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SQL Anywhere 12.0.1 » SQL Anywhere 12 変更点とアップグレード » バージョン 10.0.0 の新機能 » Ultra Light » 新機能

 

主な機能

Ultra Light は、管理のしやすさと SQL Anywhere の互換性を念頭に置いて設計された、完全な機能を備えた関係データベース管理システムになりました。新機能や便利な機能が追加されましたが、Ultra Light の占有容量は小さいままです。今回のリリースにおける Ultra Light の制限事項の詳細については、Ultra Light および Ultra Light Java Edition データベースの制限事項を参照してください。

今回のリリースに含まれる主な機能は次のとおりです。

  • データベースの上限の増加   Ultra Light データベースの上限が大幅に増加されました。特に、テーブルのローの最大数は 1600 万にまで増加されています。現在のデータベースのその他の制限の詳細については、Ultra Light および Ultra Light Java Edition データベースの制限事項を参照してください。

  • スキーマの統合   Ultra Light はスタンドアロンの RDBMS になり、データベースの論理構造を定義する個別のスキーマファイルは必要なくなりました。今回のリリースでは、Ultra Light スキーマはデータベースに完全に統合されました。内部データベーススキーマの詳細については、Ultra Light データベースのスキーマを参照してください。

  • 統合されたファイルフォーマット   バージョン 10 の Ultra Light では、ファイルフォーマットが統合されました。これにより、ほとんどのプラットフォームでデータベースファイルを共有できるようになりました。必要な照合が定義されていない文字が必要な場合は、データベースのエンコードに UTF-8 を選択しなければなりません。詳細については、Ultra Light での文字セットのエンコードに関するプラットフォーム要件Ultra Light utf8_encoding 作成パラメーターを参照してください。

  • データベースパフォーマンスとデータ整合性の向上   インデックス処理とデータベースページ管理が改善された結果、Ultra Light のデータベースパフォーマンスとデータ整合性が全体的に向上しました。

  • インデックスでハッシュ処理を利用可能   ハッシュ処理を利用するためにインデックスを指定できるようになりました。ハッシュサイズは、インデックス単位で指定できます。ハッシュサイズによって、インデックスルックアップのパフォーマンス改善につながったり、データベースファイルサイズに影響を及ぼしたりする可能性があります。Ultra Light のパフォーマンスに関するヒントを参照してください。

  • データベースの直接作成   Ultra Light データベースファイルを直接作成できるようになりました。Ultra Light データベースのソースとして、データベーススキーマファイルやリファレンスデータベースファイルは必要ありません。Sybase Central やコマンドラインユーティリティを使用したり、アプリケーションからプログラムで設定して、Ultra Light データベースを個別に作成できます。

    既存の Ultra Light ユーザーの場合は、以前のバージョンと同じ方法でデータベースを作成できなくなりました。Ultra Light のアップグレードを参照してください。

  • Windows CE の直接サポート   このリリースでは、Ultra Light アプリケーションはデスクトップから Windows CE デバイスに展開されたデータベースに直接接続できます。プレフィクス WCE:\ を付けてパスと名前を指定することにより、Ultra Light データベースを指定できます。これらの直接アクセスは、Sybase Central と Interactive SQL を含むすべてのクライアントアプリケーションと管理ツールでサポートされています。Windows Mobileを参照してください。

  • 動的 SQL プログラミングインターフェイスとしての Embedded SQL   以前のバージョンでは、Embedded SQL は静的なインターフェイスでした。今回のバージョンでは、Ultra Light 動的 SQL のインターフェイスとなり、SQL Anywhere データベースは不要になりました。Embedded SQL では、動的 ESQL 文や、ホスト変数のプレースホルダーの使用もサポートしています。また、ESQL アプリケーションでは uleng10 を使用して実行できるようになりました。これを行うには、ulrt.lib ではなく ulrtc.lib に対してリンクします。

    この変更の結果、簡単な Embedded SQL アプリケーションでもサイズが大きくなったり、複雑なアプリケーションでもサイズが小さくなったりする場合があります。Ultra Light のアップグレードEmbedded SQL アプリケーションの開発を参照してください。