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SQL Anywhere 12.0.1 » SQL Remote » SQL Remote システムの管理 » SQL Remote メッセージシステム » FTP メッセージシステム

 

FTP 問題のトラブルシューティング

FTP メッセージリンクにおける問題のほとんどは、ネットワークシステムの問題によって発生します。この項では、問題に対処するためのテストについて説明します。

  • DEBUG メッセージ制御パラメーターの設定   デバッグ出力を確認して、FTP サーバーに接続しているかどうかを判断します。接続している場合は、どの FTP コマンドに問題があるかがデバッグ出力に示されます。

  • FTP サーバーの ping   FTP リンクが FTP サーバーに接続できない場合は、システムネットワーク設定をテストします。たとえば、次のコマンドを実行します。
    ping FTP-server-name

    FTP サーバーの IP アドレスと、FTP サーバーへの ping (往復) 時間が返されます。FTP サーバーの ping が実行できない場合は、ネットワーク設定に問題があります。ネットワーク管理者に問い合わせてください。

  • 受動モードの動作確認   FTP リンクが FTP サーバーに接続しているのに、データ接続を開けない場合は、FTP クライアントが受動モードを使用してサーバーからデータを転送できることを確認します。

    受動モードは推奨の転送モードで、FTP メッセージリンクにデフォルトとして設定されています。受動モードでは、すべてのデータ転送接続はクライアント (この場合はメッセージリンク) から開始されます。アクティブモードでは、FTP サーバーがすべてのデータ接続を開始します。FTP サーバーが正しく設定されていないファイアウォールの保護を受けていると、ファイアウォールが FTP 制御ポート以外のポート上の FTP サーバーへのソケット接続をブロックするため、デフォルトの受動転送モードを使用できない場合があります。

    転送モードを 「active」「passive」 に設定できる FTP ユーザープログラムを使用する場合は、転送モードを受動に設定して、ファイルのアップロードやダウンロードを行ってください。使用しているクライアントが、アクティブモードを使用しないとファイルを転送できない場合は、受動モードでの転送ができるようにファイアウォールと FTP サーバーを設定し直すか、active_mode メッセージ制御パラメーターに YES を設定してください。すべてのネットワーク設定でアクティブモード転送が動作するとはかぎりません。次に例を示します。クライアントが IP マスカレードが機能しているゲートウェイの後方にある場合、ゲートウェイソフトウェアによっては受信接続で障害が発生する可能性があります。

  • パーミッションとディレクトリ構造の確認   FTP サーバーが接続中で、ディレクトリのリストの取得やファイルの操作に問題がある場合は、パーミッションが正しく設定されていることと、必要なディレクトリが存在していることを確認します。

    FTP プログラムを使用して FTP サーバーにログインします。ディレクトリを、root_directory パラメーターに保存されている場所に変更します。必要なディレクトリが表示されない場合は、root_directory 制御パラメーターが間違って設定されているか、ディレクトリが存在しない可能性があります。

    メッセージディレクトリのファイルを取り出してパーミッションをテストし、統合データベースディレクトリにファイルをアップロードします。エラーが返される場合は、FTP サーバーのパーミッションが正しく設定されていません。