ライブバックアップの作成

dbbackup ユーティリティに -l オプションを指定して、トランザクションログのライブバックアップを作成します。ライブバックアップではトランザクションログの重複コピーが作成されます。このコピーは、データベースサーバを実行しているプライマリシステムが使用できなくなった場合に、セカンダリシステムの再起動に使用されます。

前提条件

BACKUP DATABASE システム権限と VALIDATE ANY OBJECT システム権限が必要です。

内容と備考

ライブバックアップは継続的に実行され、サーバが停止した場合にのみ中止されます。システム障害が発生した場合は、バックアップされたトランザクションログを使って、システムをすばやく再起動できます。しかし、サーバが処理するロード量によってライブバックアップが遅れ、コミットされたすべてのトランザクションがバックアップされないことがあります。

♦ タスク

オンラインコンピュータで障害が発生したときにデータベースを実行できるセカンダリコンピュータを設定します。SQL Anywhere がセカンダリコンピュータ上にインストールされていることを確認します。
セカンダリコンピュータからデータベースに接続します。
データベースを検証します。

セカンダリコンピュータから、セカンダリコンピュータへのフルバックアップを実行します。

dbbackup -c "connection-string" path-on-secondary-computer\filename

セカンダリコンピュータから、セカンダリコンピュータにトランザクションログのライブバックアップを実行します。

dbbackup -l path-on-secondary-computer\filename.log -c "connection-string"

セカンダリコンピュータから、定期的にオンラインデータベースのフルバックアップを実行します。

結果

プライマリコンピュータが使用できなくなった場合、セカンダリコンピュータ上のライブバックアップを使用してデータベースを再起動できます。再起動に必要な情報はデータベースファイルとトランザクションログに保持されています。

参照

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