次の手順は、付属するサンプルアプリケーション CustDB と Simple を実行する方法を示します。
始める前に、M-Business Anywhere 6.0 以降がインストールされて実行されていることと、サーバーで管理者の権限を持っていることを確認してください。また、サポートされているハンドヘルドデバイスが必要です。
Ultra Light for M-Business Anywhere サンプルファイルを配備するためにインストールディレクトリにコピーします。
コマンドプロンプトを開き、SQL Anywhere インストール環境の C:\Documents and Settings\All Users\Documents\SQL Anywhere 12\Samples\UltraLiteForMBusinessAnywhere\CustDB サブディレクトリに移動します。
次のコマンドを実行します。
build.bat deploy-dir |
ここで deploy-dir は、CustDB ファイルと Ultra Light ファイルを配備するディレクトリです。たとえば、C:\tutorial\mba を選択します。
このバッチファイルは、必要なファイルを指定したロケーションにコピーします。コピーされるファイルを確認するには、テキストエディターで C:\Documents and Settings\All Users\Documents\SQL Anywhere 12\Samples\UltraLiteForMBusinessAnywhere\CustDB\build.bat ファイルを開きます。
Web サーバーで仮想ディレクトリを作成します。この仮想ディレクトリは、手順 1 で指定したディレクトリ deploy-dir を指すようにします。次に示すのは、Microsoft IIS の場合の手順です。
IIS の管理ツールを開きます。
Web サイトを右クリックし、[新規作成] » [仮想ディレクトリ] をクリックします。この仮想ディレクトリに CustDB という名前を付け、コンテンツディレクトリとして配備ディレクトリ deploy-dir を指定します。他の設定は、デフォルト値のままにします。
作成した仮想ディレクトリを右クリックして、[プロパティ] をクリックします。[HTTP ヘッダー] タブで [ファイルの種類] をクリックし、次のファイル拡張子をタイプ application/octet-stream として登録します。
この仮想ディレクトリにあるファイル main.htm にアクセスするための URL をメモしておきます。デフォルトのインストール環境では、http://localhost/CustDB/main.htm です。
M-Business Anywhere にユーザーを追加します。
新しいユーザーを M-Business Anywhere に追加するには、新しいユーザープロファイルの作成、ユーザーによる自己登録の許可、CSV ファイルのインポート、という 3 つの方法があります。ここでは、新しいユーザープロファイルを作成する方法について説明します。詳細については、M-Business Anywhere のマニュアルを参照してください。
管理者として M-Business Anywhere にログインします。
デフォルトの管理者アカウントの設定は、ユーザー ID が Admin で、パスワードは空です。
左ウィンドウ枠で [Users] をクリックします。
[Create User] をクリックします。
[User Name] フィールドにユニークなユーザー名を入力します。
[Password] フィールドと [Confirm Password] フィールドに、パスワードを入力します。
[保存] をクリックします。
M-Business Anywhere クライアントをハンドヘルドデバイスまたは PC に配備します。
M-Business Anywhere ログインページの [Download Client Software Only] リンクをクリックします。インストールプログラムを実行して、クライアントをインストールします。
ハンドヘルドデバイスまたは PC で、M-Business Anywhere Server と同期するように M-Business Connect を設定します。
作成した新しい M-Business ユーザーアカウントのユーザー ID とパスワードを入力します。
M-Business Anywhere Server と同期させます。
このときに接続の問題が発生した場合は、ホスト名ではなく IP アドレスを使用してホストを指定します (ActiveSync の一部バージョンで発生する名前解決の問題を回避するため)。
詳細については、M-Business Anywhere のマニュアルを参照してください。
M-Business Anywhere にグループを追加します。
このグループは、Ultra Light for M-Business Anywhere をテストするために使用します。
Web ブラウザから M-Business Anywhere に接続します。
デフォルト URL は、http://localhost または http://localhost:8091 です。
管理者アカウントを使用してログインします。
左のナビゲーションウィンドウ枠で、[Groups] » [Create Group] をクリックします。
グループに UltraLite Samples という名前を付けます。
M-Business Anywhere チャネルを設定します。
左ウィンドウ枠の [Edit Group] で [Users] オプションを使用して、手順 3 で作成したユーザーをグループ UltraLite Samples に追加します。
左のナビゲーションウィンドウ枠でグループの [Channels] オプションを使用し、次のチャネルを作成します。
設定 | 値 |
---|---|
[Title] | CustDB |
[Location] | http://localhost/CustDB/main.htm または手順 2 でメモした URL |
[Size] | 1000 |
[Link depth] | 3 |
[Allow binary distribution] | チェックする |
[Hide From Users] | チェックしない |
[Location] の値を設定したら、[View] をクリックして、入力した値が正しいことを確認してください。
クライアントを同期します。
最初の同期では、Ultra Light for M-Business Anywhere ファイルがハンドヘルドデバイスにダウンロードされます。
必要なファイルが存在することをチェックします。
Windows Mobile の場合は、デバイスを同期したら、次のファイルが \Program Files\AvantGo\Pods フォルダーに存在することをチェックします。
いずれかのファイルが存在しない場合は、そのファイルを手動でデバイスにコピーする必要がある場合があります。
Windows デスクトップの場合は、デバイスを同期したら、次のファイルが AvantGo Connect フォルダーの AvantGo\Pods サブフォルダーに存在することをチェックします。
いずれかのファイルが存在しない場合は、そのファイルを手動でデバイスにコピーする必要がある場合があります。
M-Business Client を起動します。
ハンドヘルドデバイスまたは PC で、[About] 画面に Ultra Light for M-Business Anywhere のバージョン番号が表示されることをチェックします。これにより、Ultra Light for M-Business Anywhere が正常にインストールされたことが確認できます。
CustDB サンプルアプリケーションを実行します。
デスクトップコンピューターで、Mobile Link サーバーを起動します。
[スタート] » [プログラム] » [SQL Anywhere 12] » [Mobile Link] » [同期サーバーのサンプル] をクリックします。
M-Business Client で CustDB アプリケーションを起動します。
CustDB アプリケーションは、M-Business ホームページ上のリンクです。
ユーザー ID を入力します。
デフォルト値は 50 です。
同期を実行します。
[Do you have a network connection now?] というプロンプトに対して [はい] と応答するか、CustDB アプリケーションで [同期] をクリックします。これにより Mobile Link とデータが同期されますが、この操作は M-Business Anywhere との同期とは独立しています。
[CustDB] のフィールドにデータが表示されます。これで、CustDB アプリケーションを利用できるようになりました。
Mobile Link の CustDB サンプルを参照してください。
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