ベンチマークの実行は、データベースをチューニングするフェーズです。このフェーズでは、データベースに何らかの変更 (たとえば、1 つ以上のデータベースプロパティまたは接続パラメーターの値) を加えた後、テストを再実行して変更の結果を確認することで、テストを反復的に実行します。
次の手順は、効果を最大化するために、さまざまなデータベースプロパティや接続パラメーターをテストすることを想定しています。テストが必要なすべてのパラメーターのテストが完了するまで、この手順を繰り返してください。
Ultra Light の配備の負荷および目的に対して重要な意味を持つプロパティまたはパラメーターのみを選択してください。
テストの最初の反復を実行することによって、基準を作成します。この場合、さまざまなデータベースプロパティや接続パラメーターをテストするため、可能な範囲で Ultra Light のデフォルト値を使用します。
標準的なテストの実行を開始します。1 回のテストでチューニングするデータベースプロパティまたは接続パラメーターは 1 つのみとします。このように制限することによって、収集する結果がそのアプローチの中で体系化され、チューニング作業において効果が最大化されたタイミングを判断しやすくなります。
ベンチマークプログラムからの出力には、次の内容が含まれます。
各テストの識別子またはラベル
プログラムの実行の反復
チェック対象の要素の名前とその要素をどのように変更したか
記録された経過時間
たとえば、他のデータベースパラメーターをテストできたとしても、ページサイズ、キャッシュサイズ、予約サイズのみを変更するようにテストを制限した場合、次の例に示すようなテーブルに出力が保存されます。
PROP/PARM VALUES TEST NUMBER 001 002 003 page_size 1 2 8 CACHE_SIZE 128 256 512 RESERVE_SIZE 128 256 512 STMT ID EXECUTION (seconds) 01 01.55 01.50 01.49 02 02.01 02.20 01.59 03 00.33 00.55 00.44 |
反復が完了したら、それ以降の実行結果に意図しない影響を及ぼさないよう、データベースを基準のステータスに戻します。
ベンチマークテストの結果に応じて、次のいずれかを実行します。
パフォーマンスが向上した場合は、同じプロパティまたはパラメーターの値を変更して、テストを再実行します。パフォーマンスがそれ以上向上しなくなるまで、この値のチューニングを続けてください。
パフォーマンスが低下した場合は、プロパティまたはパラメーターの値を前の値に戻します。
新しいプロパティまたはパラメーターをテストします。
![]() |
DocCommentXchange で意見交換できます
|
Copyright © 2012, iAnywhere Solutions, Inc. - SQL Anywhere 12.0.1 |