GRANT 文 (権限とグループ) (廃止予定)

GRANT authority, ... 
 TO userid, ...

authority :  
BACKUP
| DBA
| PROFILE 
| READCLIENTFILE 
| READFILE
| [ RESOURCE | ALL ]
| VALIDATE
| WRITECLIENTFILE

GRANT { GROUP | MEMBERSHIP IN GROUP userid, ... }
 TO userid, ...

権限

注意

廃止予定の古い GRANT 構文を使用して権限 (authority) を付与すると、権限が、データベースサーバによって同等の互換ロールに変換されます。同等の互換ロールを付与されたユーザにとって、機能が失われることはありません。
- BACKUP 権限 SYS_AUTH_BACKUP_ROLE 互換ロールが付与されるように変換されます。
- DBA 権限 SYS_AUTH_DBA_ROLE、SYS_AUTH_SA_ROLE、および SYS_AUTH_SSO_ROLE 互換ロールが付与されるように変換されます。
- PROFILE 権限 SYS_AUTH_PROFILE_ROLE 互換ロールが付与されるように変換されます。
- READ CLIENT FILE 権限 SYS_AUTH_READCLIENTFILE_ROLE 互換ロールが付与されるように変換されます。
- READ FILE 権限 SYS_AUTH_READFILE_ROLE 互換ロールが付与されるように変換されます。
- RESOURCE 権限または ALL 権限 SYS_AUTH_RESOURCE_ROLE 互換ロールが付与されるように変換されます。
- VALIDATE 権限 SYS_AUTH_VALIDATE 互換ロールが付与されるように変換されます。
- WRITECLIENTFILE 権限 SYS_AUTH_WRITECLIENTFILE_ROLE 互換ロールが付与されるように変換されます。
GROUP 句 これを付与すると、ユーザが、他のユーザに付与可能なユーザ拡張ロールに変換されます。
MEMBERSHIP IN GROUP 句 これを付与すると、被付与者に、付与されているユーザ拡張ロール (グループ) のすべてのロールと権限が与えられます。

権限 (authority) を付与するための構文は廃止される予定ですが、下位互換性を確保するためにサポートされます。権限 (authority) を付与すると、バージョン 16.0 以降で提供されている同等の互換ロールが付与されます。ただし、互換ロールを移行している場合は、廃止予定の構文を使用して権限 (authority) を付与すると、処理に失敗します。たとえば、SYS_AUTH_BACKUP_ROLE 互換ロールをユーザ定義ロールに移行 (移行が完了すると、互換ロールが削除される) してから GRANT BACKUP TO UserA を実行した場合は、SYS_AUTH_BACKUP_ROLE 互換ロールがデータベースに存在していないため、この文は失敗します。この問題は、互換ロールをリストアする (CREATE ROLE SYS_AUTH_BACKUP_ROLE) と解決できます。または、新しい構文を使用し、移行して作成した新しいユーザ定義ロールを参照するようにアプリケーションを変更します。

以前の権限の継承動作

16.0 以前のデータベースでは、DBA、REMOTE DBA、BACKUP、RESOURCE、VALIDATE 権限は、グループとして活動するユーザに割り当てられている場合、非継承でした。そのグループのメンバーは、権限の機能を継承しませんでした。

16.0 以前のデータベースをアップグレードするとき、同等のロールが自動的に付与され (たとえば、BACKUP 権限の代わりに SYS_AUTH_BACKUP_ROLE が付与されます)、継承動作が以前のリリースと整合性を持つように WITH NO SYSTEM PRIVILEGE INHERITANCE 句が指定されます。グループのメンバーは、そのロールが提供する権限を継承しません。

同様に、廃止予定の付与構文を使用して DBA、REMOTE DBA、BACKUP、RESOURCE、VALIDATE を付与し続けると、非継承の古い動作が維持されます。つまり、同等のロールが付与され、WITH NO SYSTEM PRIVILEGE INHERITANCE 句が指定されます。これは、自動的に行われます。

付与している同等のロールに対する管理権限が必要です。たとえば、データベースをバックアップする機能を付与するために GRANT BACKUP 構文を使用している場合は、SYS_AUTH_BACKUP_ROLE 互換ロールに対する管理権限が必要です。

GRANT 文の構文の変更
新しい GRANT 文の構文を表示するには、GRANT 文を参照してください。
権限の互換ロールへのマッピングを表示するには、互換ロールを参照してください。
管理権限としてどのロールを持っているのかを判断するには、ユーザまたはロールのロールと権限を表示する (Sybase Central の場合)またはユーザまたはロールのロールと権限を表示する (SQL の場合)を参照してください。
SQL Anywhere 12.0.1 GRANT 文の構文を確認するには、 http://dcx.sybase.com/index.html#1201/en/dbreference/grant-statement.htmlを参照してください。

GRANT 文 (権限とグループ) (廃止予定)

構文 1 - 権限の付与

構文 2 - ユーザへの、グループステータスまたはグループのメンバーシップの付与

パラメータ

注意

備考

以前の権限の継承動作

権限

参照