リファレンスデータベースは、作成している Ultra Light データベースのテンプレートとして機能する SQL Anywhere データベースです。Ultra Light データベースは、リファレンスデータベース内のカラム、テーブル、インデックスのサブセットです。これらのオブジェクトは、リファレンスデータベース内のパブリケーションの一部として選択します。SQL Anywhere データベースからのデータを新しい Ultra Light データベースに含めるように選択することもできます。
Sybase PowerDesigner などのアーキテクチャーツールを使用して最初にデータをモデリングする場合は、リファレンスデータベースからデータベースを作成すると役立ちます。
リファレンスデータベースからデータベースを作成するには、ulinit ユーティリティを使用します。SQL Anywhere リファレンスデータベースからの Ultra Light データベースの作成とUltra Light データベース初期化ユーティリティ (ulinit)を参照してください。
リファレンスデータベースとして、新しい SQL Anywhere データベースを作成します。
dbinit ユーティリティか Sybase Central を使用して、新しい SQL Anywhere データベースを作成できます。また、サードパーティのファイルからデータを移行することで、SQL Anywhere 以外のデータベースから SQL Anywhere データベースを作成することもできます。
SQL Anywhere データベースの作成を参照してください。
Ultra Light での使用を考慮したデータベースの設定 Ultra Light データベースは、リファレンスデータベースと同じ設定で生成されます。次のオプションをリファレンスデータベースで設定することによって、Ultra Light データベースの動作も制御することになります。
Ultra Light データベースに必要なオブジェクトを追加してリファレンスデータベースを準備します。
テーブルとキー テーブルを追加し、Ultra Light に必要なプライマリキーを設定します。必要な場合は、Ultra Light アプリケーション内で必要な外部キーの関係を割り当てることもできます。Sybase Central、Sybase PowerDesigner Physical Data Model、または別のデータベース設計ツールを使用できます。Ultra Light のテーブルとカラムを参照してください。
インデックス 特に低速のデバイスでは、インデックスによってパフォーマンスが大きく向上します。プライマリキーは自動的にインデックス付きになりますが、他のカラムは自動的にはインデックス付きになりません。インデックスを使用する場合を参照してください。
パブリケーション テーブルによって同期のタイミングを変えるには、パブリケーションを使用します。複数の Ultra Light パブリケーションを使用してテーブルのサブセットを定義して、サブセットごとに同期の優先度を設定できます。Ultra Light でのデータのパブリッシュを参照してください。
Ultra Light アプリケーションで情報を特定の順序で取り出すことが頻繁にある場合は、リファレンスデータベースにインデックスを追加できます。インデックススキャンの使用を参照してください。
必要なオプションを指定して ulinit ユーティリティを実行します :
ulinit -a DBF=MySource.db customer.udb -n Pub1 -s Pub2 |
この例では、MySource.db は SQL Anywhere 参照データベースで customer.udb は作成された Ultra Light データベースです。テーブルとインデックスは、Pub1 と Pub2 パブリケーションに含まれるものと一致します。Ultra Light データベースのパブリケーションは、Pub2 に作成されます。
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