システム権限の付与 (SQL の場合)

システム権限を付与して、ユーザまたはロールに、データベースでの操作の実行を許可します。

前提条件

付与するシステム権限に対して管理権限を持っている必要があります。

次のような文を実行します。

オプション

文

管理権限を持たない権限を付与します。

GRANT privilege-name 
TO userid;

管理権限を持つ権限を付与します。

GRANT privilege-name 
TO userid WITH ADMIN OPTION;

管理権限のみの権限を付与します。

GRANT privilege-name 
TO userid WITH ADMIN ONLY OPTION;

結果

ユーザまたはロールにシステム権限が付与されます。ロールにシステム権限を付与した場合、そのロールを付与されたユーザまたはロールはいずれも、新しいシステム権限を継承します。

例

RoleA に管理権限を与えずに、CREATE ANY OBJECT システム権限をロール RoleA に付与するには、次の文を実行します。

GRANT CREATE ANY OBJECT TO RoleA

他のユーザやロールに対してシステム権限の付与や取り消しを実行する機能とともに、CREATE ANY OBJECT システム権限を RoleA に付与するには、次の文を実行します。

GRANT CREATE ANY OBJECT TO RoleA WITH ADMIN OPTION

RoleA 管理権限を BACKUP DATABASE システム権限に与えるが、BACKUP DATABASE 権限を使えないようにするには、次の分を実行します。

GRANT BACKUP DATABASE TO RoleA WITH ADMIN ONLY OPTION

RoleA 管理権限 (のみ) を BACKUP DATABASE および CHECKPOINT システム権限に付与するには、次の文を実行します。

GRANT BACKUP DATABASE, CHECKPOINT TO RoleA WITH ADMIN ONLY OPTION;