カーソルの更新 Ultra Light アプリケーションでは、カーソル処理中にデータベース内のデータを変更できる機能がサポートされるようになりました。SQL Anywhere データベースと同様に、すべてのクエリの結果セットで、カーソルの更新と削除ができるわけではありません。カーソルの更新が許可され、実行される場合について理解する必要があります。データのフェッチを参照してください。
単純化された接続文字列 デフォルトのユーザー ID DBA とパスワード sql は常に Ultra Light によって提供されるため、接続文字列にデータベースを指定するだけで接続できるようになりました。さらに、ほとんどのデータベースを DBF 接続パラメーターで設定できます。Ultra Light データベースへの接続を参照してください。
MLFileTransfer 関数の導入 ファイル転送関数を使用すると、Mobile Link ファイル転送ユーティリティでファイルをダウンロードできます。ダウンロードされるファイルは、Mobile Link ユーザー名ごとに変えることも、デフォルトのファイルにすることもできます。たとえば、(月または処理サイクルの頭に) ローカルデータベースを置き換えるために、事前に設定された空のデータベースファイルをダウンロードするように選択できます。
Ultra Light for M-Business Anywhere:なし
次の項を参照してください。
データベースの作成 Ultra Light スキーマは、個別の .usm ファイルではなく、データベースの一部になりました。このため、以前のバージョンでサポートされていたのと同じ方法では、アプリケーションが新しいデータベースを作成できなくなりました。
次の項を参照してください。
Symbian OS のサポート Symbian OS プラットフォーム用に、CodeWarrior または Carbide C++ 開発環境を使用した Ultra Light for C/C++ がサポートされるようになりました。
新しい関数 今回のリリースには、さまざまな新しい関数が追加されています。これらの関数は次のとおりです。
GetPublicationMask 関数は、特定のパブリケーション名のパブリケーションマスクを取得します。
特定のネットワークプロトコルで同期する前に、適切な ULEnable*Synchronization 関数を呼び出す必要があります。詳細については、次の項を参照してください。
ワイド文字とナロー文字 (ASCII) のサポートの向上 Ultra Light のデータベースファイルフォーマットは 1 種類 (ナロー文字) になりましたが、アプリケーションではワイド定義 TCHAR を使用し続けることができます。必要に応じて、ワイド文字とそれに等価な MBCS 文字の間で変換が行われます。
強化された関数の変更 次のように、既存の関数が強化されました。
アプリケーションで SQL サポートが必要ない場合、ULInitDatabaseManager の代わりに ULInitDatabaseManagerNoSQL 関数を使用すると、アプリケーションのサイズが大幅に減少します。
SetReadPosition 関数が強化され、2 つ目のパラメーター offset_in_chars を取るようになりました。このパラメーターは、オフセットがバイト単位か文字単位かを示します。
SetSynchInfo で自動コミットが実行され、すべての同期情報がすぐに保存されるようになりました。
ULStoreDefragInit、ULStoreDefragFini、ULStoreDefragStep は不要になりました。Ultra Light がデータベースストアの断片化解除を内部的に管理するようになりました。
ユーザー認証は常に有効になるなので、ULEnableUserAuthentication 関数は廃止される予定です。Ultra Light では、データベースに接続する可能性のあるユーザー名を最大 4 つまで定義できるようになりました (デフォルトのユーザー名は DBA、パスワードは sql)。
Mobile Link 同期コードで、InitSynchInfo の呼び出し前に ULEnableTcpipSynchronization を呼び出さなければならなくなりました。ULConnection.InitSyncInfo メソッド [Ultra Light C++]を参照してください。
Ultra Light Embedded SQL は静的な API ではなくなり、リファレンスデータベースが必要ではなくなりました。SQL プリプロセッサーでは、ソースファイルだけが必要です。SQL プリプロセッサーは、Ultra Light に SQL 文を送信する関数を生成します。以前のリリースでサポートされていたいくつかの SQL 文は、Ultra Light SQL でサポートされなくなりました。バージョン 10 では、以前のリリースでサポートされていなかった動的 SQL 文をサポートします。
新しい関数 今回のリリースには、さまざまな新しい関数が追加されています。これらの関数は次のとおりです。
ULEnableZlibSyncCompression 関数は同期中の zlib 圧縮を有効にします。ULEnableZlibSyncCompression メソッド [Ultra Light Embedded SQL]とMobile Link クライアントネットワークプロトコルオプションを参照してください。
zlib 圧縮は、Palm OS または Symbian OS ではサポートされていません。
強化された関数 次のように、既存の関数が強化されました。
GetSQLColumnName が UltraLite_RowSchema_iface に追加されました。関数が返す値は、スキーマの種類によって異なります。
UltraLite_TableSchema で使用する場合、この関数は column_id パラメーターで指定されたカラム名を返します。
UltraLite_ResultSetSchema で使用する場合、この関数は次の値を返します。
当該の結果セットカラムでエイリアス名が指定されている場合は、エイリアス名
結果セットカラムがテーブルのカラムを表す場合は、カラム名
それ以外の場合は、すべて空の文字列
Ultra Light で、Visual Studio .NET 2003 での ADO.NET 1.0 開発と、Visual Studio 2005 での ADO.NET 2.0 開発がサポートされるようになりました。
新しいメソッド 今回のリリースには、さまざまな新しい関数が追加されています。これらの関数は次のとおりです。
ExecuteResultSet メソッドは SQL SELECT 文を実行して、更新可能な結果セットを ULResultSet クラスとして返します。ULCommand.ExecuteResultSet メソッド [Ultra Light.NET]を参照してください。
ULResultSet クラスには、Append*、Set*、Delete、Update の各メソッドが含まれます。これらのメソッドの詳細については、ULResultSet クラス [Ultra Light.NET]を参照してください。
Ultra Light.NET で、TCP/IP 同期時の TLS がサポートされるようになりました。
ConnectionString プロパティと ULConnectionParms オブジェクトが強化され、限定的な引用符使用がサポートされるようになりました。ULConnectionParms クラス [Ultra Light.NET]を参照してください。
GetPublicationPredicate メソッドは、指定されたパブリケーションのパブリケーション述部文字列を返します。パブリケーションが存在しない場合は、SQLE_PUBLICATION_NOT_FOUND が設定されます。ULTableSchema.GetPublicationPredicate メソッド [Ultra Light.NET]を参照してください。
SignalSyncIsComplete メソッドは、ActiveSync 用の Mobile Link プロバイダーに対して、アプリケーションが同期を完了したことを通知します。ULDatabaseManager.SignalSyncIsComplete メソッド [Ultra Light.NET]を参照してください。
SetDatabaseOption メソッドは、指定されたデータベースオプションの値を設定します。ULDatabaseSchema.SetDatabaseOption メソッド [Ultra Light.NET]を参照してください。
強化されたメソッド 次のように、既存のメソッドが強化されました。
ULSyncParms クラスに TableOrder 順序プロパティが用意されました。このプロパティは、統合データベースにテーブルがアップロードされる順序を指定します。ULSyncParms.AdditionalParms プロパティ [Ultra Light.NET]を参照してください。
GetSchemaTable メソッドは、拡張 Table メタデータを返すようになりました。完全なリストについては、ULDataReader.GetSchemaTable メソッド [Ultra Light.NET]を参照してください。
テーブルが UL_TABLE_ACCESS_MODE_NONE または UL_TABLE_ACCESS_MODE_FIND_AGAIN の状態である場合、UpdateBegin メソッドは ResultSet レベルのオプションになりました。Ultra Light.NET API が ADO.NET 2.0 結果セットとの互換性を持たせるために、この変更が必要でした。ULResultSet.UpdateBegin メソッド [Ultra Light.NET]を参照してください。
GetDatabaseProperty メソッドが認識するプロパティが増えました。ULDatabaseSchema.GetDatabaseProperty メソッド [Ultra Light.NET]を参照してください。
ULSyncProgressData クラスに Flags プロパティが含まるようになりました。ULSyncProgressData.Flags プロパティ [Ultra Light.NET]を参照してください。
Ultra Light for AppForge で Symbian OS プラットフォームがサポートされるようになりました。今回のリリースでは、Ultra Light エンジンのサポートが追加され、複数のアプリケーションが 1 つのデータベースに同時にアクセスできるようになりました。
新しいメソッド OnWaiting メソッドは、ユーザーアプリケーションが GUI イベントを処理し、必要に応じて現在の操作をキャンセルするためのメカニズムを提供します。
新しいメソッド 今回のリリースには、さまざまな新しいメソッドが追加されています。これらの関数は次のとおりです。
setMBAServerWithMoreParms メソッドは、ワンタッチ同期を使用するときにプロキシサーバー情報を設定します。この新しいメソッドは、新しい文字列引数 additional が追加されたことで、既存の setMBAServer メソッドを強化します。
getPublicationMask メソッドは、特定のパブリケーション名のパブリケーションマスクを取得します。
getPublicationPredicate メソッドは、指定されたパブリケーションのパブリケーション述部文字列を返します。パブリケーションが存在しない場合は、SQLE_PUBLICATION_NOT_FOUND が設定されます。
強化されたメソッド 既存のメソッドが次のように強化されました。
setStream メソッドで、TLS (トランスポートレイヤーセキュリティ) の ECC (楕円曲線暗号) がサポートされるようになりました。SyncParms クラス [Ultra Light for M-Business Anywhere]を参照してください。
ECC 暗号化は、すべてのプラットフォームで使用できるわけではありません。サポートされるプラットフォームのリストについては、サポートされるプラットフォームを参照してください。
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