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SQL Anywhere 12.0.1 » Ultra Light データベース管理とリファレンス » Mobile Link クライアントとしての Ultra Light » Ultra Light クライアント

 

Ultra Light クライアントの同期の動作のカスタマイズ

Ultra Light にカスタムの同期のサポートを追加するには、次の 3 つの作業を行います。

  • 複数のリモートクライアントを含む同期モデル内でプライマリキーの一意性を維持する。   必須。同期システムでは、プライマリキーは、異なるデータベース (リモートと統合) 内の同じローを識別する唯一の方法であり、競合を検出する唯一の方法です。したがって、複数のクライアントがある場合は、以下の規則に従う必要があります。

    • 同期される各テーブルには、プライマリキーが存在する必要がある。
    • プライマリキーの値は更新しない。
    • プライマリキーは、同期されるすべてのデータベース間でユニークでなければならない。

  • 小数データが失われないようにデータカラムを設定する。   SQL Anywhere 統合データベースの場合は、これは問題ではありません。ただし、Oracle などのデータベースでは、互換性の問題を考慮する必要がある場合があります。たとえば、Ultra Light と Oracle のデータベースでは、タイムスタンプ精度が同じである必要があります。また、Oracle データベースに TIMESTAMP を追加して、Ultra Light リモートデータベースから統合データベースにデータをアップロードするときに秒の小数点以下のデータが失われないようにする必要があります。

  • 統合データベースにアップロードするデータサブセットを指定する。   オプション。デフォルトですべてのデータを同期しない場合にのみ行います。同期するデータを指定するには、1 つまたは複数のサブセット方法を使用します。

    たとえば、優先度の高いデータのパブリケーションを作成することができます。その後、アプリケーションで無線ネットワークを介してこのデータを同期できます。無線ネットワークには使用コストがかかるので、このコストは、業務に必要なものに制限する必要があります。緊急でないデータは後でクレードルから同期できます。

  • Ultra Light アプリケーションから同期を初期化し、セッションに関するパラメーターを指定する。   必須。同期のプログラミング時には、セッションの設定を行ってから、同期操作を開始します。

    セッションの設定を行うには、同期の通信ストリーム (ネットワークプロトコル) とそのストリームのパラメーターを選択し、同期スクリプトのバージョンを設定し、Mobile Link ユーザーを識別します。ただし、他にも設定できるパラメーターがあります。たとえば、upload_only パラメーターと download_only パラメーターを使用して同期の方向をデフォルトの双方向から一方向に変更できます。

その他の重要な同期の動作は、Mobile Link サーバーで Mobile Link 同期スクリプトを使用して制御します。これらのコードを以下に示します。

  • Ultra Light リモートデータベース内のテーブルに更新または挿入としてダウンロードするデータ

  • リモートデータベースからアップロードされた変更内容に必要な処理

つまり、自分専用の同期スクリプトを作成して、適切な方法でリモートデータベース間でデータを「分割」できます。

 参照