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SQL Anywhere 12.0.1 » Ultra Light - Java プログラミング » Ultra Light J アプリケーションの開発

 

Ultra Light または Ultra Light Java Edition データベースの作成または接続

Java アプリケーションでデータを操作するには、先にデータベースに接続する必要があります。この項では、Ultra Light J API を使用し、指定のパスワードで Ultra Light データベースまたは Ultra Light Java Edition データベースを作成するか、またはこれらのデータベースに接続する方法について説明します。

注意

Ultra Light J API を使用しないで Ultra Light データベースを作成する場合は、Sybase Central または Ultra Light のコマンドラインユーティリティを使用できます。 詳細については、Ultra Light データベースの作成 を参照してください。

Ultra Light J API を使用しないで Ultra Light Java Edition データベースを作成するには、次のいずれかのタスクを実行します。

Ultra Light データベースと Ultra Light Java Edition データベースの相違の詳細については、Ultra Light データベースと Ultra Light Java Edition データベース を参照してください。

データベースストアを設定するには、Configuration オブジェクトを使用します。Configuration オブジェクトは、いくつかの方法で実装できます。Ultra Light J API でサポートされているデータベースストアのタイプごとに固有の実装があります。各実装には、データベースストアの設定に使用するメソッドのセットがあります。

次の表に、サポート対象データベースストアで利用できる Configuration オブジェクトの実装を示します。

ストアの型 Ultra Light J API のサポート
Android ファイルシステム ConfigFileAndroid インターフェイス [Android] [Ultra Light J] を参照してください。
RIM オブジェクト (BlackBerry) ConfigObjectStore インターフェイス [BlackBerry] [Ultra Light J] を参照してください。
レコード ConfigRecordStore インターフェイス (J2ME のみ) [UltraLiteJ] を参照してください。
Java SEファイルシステム ConfigFile インターフェイス [Ultra Light J] を参照してください。
非永続型 (メモリ内) ConfigNonPersistent インターフェイス [BlackBerry] [Ultra Light J] を参照してください。
内部フラッシュと SD カード ConfigFileME インターフェイス [BlackBerry] [Ultra Light J] を参照してください。

永続的なデータベースストアを作成する場合、Configuration オブジェクトを使用して、Java アプリケーション用の永続性の型を設定できます。デフォルトでは、シャドウページング型の永続性が有効です。永続的な Configuration オブジェクトの setShadowPaging メソッドを false に設定することによって、代替としてシンプルページング型の永続性を使用できます。シンプルページング型の永続性を有効にした場合は、永続的な Configuration オブジェクトの setWriteAtEnd メソッドを true に設定して、終了時書き込み型の永続性を設定できます。

注意

終了時書き込み型とシンプルページング型の永続性は、データ損失が許容される場合、データベースを簡単に再作成できる場合、またはデータベースが更新されない場合にのみアプリケーションで使用してください。

Configuration オブジェクトを使用した永続ストアと非永続ストアの設定の詳細については、以下を参照してください。

Configuration オブジェクトを作成して設定した後、Connection オブジェクトを使用してデータベースを作成するか、データベースに接続します。また、Connection オブジェクトを使用して、次の操作を実行できます。

  • トランザクション   トランザクションは、コミットまたはロールバックの間の一連のオペレーションです。永続的なデータベースストアの場合、コミット操作は、最後のコミットまたはロールバックの実行後に行われたすべての変更を永続的にします。ロールバック操作は、最後にコミットが呼び出されたときの状態にデータベースを戻します。

    Ultra Light のトランザクションとローレベルの操作は、それぞれアトミックです。複数のカラムを対象とした挿入操作では、すべてのカラムにデータが挿入されるか、どのカラムにもデータが挿入されないかのいずれかです。

    トランザクションは、Connection オブジェクトの commit メソッドを使用してデータベースにコミットする必要があります。

  • SQL 準備文   SQL 文を処理するメソッドが PreparedStatement インターフェイスに用意されています。PreparedStatement は、Connection オブジェクトの prepareStatement メソッドを使用して作成できます。

  • 同期   Connection オブジェクトから、Mobile Link の同期を管理するオブジェクトのセットにアクセスできます。

Java アプリケーションからのデータベースの作成または接続

前提条件

Ultra Light J API を実装する Android デバイスまたは BlackBerry スマートフォン用の既存の Java アプリケーション

内容と備考

次のとおりです。

 ♦ Java アプリケーションからのデータベースの作成または接続
  1. データベース名を参照し、プラットフォームに適した新しい Configuration を作成します。

    次の例では、config が Configuration オブジェクトの名前で、DBname がデータベースの名前です。

    Android スマートフォンの場合:

    ConfigFileAndroid config = 
        DatabaseManager.createConfigurationFileAndroid("DBname.udb");

    BlackBerry スマートフォンの場合:

    ConfigObjectStore config = 
        DatabaseManager.createConfigurationObjectStore("DBname.ulj");
    ConfigFileME config =
    DatabaseManager.createConfigFileME( "file:///store/home/user/DBname.ulj" );
    ConfigFileME config =
    DatabaseManager.createConfigFileME( "file:///SDCard/DBname.ulj" ); 

    その他の Java ME デバイスの場合:

    ConfigRecordStore config = 
        DatabaseManager.createConfigurationRecordStore("DBname.ulj");

    Java SE プラットフォームの場合:

    ConfigFile config = 
        DatabaseManager.createConfigurationFile("DBname.ulj");

    任意のプラットフォームの場合、非永続的なデータベースの Configuration オブジェクトを作成できます。

    ConfigNonPersistent config = 
        DatabaseManager.createConfigurationNonPersistent("DBname.ulj");
  2. Configuration オブジェクトのメソッドを使用して、データベースプロパティを設定します。

    たとえば、setPassword メソッドを使用して新しいデータベースパスワードを設定できます。

    config.setPassword("my_password");

    BlackBerry スマートフォンの場合は、Configuration オブジェクトを使用してデータベースの永続性を設定することもできます。次の例は、データベースを作成する前に終了時書き込み型の永続性を設定する方法を示しています。

    config.setShadowPaging(false);
    config.setWriteAtEnd(true);

    Android スマートフォンの場合は、setCreationString メソッドと setConnectionString メソッドを使用して、それぞれ追加の作成パラメーターと接続パラメーターを設定できます。

    作成パラメーターと接続パラメーターの詳細については、以下を参照してください。

  3. データベースを作成する、またはデータベースに接続するために、Connection オブジェクトを作成します。

    新しいデータベースを作成するには、次のコードを使用して、Connection オブジェクトを作成します。

    Connection conn = DatabaseManager.createDatabase(config);

    DatabaseManager.createDatabase メソッドによりデータベースが作成され、そのデータベースへの接続が返されます。

    既存のデータベースに接続するには、次のコードを使用して、Connection オブジェクトを作成します。

    Connection conn = DatabaseManager.connect(config);

    connect メソッドはデータベース接続処理を完了します。データベースが存在しない場合は、エラーがスローされます。

結果

Java アプリケーションから SQL 文を実行すると、データベースにテーブルとインデックスを作成できますが、データベース名、パスワード、ページサイズなどの特定のデータベース作成パラメーターを変更することはできません。

次の手順

なし。

 参照