同期システムの課題の 1 つは、それぞれのデータベースで常にトランザクション単位の整合性が保たれることを保証することです。

SQL Remote では、トランザクションログの各単位をレプリケートするときに、同期中のトランザクションを維持するような方法が使用されます。つまり、トランザクション全体をレプリケートするか、トランザクションをまったくレプリケートしないかのどちらかの方法が使われます。これにより、システムの各データベースでトランザクションの整合性が保証されます。

Mobile Link でも、各トランザクションをレプリケートするかどうか選択できますが、デフォルトで Mobile Link では、リモートデータベースの複数のトランザクションが結合され、単一のトランザクションに適用されます。通常はこの仕組みによって、アップロードがより効率的になります。どちらの場合でも、Mobile Link ではトランザクションの整合性が維持されます。

同期システムのもう 1 つの課題は、システム全体のデータの一貫性を維持することです。同期システムは、システム全体として「緩やかな一貫性」を維持しています。つまり、変更はすべて一貫性が保たれるように各サイトにレプリケートされますが、時間的にはわずかなズレがあるため、ある瞬間だけを見ると、各サイトに存在するデータのコピーが異なる場合もあります。

• 同期の方法