グループはロールを使用して実現される

16.0 データベースのアップグレード中に、各グループは、同じ名前のロール (ユーザ拡張ロールまたはスタンドアロンロール) に変換されます。元のグループのメンバーには自動的に、新しいロールとその基本となる権限 (privilege) が付与されます。元のグループに付与されていた権限 (authority) とオブジェクトレベルのパーミッションは、その同等のロールおよびシステム権限に変換され、ユーザ拡張ロールに付与されます。

権限 (authority) が継承可能であった場合は、互換ロールが、新しいユーザ拡張ロールの被付与者に継承されます。権限 (authority) が継承不可であった場合、ユーザ拡張ロールの被付与者は互換ロールを継承しません。

グループを作成して管理するための SQL 構文は変更されましたが、以前の GRANT 構文と REVOKE 構文は引き続きサポートされています。廃止され、新しい構文にマッピングされた構文については、REVOKE 文の構文の変更およびGRANT 文の構文の変更を参照してください。

次の表は、システムユーザおよびグループと、それらの変換後のロールを示しています。

16.0 より前のバージョンのグループ	ロール	説明
dbo	dbo	このグループは、Ultra Light と Mobile Link に使用される多くのシステムストアドプロシージャ、ビュー、およびテーブルを所有しています。
DIAGNOSTICS	DIAGNOSTICS	このロールは、診断テーブルおよびビューを所有しており、それらに操作を実行できます。
PUBLIC	PUBLIC	このロールには、システムテーブルに対する SELECT パーミッションがあります。新しいユーザ ID にはいずれも、PUBLIC ロールが自動的に付与されます。
SA_DEBUG	SA_DEBUG	このロールでユーザは、SQL Anywhere デバッガを使用できるようになります。
SYS	SYS	このロールは、データベースのシステムテーブルおよびビュー (カタログ) を所有しており、それらに操作を実行できます。
SYS_SPATIAL_ADMIN_ROLE	SYS_SPATIAL_ADMIN_ROLE	このロールでユーザは、空間オブジェクトの作成、変更、削除が可能になります。

参照

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