パートナサーバは、起動されると、現在のトランザクションログファイルが存在するディレクトリ内のすべてのトランザクションログファイルを調べて、適用する必要があるファイルを特定します。データベースサーバは、トランザクションログに記録された操作をデータベースに適用してから、プライマリサーバとミラーサーバのどちらとして動作するかを判断します。トランザクションログファイルとデータベースファイルは同一のディレクトリに格納できます。ただし、このディレクトリは、データベースの起動を遅延させる可能性があるので、他のファイルは入れるべきではありません。
プライマリサーバロールを引き受けたサーバは、ミラーサーバ上の現在のトランザクションログと同一の開始オフセットのトランザクションログを持ち、同様に、その後のトランザクションログファイルがあればプライマリサーバの現在のトランザクションログファイルまでのものを持つ必要があります。
ミラーサーバロールを引き受けたサーバは、プライマリサーバからトランザクションログページの受信を開始します。プライマリでトランザクションログの名前が変更された場合は、ミラーでも名前が変更されます。ミラーは、新しいトランザクションログページを、トランザクションログ用に指定された名前の新しいファイルに書き出します。
プライマリでは、トランザクションログファイルを定期的に削除できます。トランザクションログファイルの名前が変更されるたび、ミラーには、プライマリで削除されずに残っている最も古いトランザクションログファイルがどれであるかが通知されます。ミラーでも、通知されたものより古いトランザクションログファイルはすべて削除されます。
トランケーションがトランザクションの損失につながることがあるため、データベースミラーリングを使用しているときは、プライマリで現在のトランザクションログをトランケートできません。トランザクションログの名前は、必要に応じて何度でも変更できます。古いトランザクションログをプライマリから削除するには、スケジュールされたイベントを使用し、ログが必要なくなったことが確認されたら削除します。たとえば、毎日実行するイベントを作成し、トランザクションログの名前を変更できます。このイベントは、1 週間以上前のトランザクションログのコピーを削除することもできます。
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