用されます。BIT_AND 関数 [集合]を参照してください。

    • BIT_OR 関数   2 つのビット配列を引数に取り、引数のビット処理 OR の結果を返します。比較する各ビットで片方 (または両方) のビットが 1 の場合は 1 を、それ以外の場合は 0 を返すという論理が使用されます。BIT_OR 関数 [集合]を参照してください。

    • BIT_XOR 関数   2 つのビット配列を引数とし、引数のビット処理排他 OR の結果を返します。比較する各ビットで片方のビットだけ (両方のビットではなく) が 1 の場合は 1 を、それ以外の場合は 0 を返すというロジックが使用されます。BIT_XOR 関数 [集合]を参照してください。

    • COUNT_SET_BITS 関数   配列で 1 (TRUE) に設定されたビットの数を返します。COUNT_SET_BITS 関数 [ビット配列]を参照してください。

    • GET_BIT 関数   ビット配列で指定したビットの値 (1 または 0) を返します。GET_BIT 関数 [ビット配列]を参照してください。

    • REVERSE 関数   この新しい関数は、文字式のリバースを返します。REVERSE 関数 [文字列]を参照してください。

    • SET_BIT 関数   ビット配列の特定ビットの値を設定します。SET_BIT 関数 [ビット配列]を参照してください。

    • SET_BITS 関数   指定したビット (ローセットからの値に対応するビット) が 1 (TRUE) に設定されたビット配列を作成します。SET_BITS 関数 [集合]を参照してください。

    • TRACED_PLAN 関数   トレーシングデータと、クエリがトレースされたときのオプティマイザーの状態に関する情報を使用して、クエリのグラフィカルなプランを生成します。TRACED_PLAN 関数 [その他]を参照してください。

  • さまざまなシステムプロシージャーとファンクションの強化   次のシステムプロシージャーとファンクションが強化されました。

    • プロパティ関数の強化   プロパティ関数が LONG VARCHAR を返すようになりました。

      次の項を参照してください。

    • DB_EXTENDED_PROPERTY 関数の強化   DB_EXTENDED_PROPERTY 関数で NextScheduleTime データベースプロパティを使用して、イベントの次にスケジュールされている実行時刻を取得できるようになりました。CHAR 文字セットの拡張情報を返す関数も使用できます。DB_EXTENDED_PROPERTY 関数 [システム]を参照してください。

    • 新しい CONNECTION_EXTENDED_PROPERTY 関数   CONNECTION_EXTENDED_PROPERTY 関数を使用して、特定の接続パラメーターの拡張情報を検索できます。CONNECTION_EXTENDED_PROPERTY 関数 [文字列]を参照してください。

    • sa_procedure_profile システムプロシージャー   sa_procedure_profile システムプロシージャーでは、出力をファイルに保存できるようになりました。また、新しい構文が追加され、いくつかのパラメーターが必須になり、新しい使用方法が追加されました。sa_procedure_profile システムプロシージャーを参照してください。

    • sa_procedure_profile_summary システムプロシージャー   sa_procedure_profile_summary システムプロシージャーでは、出力をファイルに保存できるようになりました。また、新しい構文が追加され、いくつかのパラメーターが使用できるようになり、新しい使用方法が追加されました。sa_procedure_profile_summary システムプロシージャーを参照してください。

    • sa_server_option システムプロシージャー   sa_server_option システムプロシージャーを使用すると、データベースサーバーの実行中に設定を変更できます。次の設定を変更できるようになりました。

      • CacheSizingStatistics プロパティ   キャッシュサイズが変更されるたびに、データベースサーバーメッセージウィンドウにキャッシュ情報を表示します。

      • CollectStatistics プロパティ   データベースサーバーのパフォーマンスモニターの統計値を収集します。

      • ConsoleLogFile プロパティ   データベースサーバーメッセージウィンドウの情報が記録される出力ファイルの名前を指定します。

      • ConsoleLogMaxSize プロパティ   データベースサーバーメッセージウィンドウ情報の記録に使用される出力ファイルの最大サイズを指定します。

      • DebuggingInformation プロパティ   トラブルシューティング目的で診断通信メッセージやその他のメッセージを表示します。

      • IdleTimeout サーバーオプション   指定された時間の間、要求を送信しなかった TCP/IP 接続または SPX 接続を切断します。

      • ProfileFilterConn プロパティ   その他の接続によるデータベースの使用を妨げることなく、特定の接続 ID のプロファイリング情報を取得します。

      • RequestFilterDB プロパティ   sa_server_option システムプロシージャーを使用して、要求ロギング用の単一データベースに対する接続をフィルターできるようになりました。

      • RequestLogging プロパティ   要求ログでブロックイベント、アンブロックイベント、プラン情報、プロシージャー、トリガーを記録できるようになりました。

      • RequestTiming プロパティ   要求タイミングをオンにすると、各要求のタイミング情報を管理するように、データベースサーバーに指示されます。

      詳細については、sa_server_option システムプロシージャーを参照してください。

    • xp_startsmtp システムプロシージャーの強化   xp_startsmtp システムプロシージャーでは、smtp_user_name、smtp_auth_username、smtp_auth_password の新しい 3 つのパラメーター サポートされています。xp_startsmtp システムプロシージャーを参照してください。

    • xp_sendmail システムプロシージャーの強化   xp_sendmail システムプロシージャーが、include_file パラメーターを使用することで、SMTP を使用してメールを送信するときに添付ファイルをサポートするようになりました。また xp_sendmail では、content_type パラメーターを使用することで、SMTP メールを使用するときの MIME コンテンツをサポートします。xp_sendmail システムプロシージャーを参照してください。

    • sa_conn_info システムプロシージャーが新しいプロパティ値を返す   sa_conn_info システムプロシージャーが、追加プロパティ ClientPort、ServerPort、LockTable を返すようになりました。また、LastIdel プロパティを返さなくなり、UncmtOps 値の名前は UncommitOps に変更されました。sa_conn_info システムプロシージャーを参照してください。

    • sa_performance_diagnostics がより多くの情報を返す   スナップショットアイソレーションの使用時に、sa_performance_diagnostics システムプロシージャーが LockCount と SnapshotCount を返すようになりました。sa_performance_diagnostics システムプロシージャーを参照してください。

    • HASH 関数の強化   HASH 関数で新しいアルゴリズム SHA256、SHA1_FIPS、SHA256_FIPS を使用できるようになりました。FIPS 認定のアルゴリズムは、FIPS 認定ソフトウェアを使用するシステムのみで使用されます。HASH 関数 [文字列]を参照してください。

    • COMPRESS 関数と DECOMPRESS 関数で新しいアルゴリズムをサポート   関数で文字列を圧縮および解凍するために gzip アルゴリズムを使用できるようになりました。COMPRESS 関数 [文字列]DECOMPRESS 関数 [文字列]を参照してください。